「result」と「results」の違いとは?単数形と複数形の使い分けを解説

英語で「結果」を表すとき、「result」と「results」、どちらを使うべきか迷ったことはありませんか?

単数形か複数形か、たった「s」一つの違いですが、これが意外と厄介ですよね。レポートやメールでうっかり間違えてしまうと、少し恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。

でも大丈夫です!この二つの使い分けには、明確なルールとニュアンスの違いがあります。

この記事を読めば、「result」と「results」の基本的な違いから、具体的な使い方、間違えやすいポイントまでスッキリ理解できます。もう、どちらを使うべきか迷うことはありません!

それではまず、最も重要な違いから見ていきましょう。

結論:一覧表でわかる「result」と「results」の最も重要な違い

【要点】

基本的には、「result」は「一つの結果」、「results」は「複数の結果」や「全体的な成果」を指します。文脈によって、どちらか一方がより自然な表現になります。迷ったときは、指し示している「結果」が一つなのか複数なのかを考えると分かりやすいでしょう。

まず、結論からお伝えしますね。

「result」と「results」の最も重要な違いを、以下の表にまとめました。これさえ押さえれば、基本的な使い分けはバッチリです。

項目 result (単数形) results (複数形)
中心的な意味 一つの具体的な結果、結論 複数の結果、全体的な成果、成績、調査結果
数えられるか 数えられる名詞 (可算名詞) の単数形 数えられる名詞 (可算名詞) の複数形
ニュアンス 特定された、個別の結果 集約された、一連の結果、総合的な効果や影響
使われ方の例 The result of the experiment was unexpected. (実験の結果は予期せぬものだった。)
What was the final result? (最終結果はどうでしたか?)
We are waiting for the test results. (私たちはテストの結果を待っている。)
The company announced positive financial results. (その会社は好調な財務結果を発表した。)
よく使われる文脈 計算、実験、試合などの個別の最終結果 試験、調査、選挙、業績などの複数のデータや項目を含む全体的な結果

一番大切なポイントは、指し示している「結果」が具体的に一つなのか、それとも複数あるのか、あるいは全体的な成果を指すのか、という点ですね。基本的に「result」は数えられる名詞(可算名詞)なので、単数か複数かを意識することが重要です。

なぜ違う?単数形と複数形の基本的な考え方

【要点】

英語では、数えられる名詞は基本的に単数形と複数形を区別します。「result」も数えられる名詞なので、一つの事柄から生じた単一の結果なら単数形「result」複数の事柄や要素から生じた複数の結果、あるいは一連の活動の総合成績なら複数形「results」を使います。

なぜ「result」と「results」を使い分ける必要があるのでしょうか? これは英語の基本的な文法ルール、つまり名詞の単数形と複数形の区別に関わっています。

「result」(単数形):一つの具体的な結果

「result」の単数形は、ある特定の行為や出来事から生じた「一つの」具体的な結果や結論を指すときに使われます。

例えば、

  • 計算問題の答え(一つの計算に対する一つの答え)
  • 実験から得られた一つの結論
  • レースや試合の勝敗(一つの競技に対する一つの最終結果)

のように、原因やプロセスに対して、明確に「これ」と指し示せる単一の結果がある場合に用いるのが自然です。

「results」(複数形):複数の結果や全体的な成果

一方、「results」の複数形は、文字通り「複数の」結果を指す場合に使われます。さらに、複数の要素やデータ、活動などが合わさった「全体的な成果」や「成績」、「調査結果」といったニュアンスで使われることも非常に多いです。

例えば、

  • 試験の結果(各科目や各問題の点数など、複数の結果の集まり)
  • 健康診断の結果(血液検査、レントゲンなど複数の検査結果)
  • アンケート調査の結果(各質問への回答の集計など)
  • 会社の業績(売上、利益、コストなど複数の指標の結果)
  • 選挙の結果(各候補者の得票数など)

このように、複数のデータや項目を含んでいたり、一連のプロセスから得られた総合的なアウトプットを指したりする場合に「results」が使われます。「結果」という日本語訳に惑わされず、「複数の結果の集まり」や「全体的な成果・成績」というイメージを持つことが大切ですね。

具体的な例文で使い方をマスターする

【要点】

計算や単一の出来事の結果は「result」。例:”The result of 5 minus 3 is 2.” 試験や調査、会社の業績など複数の要素を含むものは「results」。例:”The exam results will be posted tomorrow.” 間違って、複数あるべき結果を単数で言わないようにしましょう。

言葉の違いは、具体的な例文で確認するのが一番ですよね。

「result」と「results」がそれぞれどのように使われるか、ビジネスシーンや日常会話の例を見ていきましょう。

「result」を使う場合

一つの具体的な結果や結論を示すときに使います。

  • The immediate result of the policy change was confusion. (その方針変更の直接的な結果は混乱だった。)
  • Failure is often the result of a lack of preparation. (失敗はしばしば準備不足の結果である。)
  • What is the expected result of this calculation? (この計算で期待される結果は何ですか?)
  • The final result of the match was a draw. (その試合の最終結果は引き分けだった。)
  • One possible result is that the project gets cancelled. (起こりうる一つの結果として、プロジェクトが中止になる可能性がある。)

「〜の結果」のように、特定の原因と結びついた単一の結果を指すことが多いですね。

「results」を使う場合

複数の結果や全体的な成果・成績を示すときに使います。

  • The quarterly financial results exceeded expectations. (四半期の財務結果(業績)は期待を上回った。)
  • We analyzed the survey results carefully. (私たちはアンケート調査の結果を注意深く分析した。)
  • The doctor explained the blood test results to me. (医者は私に血液検査の結果を説明した。)
  • The election results will be announced tonight. (選挙の結果は今夜発表される。)
  • Hard work produces good results. (努力は良い成果を生む。)

試験、調査、業績など、複数のデータや項目を含む場合に「results」と複数形になるのがよく分かりますね。「成果」という意味で使われることも多いです。

これはNG!間違えやすい使い方

意味が通じなくなることは少ないかもしれませんが、不自然に聞こえたり、意図が正確に伝わらなかったりする可能性のある使い方を見てみましょう。

  • 【NG】 Please tell me the test result. (テストの結果を教えてください。)
  • 【OK】 Please tell me the test results. (テストの結果(成績全体)を教えてください。)

テストの結果は通常、複数の科目や点数を含むため、複数形の「results」を使うのが自然です。「result」だと、何か特定の項目一つの結果だけを尋ねているように聞こえる可能性があります。

  • 【NG】 The results of the calculation is 5. (計算の結果は5です。)
  • 【OK】 The result of the calculation is 5. (計算の結果は5です。)

一つの計算に対する答えは一つなので、単数形の「result」を使います。また、主語が単数形になるので、動詞も “is” になりますね。

  • 【NG】 We achieved a great results last year. (私たちは昨年、素晴らしい成果を達成した。)
  • 【OK】 We achieved great results last year. (私たちは昨年、素晴らしい成果を達成した。)
    または
    【OK】 We achieved a great result last year. (私たちは昨年、素晴らしい結果(特定の何か一つ)を達成した。)

「成果」という意味で使う場合、一般的には複数形の「results」を使います。もし特定の何か一つの大きな結果を指したい場合は “a great result” と単数形にすることも可能ですが、その場合は冠詞の “a” が必要になります。”a great results” という形は文法的に間違いです。

基本的な単数・複数のルールですが、意識しないとつい間違えてしまいがちですね。

「result」と「results」の違いを英語の専門的視点から解説

【要点】

「result」は基本的に可算名詞であり、単数形・複数形を区別して使います。ただし、”as a result”(結果として)のような定型句や、抽象的な「結果」という概念を漠然と指す場合には、不可算名詞のように扱われることもあります。文脈によって可算・不可算の性質が変わる点は、英語の名詞の複雑さを示しています。

英語の専門的な観点、特に名詞の可算性(数えられるかどうか)から「result」と「results」の違いを見てみましょう。

結論から言うと、「result」は多くの場合、可算名詞(Countable Noun)として扱われます。つまり、一つ、二つと数えることができる名詞であり、単数形(result)と複数形(results)を明確に区別して使う必要があります。これが、これまで説明してきた使い分けの基本的な根拠となります。

  • One result / a result
  • Two results / many results

実験、計算、試合など、個別に数え上げることができる「結果」はこのカテゴリーに入りますね。

しかし、英語の名詞は時に厄介で、文脈によっては不可算名詞(Uncountable Noun)のように扱われることもあります。「result」もその例外ではありません。

例えば、前置詞句 “as a result” (結果として)では、常に単数形が使われます。これは、特定の数えられる結果を指すのではなく、「〜という原因から生じる帰結として」という抽象的な意味合いで使われているため、慣用的に単数形が定着したと考えられます。

また、非常にまれですが、「良い結果」という抽象的な概念を漠然と指す場合に、単数形の「result」が不可算名詞のように使われることもあります。例えば、”Hard work brings result.” のような(ただし、”Hard work brings results.” の方が一般的)。

このように、「result」は基本的には可算名詞として単複を使い分けるのが原則ですが、”as a result” のような定型表現や、文脈によっては不可算的な振る舞いをすることもある、と理解しておくと、より深く英語の名詞の性質を捉えることができますね。とはいえ、迷ったら基本的には可算名詞として、単数か複数かを判断するのが安全策と言えるでしょう。

僕が会議で赤面!「result」と「results」の使い分けミス体験談

僕も社会人になりたての頃、英語での会議でこの「result」と「results」の使い分けを間違えて、冷や汗をかいた経験があります。

初めて担当したマーケティングキャンペーンの効果測定結果を、海外の上司に報告する場面でした。いくつかの指標(ウェブサイトのアクセス数、問い合わせ数、成約率など)をまとめて報告する必要があったのですが、僕は緊張のあまり、こう言ってしまったんです。

“Regarding the campaign, the result was very positive.” (キャンペーンに関してですが、結果は非常にポジティブでした。)

自分としては「全体的な結果は良かったですよ!」と伝えたかったのですが、単数形の「result」を使ったことで、上司は「ん?どの結果のことだ?アクセス数のことか?成約率のことか?」と少し混乱した表情を浮かべました。

すぐに隣にいた先輩が、「He means the overall results were positive, showing increases in traffic, inquiries, and conversion rates.」(彼が言いたいのは、全体的な結果がポジティブで、アクセス数、問い合わせ数、成約率が増加した、ということです。)とフォローしてくれて事なきを得ましたが、僕は顔が真っ赤になりました。

その時、複数の指標やデータを含む「全体的な成果」を報告する場合は、複数形の「results」を使うのが自然なのだと、身をもって学びました。単数形の「result」だと、何か特定の「一つの結果」に限定されて聞こえてしまう可能性があるんですね。

会議の後、先輩から「まあ、意味は通じたけど、ああいう時は results って言った方が誤解がないよ。特にビジネスの報告ではね」と優しく教えてもらいました。

たかが「s」一つ、されど「s」一つ。細かい文法の違いが、意図の伝わり方に影響することを痛感した出来事でした。それ以来、特に複数の要素を含む結果を話すときは、「results」と複数形にするように、しっかり意識しています。

「result」と「results」に関するよくある質問

最後に、「result」と「results」に関するよくある疑問点をまとめてみました。

「the result」と「the results」の違いは?

冠詞の「the」が付くことで、「特定の結果(群)」を指すことになります。「the result」は、文脈上、どの結果か特定できる単一の結果を指します。例えば、「The result of the final match was 3-1.」(決勝戦の結果は3対1だった)。一方、「the results」は、文脈上、どの結果群か特定できる複数の結果を指します。例えば、「Have you seen the results of the survey?」(そのアンケートの結果、見ましたか?)。基本的な単数・複数の使い分けと同じ考え方です。

スポーツの試合結果はどちらを使いますか?

一つの試合の最終的な勝敗やスコアを指す場合は、単数形の「result」を使うのが一般的です。「The result of the game was a victory for our team.」(試合の結果は我々のチームの勝利だった)。ただし、リーグ戦全体の成績や、個々の選手の詳細な記録など、複数のデータを含む場合は複数形の「results」を使うこともあります。「Check the latest football results online.」(最新のサッカーの結果をオンラインで確認する)。

「As a result」は単数形ですが、なぜですか?

これは「結果として」という意味の定型的な副詞句(前置詞句)であり、特定の数えられる「結果」を指しているわけではないからです。原因と結果の因果関係を示す接続表現として、慣用的に単数形が使われています。「He studied hard. As a result, he passed the exam.」(彼は一生懸命勉強した。その結果、試験に合格した)。この場合の “result” は不可算名詞のように機能しています。

「result」と「results」の違いのまとめ

「result」と「results」の違い、これでバッチリですね!

最後に、この記事のポイントをまとめておきましょう。

  1. 基本は単数か複数か:「result」は単数形(一つの結果)、「results」は複数形(複数の結果、全体的な成果)。
  2. 品詞:「result」は基本的に可算名詞
  3. ニュアンス:「result」は個別の結果、「results」は集約された成果や成績。
  4. 使い分けの目安:計算や特定の出来事の結論は「result」、試験・調査・業績など複数要素を含むものは「results」。
  5. 例外:「As a result」(結果として)のような定型句では単数形を使う。

英語で「結果」について話したり書いたりする際には、それが「一つ」なのか「複数」なのか、あるいは「全体的な成果」なのかを少し立ち止まって考えてみてください。この一手間を加えるだけで、より正確で自然な英語表現ができるようになりますよ。

他の似たような英単語の使い分けに興味があれば、カタカナ語・外来語の違いをまとめたページも参考にしてみてくださいね。