「consist」と「compose」の違い!能動態か受動態か?

「consist」と「compose」、どちらも「構成する」「~から成る」と訳されることが多い英語表現ですが、いざ使おうとすると迷ってしまいませんか?

結論から言うと、「consist」は“全体”が主語になり受動態にできない自動詞、「compose」は“部分”が主語になる他動詞(ただし受動態でよく使われる)という決定的な違いがあります。

この記事を読めば、文法的なミスを避け、科学的なレポートから日常会話まで、状況に合わせて正確に使い分けられるようになりますよ。

それでは、まず最も重要な違いから詳しく見ていきましょう。

結論:一覧表でわかる「consist」と「compose」の最も重要な違い

【要点】

「consist of」は状態を表す自動詞で、受動態にはできません。一方「compose」は他動詞で、日常的には「be composed of」という受動態の形で「~から成る」と表現することが一般的です。

まず、結論からお伝えしますね。

この二つの表現の決定的な違いを、以下の表にまとめました。

これさえ頭に入れておけば、基本的な使い分けで迷うことはなくなります。

項目consist (of)compose
中心的な意味(全体が部分から)成り立っている(部分が全体を)構成する、組み立てる
主語全体(Whole)能動態なら部分(Parts)
受動態なら全体(Whole)
文法的な種類自動詞(受動態不可)他動詞(受動態可)
よく使われる形consist of ~be composed of ~
ニュアンス中身は~でできている(状態・本質)寄せ集めて作られている(組立・構築)

最も重要なルールは、「consist」は絶対に受動態(be consisted of)にしてはいけないということです。

一方で、「compose」を使って「~から成る」と言いたい時は、ほとんどの場合「be composed of」という受動態の形をとります。

なぜ違う?語源(成り立つ vs 置く)からイメージを掴む

【要点】

「consist」は“共に立つ”という意味で、そこにある安定した状態を表します。「compose」は“共に置く”という意味で、パーツを配置して作り上げる動作のイメージを持つと分かりやすくなります。

なぜこのような文法やニュアンスの違いが生まれるのか、語源のイメージから紐解いてみましょう。

「consist」の語源:どっしりと存在している

「consist」は、ラテン語の「con(共に)」+「sistere(立つ)」に由来しています。

つまり、「構成要素が共にしっかりと立って、全体としてそこに存在している」というイメージです。

「変化しない安定した状態」や「本質」を表すため、進行形や受動態にならず、「〜から成り立っている(状態だ)」という自動詞として使われます。

「compose」の語源:パーツを置いて組み立てる

一方、「compose」は、「com(共に)」+「ponere(置く)」が語源です。

これは、「バラバラの部品を一緒に配置して、一つの形を作り上げる」というイメージです。

だからこそ、「作曲する(音を配置する)」や「落ち着かせる(心を整えて配置する)」という意味も持つのです。

「作り上げる」という他動詞なので、「(作り上げ)られている」という受動態(be composed of)にすることで、「構成されている」という意味になります。

具体的な例文で使い方をマスターする

【要点】

チームや組織の構成員を説明する際はどちらも使えますが、主語と動詞の形に注意が必要です。「consist of」はシンプルに事実を述べ、「be composed of」は組織された構造を強調する際によく使われます。

言葉の違いは、具体的なシチュエーションで確認するのが一番です。

日常会話やビジネス、アカデミックなシーンでの例文を見てみましょう。

「consist of」を使った例文(能動態のみ)

主語は「全体」です。

【OK例文】

  • The team consists of five members.
    (そのチームは5人のメンバーから成る。)
  • Happiness consists in contentment.
    (幸福は満足することにある。)
    ※「consist in」は「〜にある(本質)」という意味になります。
  • Breakfast consisted of bread and coffee.
    (朝食はパンとコーヒーだった。)

「~という要素でできている」という事実を淡々と述べる響きがあります。

「be composed of」を使った例文(受動態)

主語は「全体」ですが、形は受動態です。

【OK例文】

  • The committee is composed of experts.
    (その委員会は専門家たちで構成されている。)
  • Water is composed of hydrogen and oxygen.
    (水は水素と酸素から成る。)
  • The EU is composed of 27 member states.
    (EUは27の加盟国で構成されている。)

何か意図を持って「組み立てられた」「組織された」というニュアンスが少し強くなりますが、日常的には「consist of」とほぼ同じ意味で使われます。

これはNG!間違えやすい使い方

文法的に間違いとされる使い方です。

  • 【NG】 The team is consisted of five members.
  • 【OK】 The team consists of five members.

「consist」は自動詞なので、受動態にはできません。

これは日本人が最も犯しやすいミスの一つなので、注意しましょう。

  • 【NG】 Five members consist the team.
  • 【OK】 Five members compose the team.

「consist」は「部分」を主語にできません。「部分」が主語で「全体」を作る場合は、他動詞の「compose」や「make up」を使います。

【応用編】似ている言葉「comprise」や「make up」との違いは?

【要点】

「comprise」はフォーマルな言葉で、全体を主語にして「含む・構成する」を表します。「make up」は口語的で、部分を主語にして「構成する」と言いたい時に便利です。

「consist」や「compose」と似た意味を持つ言葉に、「comprise」や「make up」があります。

これらも使い分けられると、表現の幅がグッと広がりますよ。

「comprise」:フォーマルな「包括する」

「comprise」は少し堅い言葉で、主に論文や公式文書で使われます。

基本的には「全体 comprises 部分」の形で使いますが、受動態「be comprised of」も広く使われています(ただし、一部の厳格な文法家はこれを誤用とする場合もあります)。

  • The USA comprises 50 states.
    (アメリカ合衆国は50の州から成る(を包含している)。)

「make up」:カジュアルな「作り上げる」

「make up」は「compose」の口語的な表現です。

「部分 make up 全体」という形でよく使われます。

もちろん、受動態の「be made up of」も頻出です。

  • Women make up 40% of the workforce.
    (女性が労働力の40%を占める(構成する)。)
  • The team is made up of volunteers.
    (そのチームはボランティアで成り立っている。)

「consist」と「compose」の違いを文法的に解説

【要点】

「consist」は自動詞であり、目的語を直接取らず前置詞「of」を伴います。「compose」は他動詞であり、目的語を取って「〜を構成する」と言うか、受動態で補語的に使われます。

文法用語を使って、もう少し構造的に整理してみましょう。

「consist」は自動詞です。

「The team consists.」だけでは意味が完結しないため、前置詞「of」を伴って「consist of ~」という群動詞として機能します。

自動詞には目的語がないため、受動態(be consisted)という形は存在し得ないのです。

一方、「compose」は他動詞です。

「Parts compose the Whole.(部分が全体を構成する)」というSVO文型を作れます。

この目的語(全体)を主語の位置に移動させたのが受動態「The Whole is composed of Parts.」ですね。

より詳しい英語の語法については、東京外国語大学の論文作成ガイドなどのアカデミックな資料を参照すると、論文執筆時の適切な表現選びの参考になりますよ。

論文の査読で「受動態」を直された僕の体験談

僕が大学院生だった頃、初めて英語で研究論文を執筆したときの話です。

実験装置の構成を説明するセクションで、僕は自信満々にこう書きました。

「The experimental setup is consisted of a laser, a mirror, and a detector.」

「実験装置は、レーザー、鏡、検出器から構成されている」と言いたかったんです。

日本語の「構成されている」という受け身の響きに引きずられて、つい「is consisted of」と書いてしまったんですね。

指導教官からのフィードバックを見て、顔が赤くなりました。

該当箇所に太い赤線が引かれ、余白に大きく「Never use passive voice for ‘consist’!!!(consistに受動態は絶対使うな!!!)」と書かれていたんです。

さらに、「もし受動態を使いたいなら ‘is composed of’ か ‘is made up of’ にしなさい。でも、科学論文ならシンプルに ‘consists of’ が一番スマートだよ」とも添えられていました。

この時、日本語訳の「~されている」という響きだけで英単語を使ってはいけないということを痛感しました。

「consist」は「そこに存在している状態」だから、受け身にする必要なんて最初からなかったんですよね。

それ以来、僕は「consist of」を見るたびに、あの日の赤ペン先生(指導教官)の顔を思い出して、背筋が伸びる思いがします。

「consist」と「compose」に関するよくある質問

「consist in」と「consist of」の違いは何ですか?

「consist of」は「~から成る(構成要素)」を表しますが、「consist in」は「~にある(本質・主要な点)」を表します。例えば、「Success consists in hard work.(成功の本質は努力にある)」のように使います。前置詞一つで意味がガラリと変わるので注意が必要です。

「compose」を能動態で使うことはありますか?

はい、ありますが、日常会話ではあまり一般的ではありません。「Twelve people compose a jury.(12人が陪審員団を構成する)」のように、部分が主語に来る場合に使えますが、多くの場合「The jury is composed of twelve people.」と受動態にするか、「make up」を使う方が自然です。

音楽の「作曲する」は「consist」ですか?

いいえ、それは「compose」です。「compose music(音楽を構成する=作曲する)」ですね。「composer」は「作曲家」です。「consist」には「作り上げる」「創作する」というニュアンスはありません。

「consist」と「compose」の違いのまとめ

「consist」と「compose」の違い、スッキリ整理できましたか?

最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。

  1. 基本の違い:「consist」は自動詞、「compose」は他動詞。
  2. 受動態ルール:「consist」は受動態NG。「compose」は受動態(be composed of)が基本。
  3. 視点の違い:「consist」は全体の状態、「compose」は部分が集まって作る動作。
  4. 使い分け:シンプルに言いたいなら「consist of」、構成された感を出すなら「be composed of」。

「これは受動態にできるっけ?」と一瞬立ち止まって考える癖をつけるだけで、あなたの英語はぐっと正確になります。

正しい文法知識は、あなたの知性を相手に伝えるための大切なツールです。

自信を持って使い分けて、スムーズなコミュニケーションを楽しんでくださいね。

日常会話で使われる外来語や英語表現についてさらに知りたい方は、日常会話の外来語の使い分けまとめもぜひご覧ください。

スポンサーリンク