「shipping」と「shipment」の違い!どっちが正解か迷わないプロの使い分け術

「shipping」と「shipment」、どちらも「出荷」や「発送」に関する英語ですが、使い分けに迷った経験はありませんか?

実はこの2つの単語、「発送するプロセス」を指すか、「発送されるモノ」を指すかで明確に使い分けるのが基本です。この記事を読めば、海外取引のメールや越境ECの構築で、もう二度とどちらを使うべきか迷うことはなくなります。

それでは、まず最も重要な違いから詳しく見ていきましょう。

結論:一覧表でわかる「shipping」と「shipment」の最も重要な違い

【要点】
基本的には「発送」「送料」といった行為やサービスなら「shipping」、実際に送られる「貨物」「積荷」なら「shipment」と覚えるのが簡単です。迷った時は、物理的に触れるかどうかを基準に判断しましょう。

まず、結論からお伝えしますね。

この二つの言葉の最も重要な違いを、以下の表にまとめました。これさえ押さえれば、基本的な使い分けはバッチリです。

項目shippingshipment
中心的な意味発送、出荷、運送(行為やプロセス)貨物、積荷、出荷品(発送される物理的なモノ)
焦点の当たり方荷物を目的地まで送り届ける一連の活動箱に詰められて実際に運ばれる商品そのもの
よく使われる文脈送料、配送方法、配送先住所貨物の到着、積荷の遅延、分割発送

表を見ると、それぞれの役割がはっきりと分かれていることに気づくでしょう。

海外の取引先とのやり取りでも、このルールを知っていれば自信を持って使い分けられますよね。

なぜ違う?英語の成り立ちからイメージを掴む

言葉の違いを本質的に理解するには、それぞれの単語の成り立ちを知るのが一番の近道です。

ここでは、単語のパーツ(接辞)に分解して、それぞれの言葉が持つコアなイメージを掴んでいきましょう。

「shipping」は発送という「行為・プロセス」

「shipping」は、動詞の「ship(船で送る、発送する)」に「-ing」がついて動名詞になった言葉です。

つまり、「発送すること」という現在進行形の動作や、目に見えないサービスの一連のプロセスに焦点を当てています。

だからこそ、「送料(shipping cost)」や「配送方法(shipping method)」といった、輸送というサービス全体に関わる文脈で使われるのですね。

「shipment」は発送される「モノ(貨物)」

一方の「shipment」は、動詞「ship」に「-ment」という接尾辞がついています。

英語の「-ment」は、「〜した結果」や「〜された状態・モノ」を表す名詞を作る働きがあります。つまり、発送された結果としての「貨物」や「荷物そのもの」を指す言葉になるわけです。

ダンボール箱に詰められた商品が、パレットの上にドスンと積まれている様子を頭に思い浮かべると分かりやすいでしょう。

具体的な例文で使い方をマスターする

言葉の成り立ちが理解できたところで、次は実際のビジネスシーンでどのように使われるのかを見てみましょう。

例文を音読してみることで、より自然な英語の感覚が身につくはずです。

「shipping」を使ったビジネス例文

・We offer free shipping on all orders over $50.

(50ドル以上のご注文で送料を無料にいたします)

・Please double-check your shipping address before placing the order.

(ご注文を確定する前に、配送先住所を再度ご確認ください)

・Standard shipping usually takes 3 to 5 business days.

(通常の配送には、通常3〜5営業日かかります)

このように、配送という「サービス」や「手続き」に関連する言葉として使われています。

日常的なネットショッピングの画面でも、頻繁に見かける表現ですよね。

「shipment」を使ったビジネス例文

・We have just received your shipment of electronic components today.

(本日、貴社からの電子部品の貨物を受け取りました)

・The next shipment of seasonal goods will arrive on Friday.

(季節商品の次回の入荷分は金曜日に到着する予定です)

・A large shipment was delayed due to the severe weather conditions.

(悪天候の影響により、大規模な積荷が遅延しました)

こちらは、実際にトラックやコンテナ船で運ばれてくる「物理的なモノ」を指していることが明確です。

貿易や物流の現場では、日々この言葉が飛び交っているでしょう。

要注意!ありがちなNG例文

日本人が陥りやすい、ちょっとした使い方のミスをご紹介します。

×:Your shipping has arrived.

(あなたの「発送行為」が到着しました、という不自然な意味になります)

◯:Your shipment has arrived.

×:How much is the shipment fee?

(「貨物そのもの」の料金と誤解されかねません)

◯:How much is the shipping fee?

少しの違いですが、ネイティブスピーカーにとっては大きな違和感になり得ます。しっかりと区別して使いたいところですね。

「shipping」と「shipment」の違いを実務の視点から解説

【要点】
実務上、「shipping」は物流部門の手配業務やコスト管理の文脈で、「shipment」は倉庫部門の在庫管理や検品の文脈で明確に区別して管理されます。

少し専門的な視点になりますが、貿易実務やサプライチェーン管理の世界では、この2つの単語は厳密に切り分けられています。

「shipping」に関わる業務は、最適な運送業者の選定、運賃の交渉、輸出入の通関手続きの手配など、無形のサービスをいかに効率化するかが問われます。つまり、プロセスの最適化です。

一方で「shipment」に関わる業務は、届いた貨物の個数確認、ダメージがないかの検品、倉庫への格納など、有形のモノをいかに安全に管理するかが問われます。

もしあなたがグローバルなビジネス環境で働くなら、この視点の違いを意識するだけで、相手とのコミュニケーションの解像度がグッと上がるはずです。

「shipping」と「shipment」に関する体験談

僕自身、過去にこの2つの言葉を取り違えて、冷や汗をかいた経験があります。

ある海外メーカーから初めて商品を仕入れることになった時のこと。見積書を見て、純粋に「日本までの送料(運送費用)はいくらになるのだろう?」と疑問に思いました。

そこで僕は、深く考えずに「How much is the shipment?」とメールを送ってしまったのです。「発送(にかかる費用)はいくら?」というニュアンスのつもりでした。

すると翌日、先方から送られてきたのは、なんと商品の仕入れ代金そのものの高額な請求書でした。相手は「貨物(shipment)の総額はいくらか?」と聞かれたと勘違いし、商品代金の合計を再提示してきたのです。

「違う違う、送料(shipping cost)が知りたかったんだ!」と慌てて訂正のメールを打つ羽目になりました。

この失敗から、形のないサービスを聞くときは「shipping」、目に見えるモノについて話すときは「shipment」という鉄則を、文字通り身をもって学んだのです。

言葉の選択一つで、ビジネスでは大きな行き違いが生まれてしまうのですね。

「shipping」と「shipment」に関するよくある質問

Q:「free shipping」とはどういう意味ですか?

A:「送料無料」という意味です。「shipping」は発送や運送というサービス(行為)を表すため、その費用が無料であることを示しています。

Q:貿易用語の「partial shipment」とは何ですか?

A:「分割船積(分割発送)」のことです。一度にすべての「貨物(shipment)」を送らず、複数回に分けて発送する状況で使われます。

Q:「shipping address」と「shipment address」はどちらが正しいですか?

A:一般的には「shipping address(配送先住所)」が正解です。荷物を送り届けるという「行為(プロセス)」が向かう先だからですね。

「shipping」と「shipment」の違いのまとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

「shipping」と「shipment」の違いについて、改めてポイントを整理しておきましょう。

  • shipping:発送、運送、送料(見えない行為やプロセス)
  • shipment:貨物、積荷、出荷品(目に見える物理的なモノ)

この違いを意識すれば、海外の取引先とのコミュニケーションも、もう怖くありません。

なお、海外の事業者と取引を行う際や越境ECを利用する際は、言語の違いによるトラブルを防ぐためにも、公的な情報を確認しておくことをおすすめします。たとえば、消費者庁のインターネット通販トラブル関連のページなどには、有益な情報がまとめられています。

また、ビジネス現場での言葉の使い分けについては、当サイトの業界用語に関するまとめ記事でも多数解説しています。気になった方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。

あなたのビジネスや英語学習の疑問が、少しでもクリアになっていれば嬉しいです。

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