「ゴールデンキウイ」と「ゴールドキウイ」、スーパーの果物売り場で見かけて「どっちがどっち?」あるいは「何が違うの?」と混乱した経験はありませんか?
どちらも鮮やかな黄色い果肉が特徴ですが、実はこの二つ、基本的には同じものを指す「呼び名の違い」なんです。
この記事を読めば、なぜ二つの名前が存在するのか、その背景にある商標の話、そして私たちがよく知る緑色のキウイ(グリーンキウイ)との栄養や味の明確な違いまで、スッキリと理解できます。
もう店頭で迷うことはありません。それでは、さっそくその違いの核心に迫っていきましょう。
ゴールデンキウイとゴールドキウイの違い早分かり比較表
ゴールデンキウイとゴールドキウイは、呼び名が異なるだけで、どちらも「黄色い果肉を持つキウイフルーツ」を指します。両者の間に明確な品種や品質の定義の違いはありません。
| 項目 | ゴールデンキウイ | ゴールドキウイ |
|---|---|---|
| 定義 | 黄色い果肉のキウイの一般的な呼称 | ゼスプリ社の商標「ゼスプリ・ゴールド」から広まった呼称 |
| 指すもの | ほぼ同じ(黄色い果肉のキウイ全般) | |
| 由来 | 果肉の色(Golden)から | 商標名(Gold)から |
| 味の特徴 | 酸味が少なく甘みが強い。トロピカルな香り。 | |
| 主な栄養素 | ビタミンC(グリーンキウイの約2倍以上) | |
結論|ゴールデンキウイとゴールドキウイは「同じもの」
「ゴールデンキウイ」と「ゴールドキウイ」は、基本的には同じ「黄色い果肉のキウイフルーツ」を指す言葉です。両者に品種や品質の違いはありません。「ゴールドキウイ」はゼスプリ社の商標名「ゼスプリ・ゴールド」が一般名化した呼称であり、「ゴールデンキウイ」も同様の黄色いキウイを指す言葉として広く使われています。
早速結論から言うと、あなたがお店で「ゴールデンキウイ」と「ゴールドキウイ」のどちらの名前を見かけたとしても、「緑色ではなく、黄色い果肉の甘いキウイ」という点で、指しているものは同じだと考えて問題ありません。
この二つの言葉は、品種名や等級を厳密に区別するものではなく、単なる「呼称の違い」なんですね。
では、なぜ二つの呼び名が混在しているのでしょうか?その背景には、この黄色いキウイを世界に広めた企業の「商標」が深く関係しています。
ゴールデンキウイとゴールドキウイ 呼称と商標の違い
「ゴールドキウイ」という名前は、ニュージーランドのゼスプリ社が開発した品種「ゼスプリ・ゴールド」という商標名が由来です。一方、「ゴールデンキウイ」は、その外観(金色=Golden)から来た呼称や、他社が販売する黄色いキウイを指す言葉として使われることもあり、両者が混在していますが、指し示すものはほぼ同じです。
「ゴールドキウイ」の由来とゼスプリ社
私たちが今日、当たり前のように黄色いキウイを食べているのは、ニュージーランドのゼスプリ インターナショナル社の功績が非常に大きいです。
もともと市場に出回っていたキウイは「ヘイワード」という緑色の品種が主流で、甘酸っぱい味が特徴でした。
1990年代、ゼスプリ社が開発に成功したのが、「ゼスプリ・ゴールド」という商標名の黄色いキウイです。
これが市場に登場した際、その強い甘みが消費者に受け入れられ、爆発的にヒットしました。この「ゼスプリ・ゴールド」という名前が浸透し、いつしか一般名のように「ゴールドキウイ」と呼ばれるようになったのが始まりなんですね。
「ゴールデンキウイ」という呼称の広まり
一方で、「ゴールデンキウイ」という呼び方も広く使われています。これは、以下のような理由が考えられます。
- 英語の「Golden(金色の)」から:その名の通り、果肉が金色であることから「ゴールデンキウイ」と呼ばれるのは非常に自然な流れです。
- 他社製品との区別:ゼスプリ社以外にも、世界中の生産者(チリ産や愛媛県産など)が黄色い果肉のキウイを生産・販売しています。それらを総称して、あるいはゼスプリ社の「ゴールド」と区別するために、「ゴールデンキウイ」という名称が使われることもあります。
このように、どちらも「黄色いキウイ」を指す言葉として定着したため、現在ではほぼ同義語として使われている、というのが実情でしょう。
ゴールデンキウイ(ゴールドキウイ)の主な特徴
ゴールデンキウイ(ゴールドキウイ)の最大の特徴は、緑色のキウイ(グリーンキウイ)と比べて酸味が少なく、非常に強い甘みとトロピカルな香りを持つ点です。果肉は鮮やかな黄色で、表面の毛(うぶげ)がほとんどないことも見た目の特徴と言えるでしょう。
呼び名の違いはさておき、ゴールデンキウイ(ゴールドキウイ)には、従来のグリーンキウイとは明確に異なる特徴があります。
味・香り・食感
最大の魅力は、やはり「味」です。
グリーンキウイ特有の酸味はほとんど感じられず、まるでトロピカルフルーツのような芳醇な香りと強い甘みが口いっぱいに広がります。食感も、グリーンキウイが種のプチプチ感としっかりした歯ごたえがあるのに対し、ゴールデンキウイはより滑らかでジューシーです。
酸っぱい果物が苦手な方や、お子様でも非常に食べやすいのが特徴ですね。
見た目・形状
見た目も明確に違います。
- 果肉の色:鮮やかな黄色(金色)です。
- 表面の毛:グリーンキウイが全体をうぶげで覆われているのに対し、ゴールデンキウイはうぶげがほとんどなく、表面がツルッとしています。
- 形状:グリーンキウイが俵型に近い丸みを持つのに対し、ゴールデンキウイ(特にゼスプリ社のもの)は、先端が少し尖ったような雫型に近い形状をしていることが多いです。
ゴールデンキウイとグリーンキウイの栄養・成分の違い
栄養面での最大の違いはビタミンCの含有量です。ゴールデンキウイ(ゴールドキウイ)は、グリーンキウイの約2倍以上のビタミンCを含む品種が多く(可食部100gあたりゴールデンキウイは約140mg、グリーンキウイは約71mg)、1個食べるだけで1日分の推奨量をほぼ摂取できます。一方、グリーンキウイは食物繊維がより豊富です。
味だけでなく、栄養面でもゴールデンキウイとグリーンキウイは得意分野が異なります。どちらも非常に栄養価の高い果物ですが、特に注目したい成分で比較してみましょう。
(可食部100gあたりの比較)
| 栄養素 | ゴールデンキウイ(黄肉種) | グリーンキウイ(緑肉種) | 備考(成人1日の推奨量/目標量) |
|---|---|---|---|
| ビタミンC | 140 mg | 71 mg | 100 mg(推奨量) |
| 食物繊維(総量) | 2.6 g | 3.0 g | 男性21g以上、女性18g以上(目標量) |
| 葉酸 | 31 µg | 38 µg | 240 µg(推奨量) |
| カリウム | 300 mg | 300 mg | 男性3,000mg以上、女性2,600mg以上(目標量) |
出典:日本食品標準成分表(八訂)を基に作成
この表からわかる通り、ビタミンCを効率よく摂取したいならゴールデンキウイ、食物繊維をより多く摂りたいならグリーンキウイ、というのが大きな違いになります。
特にゴールデンキウイのビタミンC含有量は驚異的で、中くらいのサイズ1個(約100g)で1日の推奨量をほぼカバーできてしまいます。美容や風邪予防を意識するならゴールデンキウイは最適ですね。
一方で、グリーンキウイには「アクチニジン」というタンパク質分解酵素がより多く含まれているため、お肉を柔らかくする調理にはグリーンキウイの方が向いています。
ゴールデンキウイの美味しい食べ方と保存方法
ゴールデンキウイ(ゴールドキウイ)は、軽く握ってみて「やや弾力を感じる」状態が食べ頃です。硬い場合は常温で追熟させ、食べ頃になったら冷蔵庫で保存します。甘みが強いため、そのままスプーンですくって食べるのが最もおすすめです。
ゴールデンキウイ(ゴールドキウイ)の美味しさを最大限に楽しむための、簡単なコツをご紹介します。
食べ頃の見極め方
キウイは追熟(収穫後に熟が進む)する果物です。お店で買った時点ではまだ硬いことも多いですよね。
食べ頃のサインは、キウイ全体を手のひらで優しく包むように握ったとき、耳たぶくらいの「程よい弾力」を感じる瞬間です。カチカチに硬い場合は、まだ熟していません。
もし硬いキウイを買ってしまったら、リンゴやバナナと一緒にビニール袋に入れて常温(20℃前後)に置いておきましょう。リンゴなどが発するエチレンガスが追熟を早めてくれます。
適切な保存方法
熟した(食べ頃になった)ゴールデンキウイは、それ以上熟が進まないよう、冷蔵庫の野菜室で保存します。乾燥を防ぐためにビニール袋に入れるとさらに良いでしょう。
逆に、まだ硬いキウイを長持ちさせたい場合は、最初から冷蔵庫に入れておけば追熟がゆっくり進みます。
食べ方としては、その強い甘みと香りを楽しむために、半分にカットしてそのままスプーンですくって食べるのが一番シンプルでおすすめです。ヨーグルトやサラダのトッピングにも合いますよ。
ゴールデンキウイの開発背景と歴史
私たちがよく知る緑色のキウイ(ヘイワード種)は酸味が特徴でした。1990年代、ニュージーランドのゼスプリ社がより甘いキウイを求める市場のニーズに応えるため、10年以上の歳月をかけて開発したのが、黄色い果肉の「ゼスプリ・ゴールド」(ゴールドキウイ)です。この成功により、世界中で黄色いキウイが定番となりました。
今でこそゴールデンキウイは当たり前の存在ですが、2000年頃までは「キウイ=緑色で酸っぱいもの」というのが常識でした。
その常識を変えたのが、前述したゼスプリ社です。
1980年代後半、ゼスプリ社(当時はニュージーランド・キウイフルーツ・マーケティングボード)は、酸味のあるヘイワード種(グリーンキウイ)とは異なる、新しいキウイの開発に着手しました。
世界中の消費者の好みを調査する中で、「もっと甘いキウイが欲しい」というニーズを発見。そこから10年以上にわたる品種改良と栽培研究の末、1990年代後半に誕生したのが、あの甘くてジューシーな「ゼスプリ・ゴールド」だったのです。
この新品種は世界中で大ヒットし、「黄色いキウイ」という新しい市場を確立しました。私たちが「ゴールデンキウイ」や「ゴールドキウイ」と呼んでいるのは、この時の革新的な開発の成果なんですね。
ゴールデンキウイを選んだ私の体験談
僕自身、実は子供の頃はキウイの酸っぱさがあまり得意ではありませんでした。緑色のキウイを食べると、どうも舌がピリピリするような感覚があって…。
大人になってからも、キウイは「健康のために食べるもの」という意識が強かったんです。
そんなイメージがガラッと変わったのが、10年ほど前に初めて「ゴールドキウイ」を食べた時でした。当時はまだ黄色いキウイが珍しく、知人から「騙されたと思って食べてみて」と勧められたのがきっかけです。
半分に切ってスプーンを入れた瞬間、まずその鮮やかな黄色に驚きました。そして一口食べて、さらにびっくり。「これが本当にキウイ?」と思うほどの強い甘みと、マンゴーや桃にも似たトロピカルな香りがしたんです。酸味はほとんどなく、あの舌がピリピリする感覚もありませんでした。
それ以来、僕の中でのキウイの序列は完全に入れ替わりましたね。今では冷蔵庫に常備するほどで、特に朝、ヨーグルトに入れて食べるのが定番です。緑色のキウイは「栄養(食物繊維)」、ゴールデンキウイは「ご褒美(ビタミンCと甘さ)」として、明確に使い分けて楽しんでいます。
ゴールデンキウイとゴールドキウイに関するよくある質問(FAQ)
「ゴールデンキウイ」と「ゴールドキウイ」、結局どちらで呼ぶのが正しいですか?
どちらも間違いではありません。指しているものは「黄色い果肉のキウイ」で同じです。「ゴールドキウイ」はゼスプリ社の商標名「ゼスプリ・ゴールド」に由来する呼び方で、「ゴールデンキウイ」は果肉の色(Golden)に由来する呼び方として、どちらも広く一般的に使われています。
黄色いキウイは全部ゼスプリ社のものですか?
いいえ、そうとは限りません。ゼスプリ社は黄色いキウイの最大のブランドですが、日本国内(愛媛県や福岡県など)やチリなど、他の国や地域でも様々な品種の黄色いキウイが生産・販売されており、それらも「ゴールデンキウイ」として流通しています。
「サンゴールドキウイ」というのも聞きますが、これは何ですか?
「サンゴールドキウイ」は、ゼスプリ社が「ゼスプリ・ゴールド」の後継品種として開発した、現在の主力品種の商標名です。従来のゴールドキウイよりもさらに甘みが強く、ビタミンCも豊富に含まれているのが特徴です。現在「ゴールドキウイ」として売られているものの多くが、この「サンゴールドキウイ」品種であることが多いですね。
まとめ|ゴールデンキウイもゴールドキウイも同じ美味しさ
「ゴールデンキウイ」と「ゴールドキウイ」の違い、スッキリしましたでしょうか?
結論として、この二つは基本的に同じ「黄色い果肉の甘いキウイ」を指す呼称であり、どちらを使っても間違いではありません。名前の違いは、ゼスプリ社の商標名「ゴールド」が広まったか、見た目の「ゴールデン」から来たかの違いに過ぎません。
大切なのは、名前の違いよりも、緑色のキウイ(グリーンキウイ)との明確な違いを知っておくことです。
- 甘みとビタミンCを求めるなら → ゴールデンキウイ(ゴールドキウイ)
- 食物繊維と酸味を求めるなら → グリーンキウイ
このように特徴を理解して使い分けることで、あなたの食生活はさらに豊かになるはずです。ぜひ店頭で、好みに合わせて選んでみてくださいね。
キウイフルーツのように、似ているようで特徴が異なる果物は他にもたくさんあります。当サイトでは、様々な野菜・果物の違いについても詳しく解説していますので、ぜひそちらもご覧ください。