サンチュとサニーレタスの違いとは?見た目・味・使い分けを徹底解説

焼肉屋さんで出てくる「サンチュ」と、スーパーのサラダコーナーでよく見かける「サニーレタス」。

どちらも葉っぱでお肉を巻いて食べることがありますが、実は植物学的な分類や適した用途には明確な違いがあります。

この記事を読めば、それぞれの特徴や栄養価の違い、そして料理に応じた正しい使い分けが分かるようになります。

それでは、まずは両者の違いを比較表で確認していきましょう。

結論|サンチュとサニーレタスの違いを一言でまとめる

【要点】

サンチュは「包む」ことに特化した厚みのある葉で、ほのかな苦味が肉の脂と合います。一方、サニーレタスは「混ぜる・彩る」のに適した柔らかく縮れた葉で、苦味が少なくサラダ全般に向いています。

どちらも同じ「レタス」の仲間ですが、特徴を整理すると以下のようになります。

項目サンチュサニーレタス
別名・和名カキチシャ、包菜(パオサイ)アカチリメンチシャ、リーフレタス
葉の特徴平らで厚みがある縮れていて柔らかい
全体的に淡い緑色葉先が赤紫色〜赤茶色
味・食感シャキッとして少し苦味があるフワッとして癖が少ない
主な用途焼肉(包む料理)サラダ、彩り

一番の違いは「葉の形状」と「厚み」ですね。

サンチュは手のひらサイズで平べったいため、具材を包むのに最適化されています。

対してサニーレタスはヒラヒラとしてボリュームが出るため、サラダのベースとして優秀です。

定義・分類・品種の違い

【要点】

どちらもキク科アキノノゲシ属の「レタス(和名:チシャ)」の一種ですが、サンチュは茎から葉をかき取って収穫する「カキチシャ」、サニーレタスは葉先が赤く縮れる非結球型の「リーフレタス」に分類されます。

植物学的には、どちらもレタスの仲間です。

しかし、成長の仕方や収穫方法に違いがあります。

サンチュ(カキチシャ)

サンチュは、韓国語の「サンチュ(生菜)」がそのまま日本での呼び名として定着しました。

和名では「カキチシャ(掻き萵苣)」と呼ばれます。

これは、成長した下の方の葉から順番に「かき取って」収穫することに由来しています。

玉レタスのように丸くならず、茎が長く伸びていくのが特徴です。

サニーレタス(リーフレタス)

サニーレタスは、結球しない「リーフレタス」の一種です。

特に葉先が赤紫色に色づく品種を指してこう呼びます。

実は「サニーレタス」という名前は品種名ではなく、昭和40年代に日本で普及し始めた際につけられた商品名(通称)が一般化したものです。

「アカチリメンチシャ」とも呼ばれるように、葉が縮緬(ちりめん)状に縮れているのが特徴ですね。

見た目・葉の形・色の違いを比較

【要点】

サンチュは楕円形で平たく、全体が明るい緑色をしています。サニーレタスは葉先が細かくカールしており、赤紫色から緑色のグラデーションが特徴的で、盛り付けた際に立体感が出ます。

スーパーの野菜売り場で並んでいても、見た目の違いは一目瞭然です。

サンチュの見た目

サンチュの葉は、丸みを帯びた楕円形をしています。

表面は比較的平らで、シワが少ないのが特徴です。

色は全体的に均一なライトグリーンで、葉脈がしっかりとしています。

1枚1枚が独立した状態でパック詰めされて売られていることが多いですね。

サニーレタスの見た目

サニーレタスは、葉先がフリルのように細かく縮れています。

最大の特徴は、葉先が赤紫色(赤茶色)であることです。

根元にいくにつれて緑色になります。

株ごと(束の状態)で売られていることが多く、葉は大きく広がっています。

味・食感・苦味の違いはあるのか?

【要点】

サンチュは葉に厚みがあり、噛むとシャキッとした食感と特有のほのかな苦味・青臭さを感じます。サニーレタスは葉が薄く柔らかい食感で、苦味が少なくあっさりしているため、ドレッシングの味が絡みやすいのが特徴です。

味や食感の違いは、料理の相性を決める重要なポイントです。

サンチュの味

サンチュは、レタス特有のシャキシャキ感に加え、しっかりとした厚みがあります。

味には独特のほのかな苦味と青い香りがあります。

この苦味が、焼肉の脂っこさを中和し、口の中をさっぱりさせてくれるのです。

茎の部分は特に歯ごたえがあり、ジューシーです。

サニーレタスの味

サニーレタスは、葉が薄く、フワフワとした柔らかい食感が魅力です。

苦味やクセは少なく、非常に食べやすい味わいです。

ドレッシングとの馴染みが良いため、生野菜サラダとして大量に食べても飽きがきません。

栄養・成分・健康面の違い

【要点】

両者とも緑黄色野菜に分類され、玉レタスに比べてβ-カロテンやビタミン、ミネラルが豊富です。特にサンチュはβ-カロテン含有量が多く、サニーレタスはカリウムや鉄分などをバランスよく含んでいます。

実は、サンチュもサニーレタスも、淡色野菜である「玉レタス」とは異なり、「緑黄色野菜」に分類されます。

文部科学省の「日本食品標準成分表」などを参考に、栄養価の傾向を見てみましょう。

  • β-カロテン:両者とも非常に豊富です。体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。一般的にサンチュの方が含有量が高い傾向にあります。
  • ビタミンK:骨の健康に関わる栄養素で、これも両者に多く含まれます。
  • カリウム:余分な塩分を排出する働きがあり、サニーレタスにも多く含まれています。

焼肉と一緒にサンチュを食べるのは、単に美味しいからだけでなく、肉料理で不足しがちなビタミンやミネラルを補給し、消化を助けるという意味でも理にかなっているのですね。

使い方・料理での扱い方の違い(焼肉・サラダ)

【要点】

サンチュは「包む」料理に特化しており、焼肉やサムギョプサルに最適です。サニーレタスは「盛る・混ぜる」料理に向いており、サラダや付け合わせ、サンドイッチの具材として活躍します。

それぞれの形状と食感を活かした、ベストな使い分けを紹介します。

サンチュの使い方

基本は「手巻き料理」です。

葉が平らで破れにくく、サイズも手頃なので、具材をのせて巻くのに適しています。

  • 焼肉、サムギョプサル
  • 手巻き寿司の海苔代わり
  • 肉味噌やご飯を包む

加熱調理にはあまり向きませんが、スープや炒め物にサッと加える使い方も可能です。

サニーレタスの使い方

基本は「サラダ・彩り」です。

ボリューム感と色味の良さを活かします。

  • 生野菜サラダ(ちぎって盛る)
  • お弁当や料理の仕切り(バラン代わり)
  • サンドイッチやハンバーガーの具材
  • チョレギサラダ

サンチュの代用として焼肉を巻くこともできますが、葉が縮れていて薄いため、タレが漏れやすかったり、破れやすかったりすることがあります。

起源・歴史・名前の由来

ここでは少し、歴史的な背景にも触れておきましょう。

レタス(チシャ)は非常に古くから食べられている野菜で、日本でも奈良時代にはすでに「チシャ」として存在していました。

サンチュ(カキチシャ)は、古くから日本にあるタイプに近いレタスです。

一方、現在主流の玉レタスは明治以降に普及しました。

そしてサニーレタスは、1970年代頃から日本で急速に広まりました。

当時の呼び名は定まっていませんでしたが、「太陽のような恵み」「明るいイメージ」といった意味を込めて「サニーレタス」という名称で販売戦略が展開され、それが大ヒットして定着したと言われています。

また、サンチュは韓国焼肉の普及とともに、その韓国名が日本でもそのまま使われるようになりました。

体験談・実際に焼肉で食べ比べてみた印象

僕も先日、自宅で焼肉パーティーをした際に、スーパーでサンチュが売り切れていて、仕方なくサニーレタスで代用した経験があります。

その時に感じたリアルな違いをお話ししますね。

まず、サンチュがあるときは、やはり「包みやすさ」が段違いでした。

手のひらに乗せたときの安定感があり、カルビ、キムチ、ご飯、コチュジャンを乗せても、くるっと一回で綺麗に巻けます。

口に入れた瞬間、お肉の脂っこさをサンチュの厚みと苦味が受け止めてくれて、「これぞ焼肉!」という一体感が生まれました。

一方、サニーレタスで代用したときですが、これはこれで美味しいのですが、少し苦労しました。

葉っぱがヒラヒラしているので、タレや肉汁が隙間から手に垂れてきやすいのです。

また、葉が薄いので、熱いお肉を乗せると熱がダイレクトに手に伝わって「あちち!」となることもありました。

ただ、サニーレタスの柔らかい食感は、お肉の食感を邪魔しないというメリットもありました。

子どもたちは「サンチュは少し苦いから、サニーレタスの方が好き」と言って食べていました。

結論として、本格的な韓国焼肉の雰囲気を楽しみたいならサンチュ一択ですが、手軽に野菜を摂りたいならサニーレタスでも十分に代用可能だと感じました。

もしサンチュが手に入らないときは、サニーレタスの葉を2枚重ねて使うと、厚みが出て包みやすくなるのでおすすめですよ。

よくある質問(FAQ)

Q. サンチュがない時、サニーレタスで代用できますか?

A. はい、代用可能です。ただし、サニーレタスは葉が薄く縮れているため、タレがこぼれやすかったり、包みにくかったりすることがあります。2枚重ねるか、大きめの葉を選ぶと良いでしょう。

Q. 栄養価が高いのはどちらですか?

A. どちらも緑黄色野菜で栄養豊富ですが、一般的にβ-カロテンの含有量はサンチュの方が高い傾向にあります。どちらも玉レタスより栄養価は高いと言えます。

Q. サニーレタスの赤い部分は食べられますか?

A. もちろん食べられます。赤紫色の色素は「アントシアニン」というポリフェノールの一種で、抗酸化作用が期待できる成分です。苦味の原因にもなりますが、健康に良い成分ですので安心して食べてください。

まとめ|どちらを選ぶべきか?

サンチュとサニーレタスの違いについて、詳しく解説してきました。

最後に、選び方のポイントを整理しましょう。

  • サンチュ:焼肉やサムギョプサルなど「包んで食べる」料理に最適。しっかりした食感と苦味が欲しいときに。
  • サニーレタス:サラダやサンドイッチなど「生でそのまま」食べる料理に最適。彩りを添えたい、柔らかい食感が好きなときに。

スーパーで迷ったときは、「今日はお肉を包むのか、サラダにするのか」で決めれば間違いありません。

ぜひ、それぞれの特徴を活かして、毎日の食卓をより美味しく、健康的に楽しんでくださいね。

また、他の野菜や食材の違いについても詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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