韓国ドラマブームの影響もあり、すっかりお馴染みになったカラフルなボトルの韓国焼酎(ソジュ)。
代表格の「チャミスル」はコンビニでも定番ですが、最近「スナリ」というよく似たボトルを見かけるようになりましたよね。
「どっちも同じようなフルーツのお酒じゃないの?」と思うかもしれませんが、実はこの二つ、ブランドの出自とメインターゲットが全く異なります。
「チャミスル」が韓国No.1の国民的焼酎ブランドであるのに対し、「スナリ」は日本の酒類メーカー(ロッテ)が日本市場向けに開発した、果汁感が特徴のフレーバー焼酎シリーズなんです。
この記事を読めば、両者のアルコール度数や味の傾向、そして楽しみ方の違いが明確になり、今日の気分にピッタリの一本を選べるようになりますよ。
それでは、二つの違いを詳しく見ていきましょう。
結論|スナリとチャミスルの決定的な違いとは?
最も大きな違いは「ブランドの出自とターゲット市場」です。チャミスルは韓国の「眞露(JINRO)」が製造する韓国No.1の焼酎ブランドで、プレーンタイプ(16%前後)とフレーバータイプ(13%前後)があります。一方、スナリは日本の「ロッテ」が、日本市場向けに展開するフレーバー焼酎ブランドで、アルコール度数が12%前後と低く、より果汁感が強く飲みやすいのが特徴です。
どちらも「ソジュ」と呼ばれる韓国焼酎のカテゴリに入りますが、立ち位置が異なります。
チャミスルは、韓国本国で圧倒的なシェアを誇る「国民的ブランド」です。
日本で人気なのはマスカットなどのフレーバータイプですが、韓国では「チャミスル・フレッシュ」といったプレーンタイプ(甘くない焼酎)が主流です。
対してスナリは、日本のお酒メーカーであるロッテ酒類ジャパンが展開しています。
もともとは「ふんわり鏡月」という人気シリーズがありましたが、そのフレーバー焼酎(ソジュ)部門が「スナリ」としてリニューアル・独立した形です。
そのため、最初から日本人(特にお酒が強くない若年層)の味覚に合うように、アルコール度数を抑え、果汁感をしっかり感じられるように設計されています。
スナリとチャミスルの基本情報と比較(ブランド・製造元)
スナリは日本のロッテ酒類ジャパン株式会社が展開するブランドです。一方、チャミスルは韓国のハイト眞露株式会社(HITEJINRO)が製造し、日本では眞露株式会社が輸入・販売しています。出自が日本か韓国か、という点が大きな違いです。
両者のプロフィールを見ると、その違いはより明確になります。
「スナリ(Sunari)」とは?
「スナリ(Sunari)」は、日本のロッテ酒類ジャパン株式会社が展開するフレーバー焼酎(ソジュ)ブランドです。
「スナリ」という名前は、韓国語の「スナダ(순하다)」(=「やさしい」「まろやか」「すなお」という意味)に由来しています。
その名の通り、アルコール度数を12%と低めに設定し、果汁の風味をしっかりと感じられる、やさしく飲みやすい味わいが特徴です。
もともとサントリーの「鏡月」のフレーバーラインとして人気だった「ふんわり鏡月」シリーズを、ロッテがリニューアルして本格的にソジュ市場に参入したのが始まりです。
「チャミスル(Chamisul)」とは?
「チャミスル(Chamisul)」は、韓国の最大手酒類メーカーであるハイト眞露(HITEJINRO)株式会社が製造する、韓国国内シェアNo.1の国民的焼酎(ソジュ)ブランドです。
「チャミスル」とは韓国語で「真の露」という意味を持ちます。その特徴は、製造工程で竹炭を使ったろ過を複数回行うことによる、雑味のないクリアな味わいです。
日本ではマスカットやすももなどのフレーバータイプ(アルコール度数13%)が先行して人気となりましたが、韓国ではアルコール度数16%前後の「チャミスル・フレッシュ」などのプレーンタイプ(甘くない)が圧倒的に飲まれています。
日本での販売は、眞露株式会社(JINRO INC.)が担っています。
原材料と製造方法の違い(ベースは同じ韓国焼酎)
どちらもベースは、米、麦、サツマイモ、タピオカなどの穀物を原料とした「希釈式焼酎(ソジュ)」です。連続式蒸留機で造った純度の高いアルコール(酒精)に水を加え、果汁や甘味料(ステビア、果糖など)を加えて味を調えています。基本的な製造方法に大きな違いはありません。
スナリもチャミスルも、日本の甲類焼酎と同じ「連続式蒸留」という方法で造られた、非常に純度の高いアルコール(酒精)がベースになっています。
このクリアなアルコールに水を加えて度数を調整し、フレーバータイプの場合は、さらに果汁エキスや果糖、酸味料、香料などを加えて飲みやすい味わいに仕上げています。
チャミスルの場合は、この製造工程に独自の「竹炭ろ過」を何度も繰り返すことで、より雑味のないクリアな酒質を実現している点を強みとしています。
スナリも、ベースとなる焼酎はクリアな酒質にこだわっており、日本の消費者が飲みやすいと感じる設計になっています。
味・香り・アルコール度数の違いを徹底比較
スナリはアルコール度数12%前後と低めで、果汁感が強くジュースのように飲みやすいのが特徴です。チャミスル(フレーバー)は13%と少し高く、果汁感よりもシロップのような甘みが際立ちます。また、チャミスルには16%前後の「プレーン(甘くない)」タイプがある点も大きな違いです。
最も体感しやすい「味」「香り」「アルコール度数」の違いを、一覧表で比較してみましょう。
比較表|スナリとチャミスルの違い一覧
| 項目 | スナリ(Sunari) | チャミスル(Chamisul) |
|---|---|---|
| 製造・販売 | ロッテ酒類ジャパン(日本) | ハイト眞露(韓国) |
| アルコール度数 | 12%前後(フレーバーによる) | 13%(フレーバー) / 16%前後(プレーン) |
| 味わいの特徴 | 果汁感が強い、すっきりした甘さ | シロップ的な甘みが強い(フレーバー) |
| プレーンの有無 | なし(フレーバーのみ) | あり(フレッシュ、オリジナルなど) |
| 主なフレーバー | ゆず、ピーチ、ヨーグルト、ぶどう等 | マスカット、すもも、グレープフルーツ、いちご等 |
フレーバー(味)の展開と特徴の違い
両ブランドとも、カラフルなフレーバー展開が魅力ですが、その方向性に少し違いがあります。
スナリは、「ふんわり鏡月」の系譜を引いていることもあり、果汁感をしっかりと感じさせる、ジュースのような飲みやすさを重視しています。
「ゆず」や「ピーチ(もも)」、韓国で人気の「ヨーグルト」など、甘さと酸味のバランスが良いラインナップが特徴です。
チャミスルのフレーバータイプは、果汁感よりも「甘み」が強く、シロップのようなはっきりとした甘さが特徴です。
特に「マスカット」や「すもも」は、その分かりやすい甘さが人気を集めました。アルコールの風味を甘さでしっかりカバーしている印象ですね。
そして最大のラインナップの違いは、チャミスルには「フレッシュ」などの甘くないプレーンタイプがあることです。
スナリはフレーバー専門のブランドですが、チャミスルは本来プレーンが主力であり、フレーバーはあくまでその派生という位置づけです。
アルコール度数と甘さの違い
アルコール度数も重要な違いです。
スナリは12%前後(フレーバーによります)と、ソジュの中では低めに設定されています。
チャミスルのフレーバーは13%と、スナリより1%高い設定です。
たった1%の違いですが、飲み比べてみるとチャミスルの方がアルコールのボリューム感をやや強く感じます。
スナリは、その度数の低さと果汁感から、よりアルコールを感じさせない「ジュース感」が際立っています。
どちらも甘いお酒ですが、甘さの質が異なります。
- スナリ:果汁の甘酸っぱさを活かした、すっきり系の甘さ
- チャミスル(フレーバー):甘味料(シロップ)が前面に出た、しっかりとした甘さ
甘いお酒が飲みたいけれど、甘すぎるのは苦手という方はスナリ、とにかく甘いカクテルが好きな方はチャミスルのフレーバーが向いているかもしれませんね。
日本での展開と飲み方の違い
チャミスルは韓国ドラマの影響で先にブームとなり、コンビニやスーパーで定番化しました。スナリは日本市場特化のブランドとして、チャミスルに続く形で急速にシェアを伸ばしています。どちらもショットグラスでストレートに飲むか、ソーダ割りで飲むのが一般的です。
日本での人気と購入場所
日本での人気に火が付いたのは「チャミスル」が先でした。
2020年頃からの韓国ドラマブームで、ドラマの登場人物が緑の小瓶のソジュを飲むシーンが頻繁に映し出され、「あの緑の瓶のお酒は何?」と話題になりました。
そこにフレーバータイプの飲みやすさがマッチし、若年層を中心に爆発的な人気を獲得しました。
「スナリ」は、そのチャミスルが切り開いた「フレーバーソジュ」市場に、日本メーカーが本格参入したブランドと言えます。
もともと「ふんわり鏡月」で培った日本人好みの味覚設計を活かし、チャミスルよりもさらに飲みやすい(低アルコール・果汁感)ポジションを確立し、人気を集めています。
現在では、どちらのブランドも主要なコンビニエンスストア、スーパーマーケット、酒類量販店で簡単に入手可能です。
おすすめの飲み方(ストレート vs ソーダ割り)
どちらも飲み方は自由ですが、代表的な楽しみ方は2つあります。
- ストレート(ショットグラス)
韓国ドラマでお馴染みの飲み方です。小ぶりのショットグラス(ソジュジャン)に注ぎ、クイッと一気に飲み干します。冷蔵庫でボトルごとキンキンに冷やしておくのが美味しく飲むコツです。
スナリ(12%)やチャミスル(13%)のフレーバーは度数が低めなので、ストレートでも比較的飲みやすいでしょう。チャミスルのプレーン(16%)は、よりアルコール感をしっかりと感じられます。 - ソーダ割り(ハイボール)
「ソジュのソーダ割り」は、韓国でも日本でも人気の飲み方です。特に甘みのあるフレーバータイプは、炭酸で割ることで甘さが和らぎ、非常に爽やかな飲み口になります。
スナリの果汁感を活かしてソーダで割ると、まるでフルーツサワーのような味わいになります。チャミスルのフレーバーをソーダで割ると、甘さがスッキリして食事にも合わせやすくなります。
体験談|飲み比べて感じたシーンの違い
僕も友人たちと韓国料理店に行った際、この二つを飲み比べたことがあります。
まず驚いたのは、スナリの「果汁感のリアルさ」でした。
「スナリ ピーチ」を飲んだのですが、まるで桃を丸かじりしたかのようなみずみずしい香りと、すっきりした甘さが印象的でした。アルコール度数が12%と低いこともあり、お酒が苦手な友人も「これならジュースみたい」とゴクゴク飲んでいましたね。(飲みやすすぎて、逆に危険なお酒とも言えますが…!)
次に飲んだのが「チャミスル マスカット」です。
こちらはスナリと比べると、香りは華やかですが、味わいは「マスカット風味のシロップ」のような、はっきりとした甘さを感じました。甘党の友人にはこちらが大好評でした。
最後に、ヤンニョムチキンやチヂミといったしっかりした味付けの料理が出てきたので、「チャミスル フレッシュ(プレーン)」を注文しました。
これは甘さが一切なく、竹炭ろ過のおかげか非常にクリアでキレがあります。甘いフレーバー系とは全く別物で、脂っこい料理の味をスッとリセットしてくれました。
この体験から、僕の中では以下のような使い分けが定着しました。
- お酒が苦手な人と楽しむ時、ジュース感覚で飲みたい時: スナリ
- とにかく甘いお酒が飲みたい時: チャミスル(フレーバー)
- 韓国料理と合わせて本場の雰囲気を楽しみたい時: チャミスル(プレーン)
スナリとチャミスルに関するよくある質問
両者に関してよくある質問をまとめました。
スナリとチャミスル、結局どっちが飲みやすいですか?
一般的には「スナリ」の方が飲みやすいと感じる人が多いです。
理由は、アルコール度数が12%前後とチャミスルのフレーバー(13%)より低く、味わいも果汁感が強くてジュースに近いからです。アルコール特有のツンとした感じが苦手な方には、スナリをおすすめします。
どちらも「ソジュ」というお酒ですか?
はい、どちらも韓国焼酎「ソジュ」のカテゴリーに含まれます。
厳密には、ベースとなるアルコールに添加物を加えた「希釈式焼酎」に分類されます。日本の酒税法上は「リキュール(混成酒)」または「スピリッツ(焼酎)」として扱われることが多いです(添加物の内容によるため)。
カロリーや糖質に違いはありますか?
フレーバータイプは、どちらも糖質・カロリーは高めです。
どちらも果糖やシロップなどの甘味料を加えて甘い味に仕上げているため、糖質は含まれます。
大きな違いは、「チャミスル フレッシュ」などのプレーンタイプは糖質ゼロである点です。糖質制限中などで甘さを避けたい場合は、チャミスルのプレーンタイプ一択となりますね。
まとめ|スナリとチャミスル、シーンや好みで使い分けよう
スナリとチャミスルの違い、明確になったでしょうか。
どちらも韓国焼酎(ソジュ)の楽しさを伝えてくれる魅力的なお酒ですが、その個性は異なります。
シーンや好みに合わせて、以下のように選ぶのがおすすめです。
- お酒が苦手な方や、ジュースのように楽しみたい方:
アルコール度数が低く、果汁感が強い「スナリ」がおすすめです。 - しっかりした甘さのお酒が好きな方、韓国ドラマの雰囲気を味わいたい方:
「チャミスル(フレーバー)」がぴったりです。 - 甘くないお酒が飲みたい方、脂っこい韓国料理と合わせたい方:
「チャミスル(プレーン)」を選びましょう。
どちらのブランドも、今後新しいフレーバーが登場する可能性が高く、ますます目が離せませんね。
それぞれの違いを理解して、あなたの好みや食事のシーンに最適な一本を見つけてみてください。
当サイト「違いラボ」では、他にも様々なアルコール類の違いについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。