英語の「also」と「too」どちらを使う?位置とニュアンスの違い

「also」と「too」、どちらも「〜も」という意味で使うけれど、どっちを使えばいいか迷うこと、ありませんか?

基本的には文中のどこに置くかフォーマルさの度合いで使い分けます。

この記事を読めば、「also」と「too」の核心的なイメージから具体的な使い分け、さらには似た表現「as well」との違いまでスッキリと理解でき、自信を持って使い分けられるようになりますよ。

それでは、まず最も重要な違いから見ていきましょう。

結論:一覧表でわかる「also」と「too」の最も重要な違い

【要点】

基本的には文中で使うことが多いのが「also」、文末で使うことが多いのが「too」と覚えるのが簡単です。「also」の方がややフォーマルな響きになります。迷ったら文脈によりますが、日常会話では文末の「too」が使いやすいでしょう。

まず、結論からお伝えしますね。

この二つの言葉の最も重要な違いを、以下の表にまとめました。

これさえ押さえれば、基本的な使い分けはバッチリです。

項目 also too
中心的な意味 〜もまた、さらに 〜もまた、〜すぎる
主な文中での位置 文中(動詞の前、be動詞・助動詞の後ろ) 文末
フォーマル度 ややフォーマル カジュアル
ニュアンス 情報を付け加える感じ 軽く「〜もだよ」と添える感じ
注意点 文頭で使うこともあるが、接続詞的な意味合いが強くなる。 文中で使う場合はコンマが必要な場合がある。文頭では使わない。「〜すぎる」の意味もある。

一番大切なポイントは、文のどの位置で「〜も」と言いたいかで判断することですね。

「also」は文中、「too」は文末、と覚えておくと、多くの場面で対応できます。

ただし、「too」には「〜すぎる」という意味もあるので、文脈で判断する必要がありますね。

なぜ違う?文中の位置とニュアンスからイメージを掴む

【要点】

「also」は文の構成要素として文中に組み込まれ、情報を追加するイメージです。一方、「too」は文の最後にポンと付け加えられる軽いイメージを持つと、位置の違いが分かりやすくなります。

なぜこの二つの言葉で置かれる位置が変わるのか、それぞれの持つイメージを探ってみましょう。

「also」のイメージ:文中で追加情報を示す

「also」は、文の要素として、動詞の前や助動詞・be動詞の後ろといった文の構造に組み込まれることが多いですね。

これは、「also」が単に「〜も」と付け加えるだけでなく、「さらに〜だ」「加えて〜だ」というように、前の文脈を受けて情報を追加・補強するニュアンスを持っているからです。

例えば、「He speaks French. He also speaks Spanish.」(彼はフランス語を話します。彼はスペイン語も話します。)のように、文と文を繋ぐような働きも意識されることがあります。

「too」のイメージ:文末で軽く付け加える

一方、「too」は、文の最後に置かれるのが最も一般的です。

これは、「too」が文全体の構造に深く関わるというよりは、「あ、それとこれもね」という感じで、文の最後に軽く情報を付け足すニュアンスが強いからでしょう。

「I like apples. I like oranges, too.」(私はりんごが好きです。私はオレンジも好きです。)のように、会話で相手の発言を受けて「私も!」と言う時にもよく使われますよね。「Me, too.」はその典型です。

位置によるニュアンスの違い

「also」は文中、「too」は文末、というのが基本ですが、他の位置で使われることもあります。

「also」が文頭に来る場合、「Also, I need to buy milk.」(それに、牛乳も買わないといけない。)のように、前の文全体を受けて「さらに加えて」という接続詞のような強い意味合いになります。

「too」が主語の直後にコンマで区切られて使われる場合、「I, too, want to go to the party.」(私も、そのパーティーに行きたい。)のように、少し改まった、強調した言い方になりますね。日常会話ではあまり使いません。

このように、基本の位置からずれると、少しニュアンスが変わることも覚えておくと便利ですよ。

具体的な例文で使い方をマスターする

【要点】

フォーマルなメールでは文中の「also」、友人との会話では文末の「too」を使うのが自然です。位置を間違えると不自然な英語に聞こえることがあります。

言葉の違いは、具体的な例文で確認するのが一番ですよね。

ビジネスと日常、そして間違いやすいNG例を見ていきましょう。

ビジネスシーンでの使い分け

フォーマルさが求められるビジネスメールなどでは、「also」が好まれる傾向がありますね。

【OK例文:also】

  • Our new product is highly efficient. It is also cost-effective.
    (当社の新製品は非常に効率的です。さらに、費用対効果も高いです。)
  • Please review the attached document. Also, let me know your availability for a meeting next week.
    (添付書類をご確認ください。また、来週の会議の都合の良い日時を教えてください。)←文頭のAlso
  • We have confirmed your order. The shipping fee will also be included in the final invoice.
    (ご注文を確認いたしました。最終請求書には送料含まれます。)

【OK例文:too】

  • Thank you for your proposal. We found it very insightful. We liked the previous one, too.
    (ご提案ありがとうございます。非常に洞察に富んでいると感じました。以前の提案良かったです。)←文末
  • Mr. Tanaka attended the meeting. Ms. Sato attended, too.
    (田中さんは会議に出席しました。佐藤さん出席しました。)

ビジネスシーンでも、会話に近いメールのやり取りなどでは文末の「too」も自然に使われますが、報告書や公式な文書では「also」の方が適切でしょう。

日常会話での使い分け

友人とのカジュアルな会話では、「too」が圧倒的に多く使われますね。

【OK例文:also】

  • This restaurant is famous for its pizza. They also have great pasta.
    (このレストランはピザで有名だよ。パスタすごく美味しいんだ。)

【OK例文:too】

  • A: I’m going to the library.
    (図書館に行くんだ。)
    B: Oh, I’m going there, too!
    (あ、僕そこに行くところだよ!)
  • She can play the piano. She can play the guitar, too.
    (彼女はピアノが弾けるんだ。ギター弾けるよ。)
  • A: I love watching movies.
    (映画を見るのが大好きなんだ。)
    B: Me too!
    (私!)

日常会話で「also」を使うと、少し堅苦しく聞こえる場合があるので、「too」を使う方が自然ですね。

これはNG!間違えやすい使い方

意味は通じるかもしれませんが、ネイティブスピーカーには不自然に聞こえる使い方です。

  • 【NG】 I want to go also. (文末にalsoは基本的に使わない)
  • 【OK】 I also want to go. / I want to go, too.

これは本当によくある間違いですね!文末に「also」を置くのは、基本的に避けましょう。

  • 【NG】 Too, I need your help. (文頭にTooは使わない)
  • 【OK】 I need your help, too. / Also, I need your help.

「too」を文頭に置くことはありません。「Also」なら文頭で使えます。

  • 【NG】 He is smart, and he is kind also. (andの後の文末にalsoは不自然)
  • 【OK】 He is smart, and he is also kind. / He is smart, and he is kind, too.

接続詞「and」などで繋がれた文の最後に「also」を置くのも不自然に聞こえますね。文中の適切な位置に入れるか、文末の「too」を使いましょう。

【応用編】似ている言葉「as well」との違いは?

【要点】

「as well」も「〜もまた」という意味で、主に文末で使われます。「too」とほぼ同じように使えますが、「too」よりも少しだけフォーマルな響きがあります。書き言葉で使われることが多い表現です。

「also」や「too」と似た意味で使われる表現に「as well」がありますね。

これも押さえておくと、表現の幅が広がりますよ。

「as well」は「〜もまた」「同様に」という意味で、主に文末で使われます

使い方は「too」と非常によく似ています。

【例文】

  • She speaks English and French. She speaks Spanish as well.
    (彼女は英語とフランス語を話します。スペイン語も同様に話します。)
  • If you are ordering the book, could you order one for me as well?
    (もしその本を注文するなら、私の分注文してくれませんか?)

「too」との違いは、「as well」の方が少しフォーマルな響きを持つ点です。

そのため、日常会話では「too」の方がよく使われますが、ビジネスメールや少し改まった場面では「as well」も好んで使われますね。

「also」が主に文中、「too」と「as well」が主に文末、と覚えておくと整理しやすいでしょう。

フォーマルさの度合いで言うと、一般的に「also」>「as well」>「too」の順になりますが、文脈によっても変わるので、絶対的なルールではありませんよ。

「also」と「too」の違いを英語学的に解説

【要点】

「also」も「too」も付加を表す副詞に分類されます。文法的な主な違いは、文中での標準的な位置です。「also」は動詞の前や助動詞・be動詞の後ろに置かれるのが典型的ですが、「too」は文末に置かれるのが最も一般的です。

少し専門的な視点から、「also」と「too」の違いを見てみましょう。

英語学的に言うと、「also」も「too」も付加(addition)を表す副詞(adverb)に分類されます。

どちらも「〜もまた」という意味を加える働きを持っていますね。

文法的な観点からの最も大きな違いは、やはり文中での標準的な位置(position)です。

多くの英文法書では、以下のように説明されています。

  • also: 通常、文中(mid-position)に置かれる。具体的には、一般動詞の前、助動詞(can, willなど)やbe動詞の後ろ。文頭(front-position)で接続詞的に使われることもある。文末(end-position)では通常使われない。
  • too: 通常、文末(end-position)に置かれる。主語の後ろにコンマを伴って挿入されることもあるが、頻度は低い。文頭では使われない。

なぜこのような位置の違いがあるのかについては、言語の歴史的な変化や、それぞれの単語が持つ微妙なニュアンス(「also」の接続的な機能、「too」の強調的な機能など)が関係していると考えられますが、現代英語のルールとしては、この「位置」の違いが最も重要なポイントと言えるでしょう。

正確な文法ルールについては、信頼できる辞書サイトなどで確認するのも良いですね。例えば、Cambridge Dictionaryなどで “also” や “too” の用法を調べてみると、詳しい解説と豊富な例文が見つかりますよ。

僕が「also」の位置で赤面した新人時代の体験談

僕も新人時代、この「also」と「too」で恥ずかしい思いをしたことがあるんです。

外資系の会社に入社して間もない頃、海外の取引先に初めて自分で英文メールを書く機会がありました。

商品の仕様について確認する内容で、いくつか質問を列挙した後、最後に「あ、そうだ、納期についても確認しなきゃ」と思い出し、文末に付け足そうとしたんですね。

その時、なぜか頭の中で「alsoはフォーマルな響きだからビジネスメールにふさわしいはずだ!」と思い込んでしまって…。

自信満々で書いたメールの最後の文がこれでした。

Could you please confirm the delivery date also?

(納期についてもご確認いただけますでしょうか?)

数日後、返信をくれたネイティブの上司から、メールの最後にそっと追伸がありました。

「By the way, when you want to add ‘also’ at the end of a sentence, ‘too’ or ‘as well’ sounds more natural. Just a small tip!」

(ところで、文末に「also」を付け加えたいときは、「too」か「as well」の方が自然に聞こえるよ。ちょっとしたヒントね!)

上司は非常に丁寧に指摘してくれましたが、基本的なルールを間違えていたことが恥ずかしくて、顔から火が出る思いでした。

「フォーマルさ」ばかり気にして、最も基本的な「文中の位置」というルールを完全に見落としていたんですね。

この経験から、言葉の響きだけでなく、それが文の中でどのように機能し、どの位置に置かれるのが自然なのかを意識することが、コミュニケーションにおいていかに重要かを痛感しました。

それ以来、副詞一つ使うにしても、辞書で位置を確認するクセがついたように思います。

「also」と「too」に関するよくある質問

「also」と「too」は完全に置き換え可能ですか?

意味は似ていますが、主に使われる文中の位置が異なるため、完全に置き換え可能ではありません。文中(動詞の前など)で使いたい場合は「also」、文末で使いたい場合は「too」を選ぶのが基本です。

「too」は「〜すぎる」という意味もありますが、どう見分ければいいですか?

文脈で判断します。「too」が形容詞や副詞の前に置かれている場合(例: too hot, too fast)は「〜すぎる」の意味です。文末に単独で置かれている場合は「〜もまた」の意味になります。

会話で「私も!」と言いたい時は “Me also.” でも良いですか?

“Me too.” が最も一般的で自然な表現です。”Me also.” は文法的に間違いではありませんが、ほとんど使われず、不自然に聞こえます。

「also」と「too」の違いのまとめ

「also」と「too」の違い、スッキリご理解いただけたでしょうか。

最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。

  1. 基本は位置で使い分け:文中で追加情報を示すなら「also」、文末で軽く付け加えるなら「too」。
  2. フォーマル度の違い:「also」の方がややフォーマル、「too」はカジュアルな場面でよく使われる。
  3. 「as well」も仲間:文末で使われ、「too」より少しフォーマル。
  4. 文法ルールを意識:副詞としての標準的な位置を守ることが、自然な英語に繋がる。

最初は少し混乱するかもしれませんが、例文を参考に実際に使ってみるのが一番の近道です。

これからは自信を持って、「also」と「too」を使い分けていきましょう。