「ちゅ〜るビッツ」と「ちゅるびー」、どちらも猫用おやつの大定番「ちゅ〜る」を製造する、いなばペットフード株式会社の大人気商品です。
名前が似ているため「何が違うの?」と混同しがちですが、実は「外側の生地」と「形状」が全く異なります。
結論から言うと、「ちゅ〜るビッツ」はふっくらとした練り生地でちゅ〜るを包んだ一口スナック、「ちゅるびー」は鶏ささみのお肉でちゅ〜るを挟んだサンドイッチ状のおやつです。
この記事を読めば、単純な見た目の見分け方から、原材料や食感の違い、愛猫の好みに合わせた選び方までスッキリと理解できます。
【3秒で押さえる要点】
- 外側の素材:「ちゅ〜るビッツ」はふっくらした練り生地。「ちゅるびー」は本物の鶏ささみ肉。
- 形状・食感:「ちゅ〜るビッツ」は小粒で柔らかいボール状。「ちゅるびー」は肉感があり、やや食べ応えのあるサンドイッチ状。
- 共通点:どちらも中に「ちゅ〜る」が入っており、緑茶消臭成分が配合されています。
| 項目 | ちゅ〜るビッツ(ビッツ) | ちゅるびー(ちゅ〜るビーツイン) |
|---|---|---|
| 分類・系統 | キャットフード(おやつ) | キャットフード(おやつ) |
| コンセプト | 中にちゅ〜るが入ったふっくらひとくちサイズのおやつ | おにくでちゅ〜るをサンドしたおやつ |
| 形状・食感 | ふっくら柔らかい生地で、ちゅ〜るを包んでいる(ボール状) | 鶏ささみ肉で、ちゅ〜るを挟んでいる(サンド状) |
| 外側の主な原材料 | 鶏肉(ささみ)、かつお節、鶏脂など(※練り込まれている) | 鶏肉(ささみ)(※肉の形状が残りやすい) |
| 1袋あたりの内容量例 | 12g | 10g |
| 製造元 | いなばペットフード株式会社 | |
※「ちゅるびー」は犬用製品の情報源が多いため、猫用製品と共通する「鶏ささみでサンドする」という基本構造を主に参照しています。
見た目と形状・食感の違い
最大の違いは「外側」です。「ちゅ〜るビッツ」はちゅ〜るを柔らかい生地で「包んだ」ボール状で、ふっくらした食感です。「ちゅるびー」はちゅ〜るを鶏ささみで「挟んだ(サンドした)」形状で、よりお肉の食感が楽しめます。
お店でパッケージを見比べても、中の形状がイマイチわかりにくいですよね。この2つのおやつは、見た目と食感が決定的に異なります。
「ちゅ〜るビッツ」は、その名の通り「ビッツ(Bits)」=小さな粒状のおやつです。
いなばペットフード公式サイトによると、鶏ささみやまぐろなどを練り込んだ「ふっくらとした生地」で、中の液状ちゅ〜るを「包み込んで」います。
食感は非常に柔らかく、ふんわりとしています。コロコロとした一口サイズで、歯が弱いシニア猫や子猫でも食べやすいのが特徴です。
一方、「ちゅるびー」は、「ちゅ〜るビーツイン(Twin)」という名称があるように、2枚のお肉(鶏ささみや焼ささみ)で、中のちゅ〜るを「挟んだ(サンドイッチした)」形状をしています。犬用の製品情報にはなりますが、外側は「ささみで作ったやわらか食感」のお肉であると説明されています。ビッツが「お菓子」的な食感だとすれば、ちゅるびーは「ジャーキー」に近い、より本格的なお肉の食感が楽しめます。
まさに「ふっくら生地のビッツ」か、「お肉サンドのちゅるびー」か、というのが最大の違いです。
原材料とコンセプトの違い
コンセプトが明確に異なります。「ちゅ〜るビッツ」は「ふっくら生地」で包むこと、「ちゅるびー」は「おにく」でサンドすることがコンセプトです。使用される原材料(鶏ささみ、まぐろ等)は似ていますが、その加工方法が食感の違いを生んでいます。
見た目や食感の違いは、製品のコンセプトと原材料(の加工法)の違いから生まれています。
「ちゅ〜るビッツ」(とりささみ味)の原材料を見ると、「鶏肉(ささみ)、かつお節、鶏脂…」などが使われています。これらを練り合わせて、ふっくらとした生地を作り、中にちゅ〜るを注入しています。
「ちゅるびー」の原材料も、「鶏肉(ささみ)、鶏脂、でん粉、卵白粉末、かつお節…」と、使われている素材は非常に似ています。
しかし、決定的な違いはコンセプトです。「ちゅるびー」は原材料の「鶏肉(ささみ)」を生地として練り込むだけでなく、「おにく」そのものでサンドするという加工をしています。これにより、猫が好むお肉の食感をダイレクトに感じられるように設計されているのです。
どちらも主原料は鶏ささみやまぐろですが、その形状が「練り物」か「肉そのもの」かで、猫の満足感が変わってくる可能性があります。
与え方・シーンの違い
どちらも1回使い切り(または小分け)の袋に入ったおやつです。「ちゅ〜るビッツ」は非常に柔らかく小粒なため、薬を飲ませる際や、高齢猫・子猫へのご褒美に特に向いています。「ちゅるびー」はやや食べ応えがあるため、満足感のあるおやつとして最適です。
どちらも猫用のおやつであり、主食の代わりにはなりません。与えすぎに注意し、1日の摂取カロリーの20%以内(パッケージ記載の給与量を参照)に留めるのが基本です。
与え方のシーンで、両者の特性を活かすことができます。
「ちゅ〜るビッツ」は、非常に柔らかく、ふっくらしています。そのため、錠剤の薬を中に埋め込んで、投薬補助おやつとして使う飼い主さんも多いようです。実際に、いなばからは動物病院専用でより薬を入れやすい構造にした「ちゅ〜るポケット」という製品も販売されています。また、その柔らかさと小粒さから、噛む力が弱くなったシニア猫や、まだ歯が生え揃っていない子猫への「初めてのおやつ」としても適しています。
「ちゅるびー」は、ビッツに比べると外側がお肉でしっかりしているため、噛む楽しさや食べ応え(満足感)があります。お留守番のご褒美や、遊び疲れた後のがっつりしたおやつとして喜ばれるでしょう。とはいえ、これも十分に柔らかく作られているため、シニア猫でも食べられる子は多いです。
どちらも1回分(10gや12g)の小袋に分かれているため、鮮度を保ちやすいのも嬉しいポイントです。
「ちゅ〜るビッツ」と「ちゅるびー」の共通点
最大手の「いなばペットフード」製品であり、どちらも「ちゅ〜る」が中に入っていることが最大の共通点です。また、猫の糞尿臭を和らげる「緑茶消臭成分」が配合されている点も共通しています。
名前が似ている通り、この2つのおやつには多くの共通点があります。
- いなばペットフード製:どちらも「CIAO(チャオ)」ブランドを展開する、いなばペットフード株式会社の製品です。
- 中に「ちゅ〜る」入り:最大の特徴として、どちらも猫が大好きな液状おやつ「ちゅ〜る」が中に入っています。
- ひとくちサイズ:どちらも手から直接与えやすい、ひとくちサイズ設計です。
- 緑茶消臭成分配合:いなば製品の多くに共通する特徴として、緑茶エキス(カテキン)が配合されており、腸管内の内容物の臭いを吸着し、糞・尿臭を和らげる効果が期待できます。
- 豊富なフレーバー:まぐろ、かつお、ささみ味など、猫の好みに合わせた多様なフレーバーが展開されています。
どっちを選ぶべき?猫の好み別おすすめ
「ちゅ〜るビッツ」は、柔らかいお菓子のような食感を好む猫や、噛む力が弱い猫におすすめです。「ちゅるびー」は、お肉のジャーキー感が好きな猫、食べ応えや満足感を求める猫におすすめです。
結局、愛猫にはどちらを選べば良いのでしょうか?猫の好みや年齢に合わせて選ぶのが一番です。
【ちゅ〜るビッツ(包むタイプ)がおすすめな猫】
- 柔らかい、ふんわりした食感が好きな猫
- 噛む力が弱くなってきたシニア猫
- まだ硬いものが食べ慣れない子猫
- 薬を飲ませるためのおやつを探している場合
- 小粒なおやつを数回に分けて与えたい場合
【ちゅるびー(挟むタイプ)がおすすめな猫】
- お肉(ジャーキー)の食感や噛み応えが好きな猫
- 食べ盛りで、おやつにも満足感を求めている成猫
- 「おにく」という言葉にテンションが上がる猫
- ビッツでは物足りなそうにしていた猫
僕の猫(キジトラ・5歳)の反応の違い(体験談)
僕の愛猫(キジトラ・5歳オス)は、食感に非常にうるさいタイプです。カリカリは特定の銘柄しか食べず、ウェットフードもパテタイプは拒否します。
彼に両方を与えてみたところ、反応は驚くほど明確に分かれました。
先に「ちゅ〜るビッツ」をあげた時。彼は匂いを嗅ぎ、一口食べた後、「フン」とそっぽを向いてしまいました。柔らかすぎる食感が彼の好みではなかったようです。まるで「これはお菓子だ、肉じゃない」と言いたげでした。
しかし、次に「ちゅるびー」をあげた瞬間、彼の目の色が変わりました。
袋を開けた瞬間の匂いから違うのか、興奮して飛びついてきました。そして、ガツガツと夢中になって食べ、食べ終わった後も「もっとくれ!」と袋を置いていた棚の前で抗議の鳴き声を上げる始末。
うちの猫にとっては、「おにくでサンド」という「ちゅるびー」の肉感が圧倒的な勝利だったようです。「ビッツ」の魅力が「ふんわりとした優しさ」なら、「ちゅるびー」の魅力は「本能を刺激する肉感」なのかもしれない、と感じた体験でした。
もちろん、これは個体差が大きいため、あなたの猫ちゃんはビッツの方が好きかもしれません。ぜひ両方試してみてください。
「ちゅ〜るビッツ」と「ちゅるびー」に関するよくある質問
Q: 「ちゅるびー」と「ちゅ〜るビッツ」、どっちが正式名称ですか?
A: どちらも正式な商品名です。「ちゅ〜るビッツ」は「ビッツ」がカタカナ、「ちゅるびー」は「びー」がひらがなです。「ちゅるびー」には「ちゅ〜るビーツイン」という副題がついていることもあります。
Q: カロリーに違いはありますか?
A: フレーバーによって異なりますが、例えば「ちゅ〜るビッツ とりささみ」は約20kcal/袋(12g)、「ちゅるびー お腹の健康配慮」は約20kcal/袋(10g)です。1gあたりのカロリーは「ちゅるびー」の方がやや高い傾向にあります。
Q: 犬用はありますか?
A: はい、あります。犬用にも「ちゅ〜るビッツ(犬用)」や「ちゅるビ〜(犬用)」が販売されています。猫用のものは塩分濃度などが異なるため、必ず犬には犬用のものを与えてください。
Q: 毎日与えても大丈夫ですか?
A: どちらも「おやつ(間食)」です。主食である総合栄養食の妨げにならないよう、1日の給与目安量を守って与えてください。与えすぎは肥満や栄養バランスの偏りの原因になります。
「ちゅ〜るビッツ」と「ちゅるびー」の違いのまとめ
「ちゅ〜るビッツ」と「ちゅるびー」、どちらも猫を夢中にさせる「ちゅ〜る」入りの革新的なおやつですが、その構造には明確な違いがありました。
- 素材と食感が違う:「ちゅ〜るビッツ」はふっくら生地で柔らかい。「ちゅるびー」はお肉でサンドしており肉感が強い。
- 形状が違う:「ちゅ〜るビッツ」はちゅ〜るを包んだボール状。「ちゅるびー」はちゅ〜るを挟んだサンドイッチ状。
- おすすめシーンが違う:「ちゅ〜るビッツ」は投薬補助やシニア猫に。「ちゅるびー」は食べ応えのあるご褒美に。
- 共通点:どちらもいなばペットフード製で、中にちゅ〜るが入り、緑茶消臭成分が配合されている。
愛猫が「ふんわり食感」を好むか、「お肉の噛み応え」を好むか、ぜひ両方を試してみて、お気に入りの一品を見つけてあげてくださいね。他のペット・飼育に関する違いや、おやつの選び方についても、ぜひ他の記事をご覧ください。