グリーンキウイとゴールドキウイの違い!ビタミンCが多いのはどっち?

お店でキウイフルーツを選ぶ時、「グリーンキウイ」と「ゴールドキウイ」、どちらにしようか迷うことはありませんか?

見た目の色だけでなく、実はこの二つ、味のバランス、栄養価、そして食感まで全く異なる特徴を持っています。

伝統的なグリーンキウイは甘酸っぱさが魅力ですが、ゴールドキウイは日本人の好みに合わせて開発された、驚くほどの甘さが特徴です。

この記事では、グリーンキウイとゴールドキウイの根本的な違いから、栄養面でのメリット、料理での使い分け、さらには美味しく食べるための「追熟」のコツまで、詳しく比較解説していきます。

あなたの好みや目的に合わせて、最適なキウイを選べるようになりますよ。

結論|グリーンキウイとゴールドキウイの違いとは?

【要点】

グリーンキウイとゴールドキウイの最大の違いは、「味」と「主要な栄養素」です。グリーンキウイは甘みと酸味のバランスが良く、食物繊維が豊富です。一方、ゴールドキウイは酸味が少なくトロピカルな甘みが非常に強く、ビタミンCの含有量がグリーンキウイの約2倍と極めて豊富な点が特徴です。

キウイフルーツ売り場で緑色と黄色の二種類を見かけることはすっかりおなじみになりましたね。

この二つは、単なる色の違いではなく、品種そのものが異なります。それぞれの特徴を知ることで、気分や用途によって使い分ける楽しみが生まれます。

まずは、両者の最も重要な違いを一覧表で比較してみましょう。

項目グリーンキウイゴールドキウイ
主な品種ヘイワード種サンゴールド、ゼスプリ・ゴールドなど
見た目皮に産毛が多い。果肉は鮮やかな緑色。皮の産毛が少ない(ほぼ無い)。果肉は鮮やかな黄色。
甘みと酸味のバランスが良い(爽やか)酸味が少なく、甘みが非常に強い(トロピカル)
食感種のつぶつぶ感がしっかりしている。なめらかでジューシー。
主な栄養素(/100g)食物繊維(豊富)、ビタミンCビタミンC(非常に豊富)、ビタミンE
タンパク質分解酵素多い(アクチニジン)少ない(または含まない品種も)
おすすめの用途スムージー、肉の下ごしらえ、サラダ生食(デザート)、ジュース、ケーキの飾り

(※栄養価は品種や完熟度により変動します)

見た目・品種・来歴の違い

【要点】

グリーンキウイの主流は「ヘイワード種」で、皮に産毛が多いのが特徴です。一方、ゴールドキウイは「サンゴールド」などの品種で、ニュージーランドのゼスプリ社によって日本市場向けに開発されました。皮に産毛がほとんどなく、先端が尖っているのが特徴です。

私たちが日常的に目にするキウイには、それぞれの歴史と品種があります。

グリーンキウイとは?(ヘイワード種)

私たちが「キウイフルーツ」と聞いて昔からイメージするのが、このグリーンキウイです。

現在、世界中で流通しているグリーンキウイのほとんどは「ヘイワード種」という品種です。皮は茶色く、表面が細かい産毛(うぶげ)で覆われているのが大きな特徴です。

カットすると、果肉は鮮やかな緑色で、中心部が白く、その周りに黒い小さな種が放射状に並んでいます。

ゴールドキウイとは?(ゼスプリが開発)

ゴールドキウイは、グリーンキウイとは異なる品種として、1990年代にニュージーランドのゼスプリ社(当時はキーウィフルーツ・マーケティングボード)によって開発されました。

酸味のあるキウイが苦手な日本人向けに、甘みを追求して品種改良された背景があります。

代表的な品種は「サンゴールド」です。見た目はグリーンキウイと異なり、皮の産毛がほとんどなくツルツルしています。形も俵型のグリーンに対し、ゴールドは先端がやや尖った形状をしていることが多いです。

果肉は名前の通り、鮮やかな黄色(ゴールド)をしています。

味・香り・食感の決定的な違い

【要点】

味の違いは明確です。グリーンキウイは「甘酸っぱい」爽やかな風味が特徴。ゴールドキウイは酸味がほとんどなく「強い甘み」とトロピカルな香りが特徴です。食感も、グリーンは種のつぶつぶ感が際立ちますが、ゴールドはより滑らかでジューシーです。

どちらを選ぶかを決める最大のポイントは、やはり「味」と「食感」ですよね。

味の違い(甘みと酸味)

グリーンキウイの最大の魅力は、「甘み」と「酸味」の絶妙なバランスです。

しっかりとした酸味があるため、後味がさっぱりとしており、爽やかな清涼感を感じられます。追熟(じゅく)が進むと酸味が抜け、甘みが強くなります。

ゴールドキウイは、品種改良の狙い通り、酸味が非常に少なく、糖度が非常に高いのが特徴です。

まるでトロピカルフルーツのような濃厚な甘みを感じられます。酸っぱいのが苦手な方やお子様でも食べやすい味わいです。

食感と香りの違い

グリーンキウイは、果肉がやや硬めで、黒い種の「つぶつぶ感」が食感のアクセントとしてしっかりと感じられます。

ゴールドキウイは、グリーンキウイに比べて果肉が柔らかく、ジューシーで滑らかな舌触りが特徴です。種のつぶつぶ感も控えめです。

香りも異なり、グリーンは爽やかな香り、ゴールドはより華やかでトロピカルな甘い香りがします。

栄養価と主な成分の違い

【要点】

栄養面での違いは顕著です。ゴールドキウイのビタミンC含有量は、グリーンキウイの約2倍で、1個食べれば1日分の必要量をほぼ摂取できます。一方、グリーンキウイは食物繊維がゴールドキウイより多く含まれており、お通じの改善に役立ちます。

どちらも栄養豊富な果物ですが、特に豊富に含まれる成分に違いがあります。(※日本食品標準成分表2020年版(八訂)の「緑肉種」と「黄肉種」の可食部100gあたりの比較)

ビタミンCの含有量

ビタミンCの含有量は、ゴールドキウイが圧勝です。

  • ゴールドキウイ:約140mg
  • グリーンキウイ:約71mg

ゴールドキウイはグリーンキウイの約2倍のビタミンCを含んでいます。成人の1日のビタミンC推奨摂取量は100mgですので、ゴールドキウイを1個(約100g)食べれば、1日分をほぼクリアできる計算になります。

食物繊維の含有量

食物繊維(総量)は、グリーンキウイの方が豊富です。

  • グリーンキウイ:約2.6g
  • ゴールドキウイ:約1.7g

特にグリーンキウイには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランス良く含まれており、腸内環境を整える効果が期待できます。

その他の成分(アクチニジンなど)

もう一つの大きな違いが、タンパク質分解酵素です。

グリーンキウイには「アクチニジン」というタンパク質分解酵素が多く含まれています。これが、肉を柔らかくしたり、ゼラチン(タンパク質)で固めるゼリーが固まらない原因になったりします。

ゴールドキウイ(特にサンゴールド種)は、このアクチニジンの含有量が少ないため、食べた時に舌がピリピリする刺激が少なく、ゼリーなどにも使いやすいのが特徴です。

料理での使い分けとおすすめの食べ方

【要点】

使い分けの鍵は「酵素」と「味」です。グリーンキウイは酵素(アクチニジン)が多いため、肉や魚の下ごしらえに使うと柔らかく仕上がります。また、その酸味はスムージーやサラダのアクセントに最適です。ゴールドキウイは甘みが強く酵素が少ないため、そのままデザートとして食べたり、ゼリーやケーキの飾りに使ったりするのに向いています。

これらの特性を理解すれば、料理での使い分けも簡単です。

グリーンキウイのおすすめの食べ方

「酸味」と「酵素(アクチニジン)」を活かした使い方がおすすめです。

  • 肉や魚の下ごしらえ:すりおろしたグリーンキウイに漬け込むと、酵素の働きで肉(スペアリブや鶏むね肉など)が柔らかくなります。
  • スムージー:バナナやヨーグルトと一緒にミキサーにかけると、酸味が良いアクセントになり、食物繊維も摂れます。
  • サラダ:角切りにして、生ハムやチーズと合わせると、彩りと酸味がプラスされます。

ゴールドキウイのおすすめの食べ方

「強い甘み」と「酵素の少なさ」を活かした使い方がおすすめです。

  • そのままデザートとして:スプーンですくって食べるのが、その甘さを最も楽しめる食べ方です。
  • フルーツポンチやジュース:強い甘みが他のフルーツや飲料に負けません。
  • ケーキやタルトの飾り:酵素が少ないため、ゼラチンを使ったゼリーやムースの上に飾っても、固まりにくくなる心配が少ないです。

旬の時期・価格・正しい保存方法の違い

【要点】

価格はゴールドキウイの方がグリーンキウイよりも高価な傾向があります。保存の鍵は「追熟(ついじゅく)」です。硬いキウイは常温でリンゴやバナナと一緒に置くと早く熟し、柔らかくなったら冷蔵庫で保存します。

旬の時期と主な産地

私たちが店頭で目にするキウイは、その多くがニュージーランド産(ゼスプリ)国産(愛媛、福岡、和歌山など)です。

  • ニュージーランド産:日本の春〜秋(4月頃〜12月頃)に出回ります。
  • 国産:日本の秋〜春(11月頃〜4月頃)に出回ります。

このように産地がリレーすることで、私たちは一年中キウイを楽しむことができます。グリーンもゴールドも、旬の時期はほぼ同じです。

価格の傾向

価格は、ゴールドキウイの方がグリーンキウイよりも高価に設定されていることが一般的です。

これは、ゴールドキウイが品種改良されたブランド果実であることや、ビタミンCなどの付加価値が高いためと考えられます。

鮮度を保つ保存方法と「追熟」

キウイは収穫後に熟していく「追熟(ついじゅく)」が必要な果物です。

スーパーで売られているキウイは、まだ硬い(未熟な)ことが多いですよね。硬いキウイは酸味が強く、美味しくありません。

【追熟の方法】
硬いキウイを美味しくするには、常温(20℃前後)で保存します。エチレンガスを出すリンゴやバナナと一緒にポリ袋に入れると、追熟が早まります。

指で軽く押してみて、耳たぶくらいの柔らかさになったら食べ頃です。

【保存の方法】
食べ頃になったキウイは、それ以上熟しすぎないよう、乾燥を防ぐためにポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。これにより、美味しさが長持ちします。

体験談|スムージーと生食で食べ比べてみて

僕は毎朝スムージーを飲む習慣があるのですが、そこでグリーンとゴールドの違いを痛感しました。

普段はバナナと豆乳にグリーンキウイを入れて、その「爽やかな酸味」で目覚めをスッキリさせていました。

ある日、グリーンキウイを切らしていたので、冷蔵庫にあったゴールドキウイで代用してみたんです。

すると、いつものスムージーとは全く別物の、非常に甘みが強く、トロピカルな味わいのスムージーが完成しました。酸味がほとんどないため、バナナの甘さが際立ち、まるでデザートドリンクのようでした。

「これはこれで美味しいけれど、朝の目覚めにはちょっと甘すぎるかな…」と感じたのが正直なところです。

逆に、食後のデザートとしてゴールドキウイをスプーンですくって食べると、そのジューシーな甘さにとても満足感があります。

この経験から、「朝のスッキリにはグリーン」「夜のデザートや甘みが欲しい時にはゴールド」と、自分の中で明確に使い分けるようになりました。どちらが良い悪いではなく、目的に合わせて選ぶのが一番ですね。

グリーンキウイとゴールドキウイに関するFAQ(よくある質問)

グリーンキウイとゴールドキウイに関して、よくある質問をまとめました。

赤ちゃんや子供にあげるなら、どっちがいいですか?

ゴールドキウイの方がおすすめです。

理由は2つあります。まず、ゴールドキウイの方が酸味が少なく甘みが強いため、お子様でも食べやすい味わいです。次に、グリーンキウイに多く含まれる酵素「アクチニジン」は、舌をピリピリさせる刺激の原因になることがありますが、ゴールドキウイはその含有量が少ないため、その点でも安心です。

グリーンキウイでゼリーが固まらないのはなぜですか?

それは、グリーンキウイに多く含まれるタンパク質分解酵素「アクチニジン」が、ゼリーを固める成分であるゼラチン(タンパク質)を分解してしまうためです。

どうしてもグリーンキウイでゼリーを作りたい場合は、一度キウイを軽く加熱(60℃〜70℃で数分)して酵素の働きを止めるか、酵素の影響を受けない寒天やアガーを使用する必要があります。

キウイは皮ごと食べられますか?

はい、食べられます。

特に産毛の少ないゴールドキウイは、表面をよく洗えば皮ごと食べやすいです。グリーンキウイも、産毛をタワシなどでこすり洗いすれば食べられます。皮と果肉の間には食物繊維やビタミンが豊富に含まれているため、栄養を丸ごと摂りたい方にはおすすめです。

まとめ|酸味の「グリーン」、甘みの「ゴールド」

「グリーンキウイ」と「ゴールドキウイ」の違い、もう迷うことはありませんね。

最後に、それぞれの特徴をもう一度整理しましょう。

  • グリーンキウイ(ヘイワード種)
    • 特徴:爽やかな甘酸っぱさと、種のつぶつぶ食感。
    • 栄養食物繊維が豊富。酵素(アクチニジン)が多い。
    • 最適:スムージー、サラダ、肉の下ごしらえ。
  • ゴールドキウイ(サンゴールド種など)
    • 特徴:酸味が少なくトロピカルな甘みと、なめらかな食感。
    • 栄養ビタミンCがグリーンの約2倍と非常に豊富。
    • 最適:そのままデザートとして生食、スイーツの飾り。

どちらも農林水産省が推進する「食育」の観点からも、日々の食生活に彩りと栄養を加えてくれる素晴らしい果物です。

酸味でリフレッシュしたい時はグリーン、甘さで癒されたい時はゴールド、といったように、その日の気分や目的に合わせて賢く使い分けてみてくださいね。

食の世界には、このように似ているようで異なる野菜・果物の違いがたくさんあります。それぞれの個性を知って、日々の食卓をもっと楽しんでいきましょう。