紅まどんなの「赤秀(あかしゅう)」と「青秀(あおしゅう)」の決定的な違いは、「見た目の美しさ(外観の品質)」にあります。
実は、糖度センサーを通しているため、この二つの等級間で「味」に大きな差はほとんどありませんが、贈り物にするか自宅で楽しむかによって選び方が大きく変わります。
この記事を読めば、赤秀と青秀の具体的な違いや価格差、それぞれの最適な利用シーンが分かり、もう購入時に迷うことはなくなるでしょう。
それでは、まず結論として両者の違いを比較表で見ていきましょう。
結論|紅まどんなの「赤秀」と「青秀」の違いを一言で
「赤秀」は外観が完璧で傷がない最高等級のため、大切な方への贈答用に最適です。一方、「青秀」はわずかなスレ傷や色ムラがあるものの、味や内部品質は赤秀と同等であり、家庭用や親しい人へのギフトとしてコストパフォーマンスに優れています。
愛媛県が生んだ高級柑橘「紅まどんな」。
その中でもJA(農協)の選果基準によって分けられる「赤秀」と「青秀」の違いを一覧表にまとめました。
購入を検討する際の判断材料として活用してくださいね。
| 項目 | 赤秀(あかしゅう) | 青秀(あおしゅう) |
|---|---|---|
| 等級の位置づけ | 最高等級 | 標準〜良品等級 |
| 見た目(外観) | 傷や色ムラがなく非常に美しい | 軽微な傷や色ムラがある場合がある |
| 味・糖度 | 基準クリア(極めて甘い) | 赤秀と同等(基準クリア) |
| 価格 | 高い(贈答価格) | やや安い(お買い得) |
| おすすめ用途 | お歳暮、大切な方へのギフト | 家庭用、親しい人へのプレゼント |
このように、中身の美味しさは保証されつつも、「外見の完璧さ」でランク分けされているのが特徴ですね。
自分へのご褒美や家族で食べるなら「青秀」が断然お得ですが、目上の方へのお歳暮なら「赤秀」を選ぶのがマナーと言えるでしょう。
「赤秀」と「青秀」の定義・選果基準の違い
「赤秀」「青秀」はJA全農えひめ等が定める選果基準に基づく等級です。糖度・酸度・外観などの厳しい基準をクリアした「紅まどんな」の中で、特に見た目が優れたものが赤秀、次いで青秀と分類されます。
そもそも「赤秀」「青秀」という言葉は、JA(農業協同組合)が出荷する際に用いる等級用語です。
一般的に果物の等級は「秀」「優」「良」などで表されますが、愛媛県の柑橘選果においては、さらに細かくランク分けされています。
赤秀(あかしゅう)とは
赤秀は、選果場における最高ランクの等級です。
JAの厳しい基準において、糖度や酸度の内部品質はもちろんのこと、果皮の色づき、形、傷の有無などの「外観」が極めて優れているものに与えられます。
箱の側面に赤い文字で「秀」と印字されることから「赤秀」と呼ばれています。
全体の収穫量の中でも限られた割合しかとれないため、非常に希少価値が高いですね。
青秀(あおしゅう)とは
青秀は、赤秀に次ぐ等級です。
内部品質(味)の基準は赤秀と同じく厳格に管理されていますが、外観基準において、ごくわずかなスレ傷や色ムラなどが許容されたものになります。
箱の側面に青い文字で「秀」と印字されることが名前の由来です。
市場流通量は赤秀よりも多く、スーパーや百貨店で見かける機会も多いでしょう。
見た目・傷・色づきの違いを比較
赤秀は形が整い、果皮に傷がなく色艶が鮮やかで、贈答品として申し分ない美しさです。青秀は栽培中についた葉のスレ傷やわずかな変形が見られることがありますが、皮をむいて食べる分には全く気にならないレベルです。
実際に箱を開けて並べてみたとき、パッと見て分かる違いはあるのでしょうか。
赤秀の見た目
赤秀の紅まどんなは、まるで宝石のような美しさを持っています。
果皮は濃いオレンジ色でツヤがあり、キズや黒点などはほとんど見当たりません。
形も均整のとれた扁平(へんぺい)型をしており、箱に並んだ姿は圧巻ですね。
冠婚葬祭や、失敗できない贈り物として選ばれる理由がここにあります。
青秀の見た目
一方、青秀はよく見ると小さな傷や、色の薄い部分があることがあります。
これは風で葉っぱが擦れたり、枝に当たったりしてできた自然な痕跡です。
しかし、「傷あり」と言っても、腐敗につながるような深い傷ではありません。
スーパーで売られている綺麗なみかんと同等か、それ以上の品質は保たれていますので、家庭で食べる分には全く気にならないレベルでしょう。
味・糖度・食感に違いはあるのか?
紅まどんなは光センサー選果機で糖度と酸度を測定し、基準をクリアしたものだけが出荷されます。そのため、赤秀と青秀の間で甘さやゼリーのような食感に明確な差はなく、どちらも極上の味わいを楽しめます。
最も気になる「味」についてですが、結論から言うと「味の違いはほとんどない」と言ってよいでしょう。
光センサーによる品質保証
JAから出荷される「紅まどんな」は、光センサー選果機によって一つひとつ糖度と酸度が測定されています。
「紅まどんな」という商標を名乗るためには、以下の基準をクリアしなければなりません。
- 糖度:10.5度以上
- 酸度:1.2%未満
赤秀も青秀もこの基準をクリアしているため、どちらを選んでも「紅まどんな」特有の濃厚な甘さと、ゼリーのようなプルプルとした食感を楽しむことができます。
個体差の範囲内
もちろん、果物ですので個体差はあります。
「赤秀の方がさらに糖度が高い傾向にある」とする生産者もいますが、食べてみて明確に分かるほどの差ではないことがほとんどです。
目をつぶって食べ比べたら、どちらが赤秀か当てられる人は少ないでしょう。
価格・流通量・入手性の違い
赤秀は希少性が高く価格も高騰しやすい一方、青秀は流通量が比較的多く、価格も赤秀の7〜8割程度で購入可能です。旬の時期(12月)にはどちらも人気が高く、早めの予約が必要です。
価格と手に入りやすさには、明確な違いがあります。
それぞれの相場感(12月の最盛期、約3kg箱の場合)を見てみましょう。
- 赤秀:5,000円 〜 8,000円程度
- 青秀:3,500円 〜 5,500円程度
赤秀は最高級品として高値で取引され、百貨店や高級フルーツ店、ギフトカタログなどで主に取り扱われます。
青秀は、赤秀に比べて2〜3割ほど安く購入できることが多く、大手スーパーや通販サイトなどで広く流通しています。
ただし、「紅まどんな」自体の出荷期間が11月下旬から1月上旬頃までと非常に短いため、等級にかかわらず人気商品はすぐに売り切れてしまうこともあります。
用途・贈答シーンでの使い分け
お歳暮や目上の方への改まった贈り物には、見栄えのする「赤秀」が絶対におすすめです。親しい友人や家族への手土産、自宅でのプチ贅沢用なら、味は変わらずお得な「青秀」を選ぶのが賢い選択です。
等級の違いを理解した上で、どのように使い分けるのがベストでしょうか。
赤秀を選ぶべきシーン
絶対に失敗したくない贈り物には、迷わず赤秀を選びましょう。
- お世話になった方へのお歳暮
- 取引先への手土産
- 両親や義実家への挨拶
- お祝い事のギフト
箱を開けた瞬間の「美しさ」もプレゼントの一部ですので、外観品質が保証された赤秀が安心です。
青秀を選ぶべきシーン
相手との関係性が近かったり、自分たちで楽しむ場合は青秀が最適です。
- 気心の知れた友人へのプレゼント
- 家族や親戚で集まるときの手土産
- 自宅でのデザート用
- 試しに食べてみたいとき
「見た目は少し訳ありだけど、味は最高級だよ」と一言添えれば、むしろ「通な選び方」として喜ばれるかもしれませんね。
産地・JA基準・ブランド背景
「紅まどんな」は愛媛県のオリジナル品種「愛媛果試第28号」のうち、JA全農えひめの厳しい品質基準をクリアしたものだけに許された登録商標です。JAの選果場を通さないものは品種名で販売され、赤秀・青秀という等級区分も適用されません。
ここで改めて、「紅まどんな」というブランドについて整理しておきましょう。
実は「紅まどんな」という名前は品種名ではなく、JA全農えひめの登録商標です。
正式な品種名は「愛媛果試第28号」といいます。
厳しい検査をクリアした証
愛媛県内で栽培された「愛媛果試第28号」のうち、JAの選果場を通し、糖度や外観などの基準をクリアしたものだけが「紅まどんな」という商品名で出荷されます。
そして、その選果過程で「赤秀」「青秀」といった等級が付けられるのです。
JAを通さずに農家さんが直接販売する場合や、基準を満たさなかったものは、「愛媛果試第28号」や「まどんな」などの名前で販売されることが多く、この場合は赤秀・青秀という区分けが使われないこともあります。
つまり、「赤秀」「青秀」という表示があること自体が、JAの厳しい検査を通過した「本物の紅まどんな」であることの証明でもあるわけですね。
体験談・実際に赤秀と青秀を食べ比べてみた印象
僕も先日、お歳暮の時期に合わせて「赤秀」と「青秀」の両方を手に入れる機会がありました。
正直なところ、食べる前は「値段がこれだけ違うのだから、味にも差があるのでは?」と疑っていたんです。
実際に届いた箱を開けてみると、確かに赤秀は圧巻の美しさでした。一つひとつが丁寧に包装され、皮の表面もツルツルでピカピカ。どこから見ても隙がありません。
一方の青秀ですが、言われてみれば「あ、ここに小さな点があるな」とか「少し形が不揃いかな?」と感じる程度で、並べて比較しなければ気づかないレベルの綺麗さでした。
そして肝心の味ですが、家族と一緒に目隠しをして食べ比べてみたところ、本当に違いが分かりませんでした。
どちらも果肉がゼリーのように滑らかで、口に入れた瞬間に果汁があふれ出し、濃厚な甘みが広がります。「みかん」というよりは、高級なスイーツを食べているような感覚ですね。
「これなら自宅用は青秀で十分すぎるね」というのが我が家の結論でした。
ただ、お世話になった恩師に送る際は、やはり箱を開けた時の感動も届けたいと思い、迷わず赤秀を選びました。
相手やシーンに合わせて使い分けるのが、賢い消費者の選び方だなと改めて実感した体験でした。
もしあなたが、初めて紅まどんなを食べるのであれば、まずは青秀から試してみるのも良いかもしれません。
よくある質問(FAQ)
Q. 「赤秀」と「青秀」以外に等級はありますか?
A. はい、JAや選果場によっては「優」や「良」といった等級が存在する場合もありますが、紅まどんなとしてギフト流通するのは主に赤秀と青秀です。また、規格外品は「愛媛果試第28号」としてお徳用で販売されることがあります。
Q. 青秀はスーパーでも買えますか?
A. はい、12月のシーズンのピーク時には、大きめのスーパーや百貨店の青果売り場で青秀クラスが並ぶことがあります。赤秀は高級フルーツ店や贈答用コーナーで見かけることが多いですね。
Q. 保存方法は同じですか?
A. はい、等級による保存方法の違いはありません。皮が薄くデリケートな果物なので、直射日光を避け、風通しの良い涼しい場所で保存し、なるべく早めに(1週間程度を目安に)食べるのがおすすめです。
まとめ|どちらが好み・用途に合うか?
紅まどんなの「赤秀」と「青秀」の違いについて、詳しく見てきました。
最後に、選び方のポイントを整理しておきましょう。
- 赤秀:見た目が完璧で最高品質。お歳暮や大切な方への贈り物に最適。
- 青秀:わずかな傷があるが味は同等。家庭用や親しい人へのギフト、コスパ重視派におすすめ。
どちらを選んでも、そのとろけるような食感と甘さは、他の柑橘では味わえない特別な体験になるはずです。
ぜひ、今年の冬は用途に合わせて賢く選び、愛媛が誇る美味しい「紅まどんな」を楽しんでみてくださいね。
また、他の果物や食材の選び方についても詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
食材の知識を深めることで、毎日の食事がもっと楽しく、豊かになるはずですよ。