アボカドのペルー産とメキシコ産の違い!どっちが美味しいか比較してみた

スーパーのアボカド売り場で、「メキシコ産」の隣に「ペルー産」が並んでいるのを見て、どちらを買うべきか迷ったことはありませんか?

いつも食べている濃厚なアボカドを期待して買ったら、「なんか味が薄い……」と感じた経験があるかもしれませんね。

実はこの二つ、見た目はそっくりでも「油分の量」と「旬の時期」に明確な違いがあり、向いている料理も異なるのです。

この記事を読めば、それぞれの特徴を活かした美味しい食べ方が分かり、もう売り場で迷うことはなくなりますよ。

それでは、まず味と使い勝手を左右する決定的な違いから見ていきましょう。

結論|アボカドのペルー産とメキシコ産の違いを一言でまとめると?

【要点】

メキシコ産は「油分が多く濃厚でクリーミー」なため、生食やわさび醤油で食べるのに最適です。一方、ペルー産は「油分が控えめで水分が多くさっぱり」しており、夏場のサラダや加熱調理に向いています。

まず、この二つの産地の根本的な違いを比較表で確認してみましょう。

項目メキシコ産ペルー産
流通量圧倒的に多い(約90%)夏〜秋に増える(約7〜10%)
旬の時期通年(特に3月〜6月が濃厚)5月〜9月頃(日本の夏)
味の特徴濃厚、ねっとり、コクがあるあっさり、フルーティー、水分多め
食感バターのように滑らかややしっかりめ、時に筋っぽいことも
おすすめ料理刺身、ディップ、醤油合わせサラダ、加熱調理、スムージー

こうして見ると、メキシコ産は「森のバター」の名にふさわしい王道の味わい、ペルー産は「野菜感覚」で食べられるライトな味わいと言えますね。

「アボカド=こってり」というイメージでペルー産を食べると物足りなく感じるかもしれませんが、逆に暑い時期にはそのさっぱり感が美味しく感じられることもあります。

それぞれの個性を知って使い分けるのが、アボカドマスターへの第一歩ですね。

定義と産地の違い|世界一のメキシコと急成長のペルー

【要点】

日本に輸入されるアボカドの9割以上はメキシコ産ですが、メキシコ産の端境期や夏場の需要を補う形で、近年ペルー産の輸入が増えています。どちらも品種は主に「ハス種」ですが、栽培環境の違いが味に影響を与えています。

スーパーで見かけるアボカドのほとんどは「ハス種」という品種で、皮がゴツゴツして熟すと黒くなるタイプです。

品種は同じでも、育った土地の気候や風土が違えば、味にも個性が出てくるのです。

アボカド王国・メキシコ

メキシコは世界最大のアボカド生産国であり、日本にとっても最大の輸入相手国です。

標高差のある産地を使い分けることで、一年中途切れることなく収穫・出荷できる体制が整っています。

適度な雨量と火山灰土壌、そして太陽の恵みが、あの濃厚な油分を育んでいるのですね。

新興勢力・ペルー

一方、ペルー産のアボカドは、近年日本での流通量が増えてきた存在です。

主に砂漠地帯を農地に変えたプランテーションで栽培されており、灌漑設備によって管理されています。

メキシコ産アボカドの味が少し落ちるとされる夏場の時期に、ちょうど収穫のピークを迎えて日本へやってくるため、夏から秋にかけてスーパーでよく見かけるようになります。

味・食感・油分の違い|濃厚VSさっぱり

【要点】

メキシコ産は脂肪分(油分)が20%前後と高く、ねっとりとしたコクがあります。ペルー産は脂肪分がやや低めで水分値が高く、あっさりとした味わいです。この違いは、収穫時期や栽培環境の差によるものです。

「ペルー産はまずい?」なんて噂を聞いたことがあるかもしれませんが、それは「まずい」のではなく「タイプが違う」だけかもしれません。

メキシコ産の「森のバター」感

私たちがアボカドに求める「トロッとした舌触り」や「濃厚なコク」。

これを完璧に満たしてくれるのが、旬の時期(3月〜6月頃)のメキシコ産です。

油分がしっかりと乗っているため、醤油を弾くほどの脂のりがあり、マグロのトロのような味わいを楽しめます。

ペルー産の「フレッシュ」感

対してペルー産は、油分が控えめで水分が多いため、口当たりが軽く、後味がさっぱりしています。

こってりしたのが苦手な方や、一度にたくさん食べたい時には、むしろペルー産の方が食べやすいと感じることもあるでしょう。

ただ、個体によっては油分が少なすぎて「青臭い」「水っぽい」と感じる場合があるのも事実です。

また、ペルー産は皮が厚く、熟しても皮が黒くなりにくい傾向があり、食べ頃の見極めが少し難しいという特徴もあります。

旬・出回る時期・価格の違い

【要点】

メキシコ産は通年出回りますが、特に美味しいのは春から初夏です。ペルー産は5月〜9月頃の期間限定で店頭に並びます。価格は時期によりますが、供給が安定しているメキシコ産に比べ、ペルー産は特売などで安く売られることもあります。

スーパーで「あれ?今日のアボカド安いな」と思ったら、産地をチェックしてみてください。

メキシコ産の旬

一年中売られていますが、実は「新物」が出回る秋から冬にかけては油分が少なめでさっぱりしています。

年を越して春になり、3月から6月頃になると油分がのって最高に美味しくなります。

いつでも買える安心感がありますが、季節によって味わいが変化しているのも面白いところですね。

ペルー産の旬

ペルー産は、日本の夏(7月〜9月頃)が流通のピークです。

ちょうどメキシコ産が端境期(収穫が減る時期)に入り、価格が上がったり味が落ちたりするタイミングを埋めるように登場します。

この時期、スーパーで大玉のアボカドがお買い得価格で並んでいたら、ペルー産の可能性が高いでしょう。

見た目の違いと見分け方

【要点】

見た目だけで産地を見分けるのはプロでも困難ですが、最も確実なのは「貼られているシール」を見ることです。ペルー産はやや肌がゴツゴツしている傾向があり、熟しても真っ黒になりにくい個体が多いのが特徴です。

「シールを見れば一発」と言ってしまえばそれまでですが、あえて見た目の特徴を挙げるなら、肌質の違いがあります。

シールの確認が鉄則

アボカドには必ず「PLUコード」などが書かれた小さなシールが貼られています。

  • Mexico:メキシコ産
  • Peru:ペルー産

と書かれているので、まずはここをチェックしましょう。

肌質と熟し方の違い

メキシコ産は、熟すと皮が綺麗な黒色に変わり、表面の凸凹が比較的なめらかです。

一方、ペルー産はゴツゴツとした突起が目立ち、皮が厚くて硬い傾向があります。

そのため、手で触った時の「弾力」で食べ頃を判断するのが難しく、皮が緑色のまま中身が熟してしまうこともあります。

「黒くなってないからまだかな?」と思って放置していたら、切ってみると熟しすぎていた……なんて失敗は、ペルー産あるあるですね。

料理での使い分け・相性の良いメニュー

【要点】

濃厚なメキシコ産は素材の味を楽しむ「和食・生食」向き。さっぱりしたペルー産はドレッシングと合わせる「サラダ」や、形が崩れにくい利点を活かした「加熱調理」向きです。

それぞれの個性を活かすなら、料理によって使い分けるのが賢い方法です。

メキシコ産が輝くメニュー

  • アボカドの刺身:わさび醤油で食べると、濃厚な脂がトロのようにとろけます。
  • ディップ(ワカモレ):ねっとりして潰しやすいので、クリーミーなペーストになります。
  • アボカド丼・寿司:ご飯との相性が抜群で、濃厚なコクが満足感を与えてくれます。

ペルー産が輝くメニュー

  • ダイスサラダ:身がしっかりしているので、サイコロ状に切っても崩れにくく、ドレッシングと和えても食感が残ります。
  • アボカドグラタン・フリッター:加熱してもデロデロに溶けにくいため、ホクホクとした食感を楽しめます。
  • スムージー:油分が強すぎないので、他のフルーツと合わせても味が喧嘩せず、さっぱり飲めます。

体験談|ペルー産とメキシコ産を食べ比べて感じた「個性の差」

実は僕も以前、夏場に安売りされていたペルー産アボカドを「ラッキー!」と思って買い込み、いつものようにわさび醤油で食べてガッカリした経験があります。

「あれ?味が薄いし、なんか水っぽい……」

いつも食べているメキシコ産の濃厚なバターのような風味を期待していたので、そのギャップに驚きました。

しかも、皮がまだ緑色なのに切ってみたら中は柔らかくなっていて、食べ頃の見極めも難しいと感じましたね。

しかし、残りのペルー産を「トマトとモッツァレラチーズのサラダ」にして、オリーブオイルと塩で食べてみたところ、評価が一変しました。

あっさりした味わいが他の食材の邪魔をせず、夏にぴったりの爽やかなサラダになったのです。

また、少し硬めのものをベーコンと一緒に炒めてみたところ、ジャガイモのようなホクホク感が出て、これもまた美味。

「ペルー産はハズレ」と決めつけるのではなく、「夏向けのさっぱりアボカド」として料理法を変えれば、十分に戦力になるんだと気付かされた体験でした。

それ以来、濃厚さを求める時はメキシコ産、サラダや加熱料理に使う時はペルー産と、用途に合わせて選ぶようにしています。

FAQ(よくある質問)

Q. ペルー産のアボカドはなぜ「まずい」と言われることがあるのですか?

A. メキシコ産の濃厚な味に慣れている人が食べると、「油分が少なく水っぽい」「味が薄い」と感じてしまうことが原因でしょう。また、皮が厚く食べ頃の見極めが難しいため、未熟や過熟の状態で食べてしまい、評価が下がっているケースも多いですね。

Q. 美味しいアボカドの選び方は?

A. 産地に関わらず、ヘタが取れておらず、皮にハリとツヤがあるものを選びましょう。ヘタと皮の間に隙間があるものは果肉が縮んでいる可能性があります。すぐに食べるなら軽く握って弾力がある黒っぽいもの、数日後に食べるなら緑色のものを選ぶのが基本です。

Q. アボカドを切ったら黒い筋が入っていました。食べられますか?

A. 食べても問題ありません。これは維管束(水分や栄養の通り道)が酸化して変色したものです。ペルー産や、収穫から時間が経ったものに見られがちです。食感は悪いので、気になる場合は裏ごしするか、加熱料理に使うと気にならなくなりますよ。

まとめ|季節と好みで産地を選び分けよう

ここまで、アボカドのメキシコ産とペルー産の違いについて解説してきました。

最後に、選び方のポイントを整理しておきましょう。

  • 濃厚でクリーミーな「王道の味」を求めるなら:
    迷わず「メキシコ産」を選びましょう。特に3月〜6月は脂がのって最高です。わさび醤油やディップで食べるのがおすすめです。
  • さっぱりした味や、加熱調理・サラダに使うなら:
    夏場に出回る「ペルー産」が活躍します。身崩れしにくく、他の食材とも合わせやすいのが魅力です。

スーパーでアボカドを手に取った時、これからはぜひシールを見て「おっ、今日はペルー産か。じゃあサラダにしようかな」なんて考えてみてください。

産地の違いを知ることで、食卓のバリエーションがもう一つ広がること間違いなしですよ。

食材の選び方についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

野菜・果物の違いまとめ|選び方のコツと旬の知識