紅茶専門店の棚やカフェのメニューで、「アムシュティー」と「ムレスナティー」という二つの名前を目にすることが増えましたよね。
どちらもスリランカ(セイロン)の高品質な紅茶を扱っていますが、この二つのブランドの違いを明確に説明できますか?
アムシュティーとムレスナティーの最も重要な違いは、「ブランドのコンセプト」と「パッケージデザイン」です。
アムシュティー(amusu tea)は2003年に設立された日本の紅茶ブランドで、「おいしい紅茶を、もっと気軽に、もっと日常に」をコンセプトに、高品質ながら日常使いしやすいシンプルなパッケージが特徴です。
一方、ムレスナティー(MLESNA TEA)はスリランカの紅茶ブランドであり、日本では特に、詩的なメッセージが書かれたカラフルな「CUBE BOX」という箱が有名で、ギフトとして絶大な人気を誇ります。
この記事を読めば、二つのブランドの成り立ち、フレーバーの傾向、そしてどのようなシーンで使い分けるべきか、その違いが明確になります。
それでは、まず二つのブランドの定義から詳しく見ていきましょう。
結論|アムシュティーとムレスナティーの最も重要な違い
アムシュティーとムレスナティーの最大の違いは、「ブランドのコンセプトとパッケージ」です。アムシュティーは「日常使いの高品質」を掲げる日本のブランドで、パッケージはシンプルです。ムレスナティーはスリランカのブランドで、「ギフト・メッセージ性」を重視し、詩が書かれたカラフルな箱が特徴です。
アムシュティー (amusu tea) とは?
アムシュティーは、2003年に設立された日本の紅茶ブランドです。「amuse(楽しませる)」と「tea(紅茶)」を組み合わせた造語で、スリランカ産の高品質な茶葉(セイロンティー)を中心に、日本人好みのフレーバーティーやベーシックな紅茶を日常的に楽しめる形で提供しています。
アムシュティー(amusu tea)は、2003年に愛知県で設立された、比較的歴史の新しい日本の紅茶ブランドです。
ブランド名は「amuse(楽しませる)」と「tea(紅茶)」を組み合わせた造語で、「紅茶で日本中を楽しませたい」という想いが込められています。
スリランカ政府紅茶局認定の高品質なセイロンティーを中心に、日本の水(軟水)でも美味しく淹れられるよう配慮された茶葉を直輸入しています。フレーバーティーも人気ですが、セイロンティー本来の味を楽しめるベーシックな紅茶のラインナップも充実しており、全国のカフェやレストラン、紅茶専門店などで高く評価されています。
ムレスナティー (MLESNA TEA) とは?
ムレスナティーは、スリランカの著名なティーテイスター、アンスレム・ペレラ氏によって1983年に設立されたスリランカの紅茶ブランドです。日本では特に、スイス・ジボダン社製の天然香料を使用した数百種類に及ぶ独創的なフレーバーティーと、詩的なメッセージが書かれた「CUBE BOX」で知られています。
ムレスナティー(MLESNA TEA)は、1983年にスリランカで設立された紅茶ブランドです。創業者アンスレム・ペレラ氏(Anselm Perera)の名前(Anselm)を逆から読んだのがブランド名の由来とされています。
スリランカのムレスナ社が製造する高品質な茶葉(ヌワラエリヤ産など)を使用し、特にスイスの老舗香料メーカー「ジボダン社」製の天然香料を使ったフレーバーティーの種類の豊富さで世界的に有名です。
日本においては、兵庫県西宮市に本店を置く「ムレスナティージャパン(株式会社MLESNA TEA JAPAN)」が総代理店として展開しています。「CUBE BOX(キューブボックス)」と呼ばれるカラフルな四角い箱に、「いつもありがとう」「幸せの紅茶」といったユニークで詩的なメッセージ(通称:ムレスナさんポエム)が書かれているのが最大の特徴で、ギフトとして爆発的な人気を得ています。
決定的な違いは「ブランドコンセプト」と「フレーバーの傾向」
アムシュティーは「紅茶そのものの品質と日常性」を追求しています。一方、ムレスナティーは「紅茶を通じた体験とメッセージ性」を追求しており、特にフレーバーの種類と独創性で他を圧倒しています。
どちらも高品質なセイロンティーをベースにしていますが、顧客に届けたい価値(コンセプト)が異なります。
アムシュティー:日常に寄り添う「高品質なセイロンティー」
アムシュティーのコンセプトは「おいしい紅茶を、もっと気軽に、もっと日常に」です。
そのため、パッケージは比較的シンプルでコストを抑え、価格帯も日常的に購入しやすい設定になっています。フレーバーティーもありますが、それ以上に「ロイヤルミルクティーブレンド」や「イングリッシュブレックファスト」など、紅茶本来の味を楽しむためのベーシックなラインナップがしっかりしているのが強みです。
まさしく、毎日の生活の中で楽しむための「高品質な定番紅茶」という位置づけですね。
ムレスナティー:独創的な「メッセージと香りのブレンド」
ムレスナティーのコンセプトは「紅茶を通して、人生をより豊かに、幸せに」という点にあります。
その最大の特徴は、「白桃アールグレイ」「キャラメルクリームティー」「4種のベリー」といった、独創的で華やかなフレーバーティーの圧倒的な種類の多さ(数百種類以上)です。
そして、その紅茶に「今日もいちにち、笑顔でいこうよ」「あなたと話したいことがある」といったメッセージを乗せたCUBE BOXが、単なる飲み物を超えた「気持ちを伝えるギフト」としての地位を確立しています。
産地・茶葉・フレーバー(香り)の違い
両ブランドともスリランカ(セイロン)産の高品質な茶葉を使用している点は共通です。違いはフレーバーの方向性にあり、アムシュティーは比較的ナチュラルで優しい香り、ムレスナティーはスイス製天然香料を活かした非常に華やかで甘い香りが特徴です。
産地・茶葉:
アムシュティーもムレスナティーも、主な茶葉はスリランカ産(セイロンティー)です。両ブランドとも、スリランカ政府紅茶局の品質基準を満たした高品質な茶葉を使用しています。
フレーバー(香り):
アムシュティーのフレーバーは、「アップル」や「ピーチ」など、比較的オーソドックスで、紅茶の味わいを邪魔しないナチュラルで優しい香り付けが中心です。日本の軟水で淹れたときに最も美味しくなるよう調整されています。
ムレスナティーのフレーバーは、非常に華やかで、甘く、独創的な香りが特徴です。ジボダン社製の天然香料を使用し、「完熟リンゴ」「メープルキャラメル」「マスカットグレープ」など、果物やスイーツの香りを鮮やかに再現したブレンドが数百種類も存在します。この香りの強さと種類の多さが、ムレスナティーの最大の個性と言えます。
パッケージと価格帯の違い
アムシュティーはチャック付きの袋など、日常の保存性と使いやすさを重視したシンプルなパッケージです。ムレスナティーは「CUBE BOX」と呼ばれるギフト用の箱が象徴的で、価格帯もフレーバーやパッケージの付加価値が反映されています。
アムシュティーのパッケージは、ティーバッグが数十個入ったチャック付きアルミ袋や、シンプルな缶入りが中心です。デザインも落ち着いており、日常的にキッチンに置いておく「保存性」と「使いやすさ」を重視しています。
ムレスナティーのパッケージは、「CUBE BOX」(ティーバッグ11個入りが主流)が象徴的です。赤、青、黄色などカラフルな箱に、独特のフォントで詩的なメッセージが書かれています。このデザイン性の高さが、ギフトとしての需要を支えています。
価格帯については、アムシュティーの方が日常使いを意識している分、1杯あたりの単価は抑えめな傾向にあります。ムレスナティーは、その独創的な香料とデザイン性の高いパッケージという付加価値が価格に反映されています。
比較一覧表|アムシュティーとムレスナティーの違い
| 項目 | アムシュティー (amusu tea) | ムレスナティー (MLESNA TEA) |
|---|---|---|
| ブランド発祥 | 日本(2003年設立) | スリランカ(1983年設立) |
| コンセプト | 日常使い、高品質、気軽に | ギフト、メッセージ性、独創的 |
| 茶葉 | スリランカ産(セイロン)が中心 | スリランカ産(セイロン)が中心 |
| フレーバーの特徴 | ナチュラル、優しい香り | 華やか、甘い香り、種類が非常に多い |
| 香料 | 非公開(日本人向けに調整) | スイス・ジボダン社製(天然香料) |
| パッケージ | シンプル(袋、缶など機能性重視) | カラフル(CUBE BOX、メッセージ付) |
| おすすめシーン | 毎日の紅茶、ベーシックな味を楽しみたい時 | プレゼント、ギフト、華やかな香りを楽しみたい時 |
体験談|ギフトで選ぶなら?二つのブランドの印象
僕も紅茶が好きで、両方のブランドをよく利用します。
先日、友人の誕生日プレゼントを探している時、雑貨店で真っ先に目に飛び込んできたのが「ムレスナティー」のコーナーでした。
カラフルなCUBE BOXが壁一面に並び、「お誕生日おめでとう」「いつもありがとう」「元気を出して」といったメッセージが書かれています。紅茶の味を選ぶというより、「贈りたいメッセージを選ぶ」という感覚がとても新鮮でした。まさに「ギフト」のための紅茶だなと実感しましたね。
一方、自宅で毎日飲むミルクティー用の茶葉が切れた時、カフェの店員さんに「クセがなくて、牛乳に負けない美味しい茶葉は?」と相談して勧められたのが「アムシュティー」の「ロイヤルミルクティーブレンド」でした。
パッケージは銀色のシンプルな袋でしたが、淹れてみると本当に美味しかったのです。CTC製法(※)の細かい茶葉で、短時間で濃く抽出でき、牛乳と合わせても紅茶の香りがしっかり残る。まさに「日常使い」のプロフェッショナルという印象を受けました。
特別なメッセージを贈りたい時はムレスナ、毎日の質を高めたい時はアムシュ。僕の中では、そんな風に見事に使い分けられています。
※CTC製法:Crush(潰す)、Tear(引き裂く)、Curl(丸める)の略。短時間で濃く抽出できるため、ミルクティー用の茶葉によく使われる製法です。
よくある質問(FAQ)
アムシュティーとムレスナティー、どこの国の紅茶ですか?
どちらも茶葉の主な産地はスリランカ(セイロン)です。ただし、ブランドとしては、アムシュティーは日本で設立されたブランド、ムレスナティーはスリランカで設立されたブランドという違いがあります。
フレーバーティーが苦手でも飲めるのはどちらですか?
アムシュティーの方がおすすめです。アムシュティーは「ディンブラ」や「アッサム」など、香りを加えていないベーシックな紅茶(ストレートティー)のラインナップが非常に充実しています。ムレスナティーはフレーバーティーが主力商品となります。
結局、どちらが有名で人気なのですか?
シーンによりますね。ギフトやプレゼントとしての知名度、特に女性向けの雑貨店などでは、独特のパッケージとメッセージ性を持つムレスナティーの方が圧倒的に有名です。一方、カフェやレストランなど業務用の世界では、品質とコストパフォーマンスのバランスが良いアムシュティーも高い人気とシェアを持っています。
まとめ|アムシュティーとムレスナティー、どちらを選ぶべきか?
アムシュティーとムレスナティーは、どちらもスリランカの高品質な紅茶を提供する素晴らしいブランドですが、そのコンセプトと強みは明確に異なります。
あなたの目的やシーンに合わせて、選んでみてください。
- 「アムシュティー」がおすすめな人・時
毎日飲むための高品質な紅茶を探している方。紅茶本来の味(ストレートやミルクティー)を楽しみたい方。シンプルで機能的なパッケージが好きな方。
- 「ムレスナティー」がおすすめな人・時
友人へのちょっとしたプレゼントやギフトを探している方。華やかで甘い、独創的なフレーバーティーが好きな方。紅茶に「メッセージ」を乗せて気持ちを伝えたい時。
この違いを知れば、紅茶選びがさらに楽しくなるはずです。
「違いラボ」では、他にも様々な飲み物・ドリンクの違いについて詳しく解説しています。