「バスキャス」と検索してこの記事にたどり着いたあなた。
おそらく、マーケティングの現場で耳にした「バズ(Buzz)」と「CV(Conversion)」の違いについて調べているのではないでしょうか?
結論から言えば、バズは「広く知られること(認知)」、CVは「購入や登録をすること(成果)」です。
この記事では、誤って覚えられがちなこの二つの言葉の決定的な違いと、ビジネスにおける正しい使い分けを解説します。
これを読めば、もう会議で言葉の意味に迷うことはなくなりますよ。
それでは、まず最も重要な違いを一覧表で見ていきましょう。
結論:一覧表でわかる「バズ」と「CV」の最も重要な違い
バズは「話題性」を高めて多くの人に知ってもらうことが目的で、CVは「成果」として具体的な行動(購入など)を起こしてもらうことが目的です。両者は役割が異なり、バズってもCVしないことは多々あります。
この二つの言葉の最も重要な違いを、以下の表にまとめました。
これさえ押さえれば、マーケティング施策における役割分担がスッキリ理解できますね。
| 項目 | バズ(Buzz) | CV(Conversion) |
|---|---|---|
| 意味 | 短期間で爆発的に話題になること | 顧客が最終的な成果に至ること |
| 目的 | 認知拡大・拡散・注目を集める | 売上獲得・会員登録・資料請求 |
| 対象 | 不特定多数の大衆(マス) | 興味を持った見込み客(ターゲット) |
| 指標(KPI) | いいね数・RT数・再生数 | 購入数・申込数・成約率(CVR) |
| 心理状態 | 「面白い!」「誰かに教えたい!」 | 「欲しい!」「申し込みたい!」 |
| イメージ | お祭りのような熱狂 | レジでの会計・契約 |
表を見ると、全く異なるフェーズの言葉であることがわかりますね。
バズは「入口(知ってもらう)」、CVは「出口(買ってもらう)」の役割を担っています。
なぜ違う?言葉の定義と目的からイメージを掴む
バズの語源は「ハチがブンブン飛ぶ音」で、周囲がざわつくほどの話題性を指します。対してCVは「転換」を意味し、訪問者が顧客へと変わる決定的な瞬間を指します。
ここでは、それぞれの言葉が持つ本来の意味やイメージを深掘りしてみましょう。
言葉の成り立ちを知ると、使い分けがより直感的になりますよ。
バズ(Buzz):蜂の羽音のようなざわめき
「バズ(Buzz)」は、英語でハチなどがブンブンと飛ぶ音や、人の話し声でざわつく様子を表す擬音語が由来です。
マーケティングにおいては、SNSやメディアを通じて、口コミが爆発的に広がり、世の中がその話題で「ざわついている」状態を指します。
重要なのは、「話題にはなっているが、まだ顧客にはなっていない」という点です。
お祭りの騒ぎを聞きつけて人が集まっている状態、と言えばイメージしやすいでしょうか。
CV(Conversion):訪問客から顧客への「転換」
一方、「CV」は「Conversion(コンバージョン)」の略で、「転換」「変換」という意味を持ちます。
Webサイトに訪れただけの「訪問者(ユーザー)」が、商品を購入したり資料を請求したりして、「顧客(カスタマー)」に姿を変える(転換する)瞬間を指します。
ビジネスにおいて、ゴールテープを切った瞬間こそがCVなのです。
いくら集客しても、このCVが発生しなければ売上はゼロです。
具体的な例文で使い方をマスターする
話題作りを議論する際は「バズ」、売上や成果を議論する際は「CV」を使います。両者は連動することもありますが、必ずしも比例しない点に注意が必要です。
実際のビジネスシーンでどのように使われるのか、例文を見てみましょう。
ビジネスシーンでのOK例文
- 「新商品の知名度を一気に上げるために、Twitterでバズを狙ったキャンペーンを仕掛けよう。」(認知目的)
- 「サイトへのアクセスは増えたが、CV(購入)に繋がっていないのが課題だ。」(成果目的)
- 「バズってサイトが落ちたけど、サーバー復旧後にCVが急増したよ!」(両者の連動)
日常会話やSNSでの使用例
- 「この投稿、めっちゃバズってるね!」(拡散している)
- 「マッチングアプリでやっとデートまでCVしたわ。」(目的達成のスラング的用法)
間違えやすいNG例
- ×「今月の売上目標のために、とにかくバズを稼ごう。」
これは要注意です。
バズらせることは手段であって、必ずしも売上(CV)に直結するとは限りません。
「売上のためにCV率(CVR)を高めよう」あるいは「集客のためにバズを狙おう」と使い分けるのが正確です。
【応用編】似ている言葉「リーチ」「PV」との違いは?
「リーチ」は情報の到達人数、「PV」はページが見られた回数を指します。「バズ」はこれらを急増させる要因であり、「CV」はそこから得られる最終成果です。
マーケティング用語には似たような言葉が多くて混乱しますよね。
「バズ」や「CV」と関係の深い言葉との違いも整理しておきましょう。
リーチ(Reach)との違い
リーチは「情報が届いた人数」のことです。
バズると、このリーチ数が桁違いに跳ね上がります。
「バズった結果、100万人にリーチした」という関係性ですね。
PV(Page View)との違い
PVはWebページが「表示された回数」です。
バズってリンクが踏まれるとPVは増えますが、中身を見ずにすぐ帰ってしまう(直帰)人も多いため、PVが多い=CVが多いとは限りません。
「バズ」と「CV」の違いをマーケティング理論から解説
消費者行動モデル「AISAS」において、バズは最初の「Attention(注意)」や「Share(共有)」に位置し、CVは「Action(行動)」に位置します。フェーズが異なるため、施策も分けて考える必要があります。
もう少し専門的な視点から解説しましょう。
インターネット時代の消費者行動モデル「AISAS(アイサス)」に当てはめると、両者の位置付けが明確になります。
- Attention(注意):ここで「バズ」が起きると、多くの人の注意を引けます。
- Interest(関心)
- Search(検索)
- Action(行動):ここが「CV」です。購入や申し込みの段階です。
- Share(共有):ここでも「バズ」が発生し、新たな拡散を生みます。
つまり、バズは「入り口」と「出口の先」で起こる現象であり、CVはプロセスの「核心部」にある行動なのです。
「バズらせる施策(面白動画など)」と「CVさせる施策(LPの改善など)」は、使う脳味噌が全く違うと言われるのも、このためですね。
バズれば売れると信じていた僕の大失敗
僕がまだWebマーケティングの駆け出しだった頃の話です。
ある化粧品メーカーのプロモーションを担当し、「とにかく知名度を上げましょう!」と提案して、面白おかしい動画コンテンツを作りました。
狙いは的中し、動画はSNSで大拡散。「これめっちゃウケるw」「腹筋崩壊」とコメントが殺到し、いわゆる「バズった」状態になりました。
「やった!これで商品は飛ぶように売れるぞ!」
僕は勝利を確信し、クライアントへの報告準備を始めました。
しかし、翌日の売上データを見て愕然としました。
CV数(購入数)は、普段とほとんど変わっていなかったのです。
理由は単純でした。動画は面白かったけれど、肝心の「商品の魅力」が全く伝わっていなかったのです。
視聴者は動画を見て笑って終わり。商品の購入ページ(LP)にすら遷移していませんでした。
「認知(バズ)だけでは、人は財布を開かない」
この痛烈な教訓を得てから、僕は「バズらせたその先に、どうやってCVへの道筋を作るか?」を必死に設計するようになりました。
バズはあくまで「きっかけ」に過ぎないのです。
「バズ」と「CV」に関するよくある質問
ここでは、バズとCVの違いについて、よくある疑問にQ&A形式で答えていきます。
Q. バズれば必ずCVは増えますか?
A. いいえ、必ずしも増えません。ターゲット層以外にバズってしまった場合(悪い意味での炎上など)は、アクセスは増えてもCVは増えない、あるいは逆にブランドイメージを損なうこともあります。
Q. CVを増やすにはバズが必要ですか?
A. 必須ではありません。検索広告や地道なSEO対策など、派手なバズがなくても、ニーズのある層に適切にアプローチできればCVは獲得できます。
Q. 「バスキャス」という言葉は本当にないのですか?
A. マーケティング用語としては一般的ではありません。おそらく「バズ(Buzz)」の聞き間違いか、医療用語の「バスキャス(カテーテル)」との混同が考えられます。もし社内で使われているなら、独自の造語の可能性が高いでしょう。
「バズ」と「CV」の違いのまとめ
「バズ」と「CV」の違い、詳しく見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に、これまでの内容を改めて整理しておきます。
バズは「広く知られるきっかけ」、CVは「ビジネスの成果」です。
この二つは、どちらが偉いというものではなく、目的が異なります。
- バズ(Buzz):認知を一気に拡大させる「打ち上げ花火」。
- CV(Conversion):顧客を獲得し売上を作る「収穫」。
- 関係性:良質なバズはCVのチャンスを広げるが、中身が伴わなければCVには繋がらない。
もしあなたが「もっと商品を世に広めたい」ならバズ施策を、「もっと売上を確実に作りたい」ならCV改善施策(LPOやEFO)を優先すべきです。
言葉の意味を正しく理解して、目的に合わせた最適なマーケティング戦略を描いてくださいね。
さらに詳しいマーケティング用語については、以下のリンクも参考にしてみてください。
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