ワッフル粉とホットケーキミックスの違い!サクサク?ふわふわ?

ワッフルメーカーを手に入れた時、「とりあえず家にあるホットケーキミックスで焼いてみよう」と考えたことはありませんか?

見た目は似ているこの二つの粉ですが、いざ焼き比べてみると「あれ?期待していた食感と違う…」となりがちです。

実はこの二つ、「ワッフルメーカー」で焼くか「フライパン」で焼くか、という調理器具の違いを前提に、配合が根本的に異なっています。最大の違いは、「サクサク感」を生むための砂糖・油脂の量なんです。

この記事を読めば、ワッフル粉とホットケーキミックスの明確な違いから、代用した場合に何が起こるのか、そしてなぜ食感が変わるのかまで、スッキリと理解できます。

それでは、詳しく見ていきましょう。

結論|ワッフル粉とホットケーキミックスの違いを一覧表で比較

【要点】

最大の違いは「食感」と「配合」です。「ワッフル粉」は砂糖が少なく油脂を多めに配合し、ワッフルメーカーで焼いた時に「外はサクサク、中はもっちり」になるよう設計されています。一方、「ホットケーキミックス」は砂糖が多く、「ふんわり・しっとり」と膨らむように設計されています。

「ワッフル粉」と「ホットケーキミックス」の主な違いを、一目で分かるように一覧表にまとめました。

項目ワッフル粉(ワッフルミックス)ホットケーキミックス
主な目的「サクサク」「もっちり」な食感「ふんわり」「しっとり」な食感
推奨調理器具ワッフルメーカー(両面加熱)フライパン(片面ずつ加熱)
砂糖の量少ない(焦げ付き防止)多い(甘みと焼き色のため)
油脂の量多い(サクサク感のため)少ない(バターや牛乳で調整)
膨張剤の量控えめ(縦に膨らみすぎないよう調整)多い(ふんわり膨らませるため)
味わい甘さ控えめ、食事系にも合う甘みが強く、バニラ等の香りも強い
代用ホットケーキを焼ける(薄くもっちり)ワッフルを焼ける(焦げやすくフワフワ)

「ワッフル粉」と「ホットケーキミックス」:定義と目的の違い

【要点】

ワッフル粉は「ワッフルメーカーで焼く」ことを専用に設計されたミックス粉です。一方、ホットケーキミックスは「フライパンで焼く」ことを前提に、ふんわりと膨らむように設計されています。

この二つは、使う調理器具と目指す食感が根本から異なります。

ワッフル粉(ワッフルミックス)とは?

ワッフル粉(ワッフルミックス)は、その名の通り、ワッフルメーカー(ワッフルベーカー)で焼くため専用に配合された粉です。

ワッフルメーカーは、凹凸のある熱い鉄板で生地を上下から挟み込んで焼き上げます。この「挟み焼き」で美味しい食感が生まれるよう、生地が鉄板に張り付かず、外側は「サクサク(クリスピー)」に、中は「もっちり(またはふんわり)」と仕上がるように、砂糖や油脂、デンプン(コーンスターチなど)の量が調整されています。

ホットケーキミックスとは?

ホットケーキミックスは、フライパンやホットプレートで焼くことを前提に配合された粉です。

片面ずつ焼いてひっくり返す調理法で、喫茶店で出てくるような厚みのある「ふんわり」「しっとり」とした食感になるよう、砂糖や膨張剤(ベーキングパウダー)が多めに含まれています。

また、美しいキツネ色の焼き色と、甘い香りがつくように調整されているのも特徴です。

【重要】原材料と配合の決定的な違い

【要点】

決定的な違いは「砂糖」と「油脂」の量です。ホットケーキミックスは「砂糖が多く」、ふんわり甘く焼き上がります。ワッフル粉は「砂糖が少なく、油脂が多め」で、メーカーの鉄板に焦げ付きにくく、サクサクした食感を生み出します。

小麦粉、ベーキングパウダー、砂糖、塩などが主原料である点は似ていますが、その「配合比率」が全く異なります。

食感を決める「砂糖」と「油脂」の量

二つの食感を決定づけているのは、主に「砂糖」と「油脂」のバランスです。

ホットケーキミックス:砂糖が多い
ホットケーキミックスは、甘いおやつとして食べられるよう、砂糖が多く配合されています。この砂糖が、フライパンで焼いたときに水分を保って「しっとり」させ、メイラード反応を促進して美しい「焼き色」を付ける役割を果たします。

ワッフル粉:砂糖が少なく、油脂が多い
ワッフル粉は、砂糖が控えめに配合されています。これは、砂糖が多い生地をワッフルメーカーのような高温の鉄板で挟むと、すぐに焦げ付いて鉄板に張り付いてしまうためです。

その代わり、生地にバターやショートニングなどの「油脂」が多く含まれている(あるいは、卵や牛乳の他に「溶かしバター」を多く加えるレシピになっている)ことが多いです。この油脂が、生地の水分を適度に飛ばし、「サクサク」とした軽い食感を生み出します。

膨らみ方を決める「膨張剤(ベーキングパウダー)」

膨らみ方にも違いがあります。

ホットケーキミックスは、フライパンの上で「縦」にふんわりと膨らむよう、ベーキングパウダーが多めに配合されています。

ワッフル粉は、ワッフルメーカーの中で縦に膨らみすぎると、蓋を押し上げてしまったり、生地が鉄板の隅々まで行き渡らなかったりします。そのため、膨張剤は控えめに調整されているか、生地が均一に広がるような配合になっています。

焼き上がりの味・食感・香りの違い

【要点】

ホットケーキミックスで焼くと「甘みが強く、バニラの香りがする、ふわふわ・しっとり」な仕上がりに。ワッフル粉で焼くと「甘さ控えめで、バターの香りがする、サクサク・もっちり」な仕上がりになります。

配合が違うため、焼き上がりの個性もはっきりと分かれます。

ホットケーキ(ホットケーキミックス使用)

  • 味・香り:砂糖と、バニラやメープルの香料が効いており、甘みが強い。シロップやバターと合わせるおやつに最適。
  • 食感:ベーキングパウダーの力で、「ふわふわ」「ふんわり」「しっとり」としたスポンジケーキに近い食感。

ワッフル(ワッフル粉使用)

  • 味・香り甘さが控えめで、小麦粉やバター(油脂)の風味が中心。そのため、フルーツやクリームだけでなく、ベーコンや卵、ソーセージといった食事系(セイボリー)のトッピングとも相性抜群です。
  • 食感:高温の鉄板で焼くことで、表面の水分が飛んで「サクサク」「カリッ」とし、中はデンプン(ミックス粉に含まれるコーンスターチなど)の作用で「もっちり」とした対照的な食感が生まれます。

代用は可能?(ワッフル粉でホットケーキ/ホットケーキミックスでワッフル)

【要点】

代用は可能ですが、食感は大きく変わります。ホットケーキミックスでワッフルを焼くと、砂糖が多くて焦げ付きやすく、「サクサク」ではなく「ふわふわ(ベビーカステラ風)」に仕上がります。

結論から言うと、どちらも「焼くこと自体は可能」ですが、本来の食感は再現できません。

ワッフル粉でホットケーキを焼いた場合

ワッフル粉をフライパンで焼くと、ホットケーキにはなりません。
砂糖が少なく、膨張剤も控えめなため、あまり膨らまず、焼き色も薄い、甘さ控えめの仕上がりになります。食感は「もっちり」感が強く、ホットケーキというよりはクレープやパンケーキに近いものになります。

ホットケーキミックスでワッフルを焼いた場合

これが最もよくあるケースですが、注意点が2つあります。

  1. 焦げ付きやすい:砂糖が多いため、ワッフルメーカーの鉄板にキャラメル状になって張り付き、非常に焦げ付きやすいです。必ず鉄板に油をしっかり塗り、加熱時間を短めにする必要があります。
  2. 食感が違う:焼き上がりの食感は、ワッフル特有の「サクサク」感は出ません。ベーキングパウダーの力で「ふわふわ」「ふんわり」とした食感になります。これはこれでおいしいですが、イメージとしては「ワッフルの形をしたベビーカステラ」や「人形焼の生地」に近くなります。

体験談|ホットケーキミックスでワッフルを焼いてみた結果

数年前、我が家でもワッフルブームが来て、ついにワッフルメーカーを購入しました。

届いたのが嬉しくて、専用の粉を買うのを忘れ、すぐに家にあったホットケーキミックスで焼いてみることにしました。生地を流し込み、蓋を閉じて待つこと数分。甘い香りが漂ってきて、期待は最高潮に。

ワクワクしながら蓋を開けると……そこにあったのは、茶色く焦げかけた「ふわふわ」の物体でした。

急いで取り出そうとすると、砂糖が溶けて鉄板の溝に張り付いてしまい、生地がちぎれてボロボロに……。なんとか剥がして食べてみると、味は美味しいホットケーキなのですが、食感は期待していたカフェの「サクッ」とは程遠く、「フニャッ」というか「モフッ」というか、なんとも中途半端な仕上がりでした。

何より大変だったのが、その後のワッフルメーカーの掃除です。溝にこびりついた焦げ(砂糖)を落とすのに、本当に苦労しました。

後日、製菓材料店で専用の「ワッフルミックス」を買ってきて、さらに「溶かしバター」をレシピ通りに追加して焼いてみたところ、全く別物が完成しました。

鉄板からスルリと剥がれ、表面はカリッと香ばしく、中はもっちり。「ああ、この食感のために専用の粉があるんだな」と深く納得しましたね。あのサクサク感を一度知ってしまうと、もうホットケーキミックスでの代用には戻れなくなりました。

ワッフル粉とホットケーキミックスに関するよくある質問(FAQ)

質問1:ホットケーキミックスでサクサクのワッフルを焼くにはどうすればいいですか?

専用粉の「サクサク」を完全に再現するのは難しいですが、近づけることは可能です。ポイントは「油脂」と「デンプン」です。ホットケーキミックスの生地に、規定の分量より多めに「溶かしバター(またはサラダ油)」を加えます。さらに、「コーンスターチ(または片栗粉)」を少量加えると、生地の水分が飛びやすくなり、サクサク感が出やすくなりますよ。ただし、砂糖が多くて焦げ付きやすい点は変わらないので、加熱時間には十分注意してください。

質問2:ワッフル粉とパンケーキミックスの違いは何ですか?

ワッフル粉とホットケーキミックスの違いと似ています。一般的に「ホットケーキミックス」は甘みが強くおやつ向け、「パンケーキミックス」は甘さ控えめで食事(ベーコンや卵と合わせる)にも合うように作られています。「ワッフル粉」は、そのパンケーキミックスよりもさらに「サクサク感」に特化し、油脂の配合バランスやデンプン(コーンスターチなど)を加えて食感を調整している製品が多いですね。

質問3:ワッフル粉はどこで売っていますか?

以前は製菓材料の専門店(富澤商店など)が中心でしたが、最近は一般的なスーパーマーケットでも、ホットケーキミックスと同じ棚(小麦粉や製菓材料コーナー)に並んでいることが増えました。日清製粉ウェルナやニップンといった大手メーカーからも「ワッフルミックス」として販売されていますよ。

まとめ|ワッフル粉とホットケーキミックス、目的別おすすめの選び方

「ワッフル粉」と「ホットケーキミックス」の違い、明確になりましたでしょうか。

どちらも便利なミックス粉ですが、目指す「食感」と「調理器具」が全く異なります。

最後に、あなたがどちらを選ぶべきか、目的別にまとめます。

  • ワッフル粉(ワッフルミックス)を選ぶべき人
    ワッフルメーカーを持っている人。カフェのような「外はサクサク、中はもっちり」とした食感を求めている人。甘さ控えめで、食事系のトッピングも楽しみたい人。
  • ホットケーキミックスを選ぶべき人
    フライパンで焼く人。喫茶店のような「ふんわり、しっとり」とした厚みのある甘いホットケーキを作りたい人。

ホットケーキミックスでワッフルを焼くのは「代用」としては可能ですが、それは「ワッフルの形をしたホットケーキ」です。

せっかくワッフルメーカーを手に入れたのなら、ぜひ一度、専用のワッフル粉で、その本当の実力を引き出してあげてくださいね。

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