「be prepared」と「prepare」の違いとは?動作と状態の使い分け

「be prepared」と「prepare」、どちらも「準備」に関係する英語表現ですが、いざ会話で使おうとすると「どっちだっけ?」と迷うことはありませんか?

結論から言うと、「prepare」は準備するという「動作」、「be prepared」は準備ができているという「状態」を指します。

この記事を読めば、今まさに準備をしているのか、それとももうバッチリ準備完了しているのか、状況に合わせて正確に使い分けられるようになります。

それでは、まず最も重要な違いから詳しく見ていきましょう。

結論:一覧表でわかる「be prepared」と「prepare」の最も重要な違い

【要点】

これから準備する動作・プロセスを指すのが「prepare」、すでに準備が整っている状態や心構えを指すのが「be prepared」です。

まず、結論からお伝えしますね。

この二つの表現の決定的な違いを、以下の表にまとめました。

これさえ頭に入れておけば、基本的な使い分けで迷うことはなくなります。

項目preparebe prepared
中心的な意味準備する、用意する準備ができている、覚悟ができている
焦点動作、プロセス(Action)状態、結果(State)
時制のニュアンスこれから行う、または行っている最中すでに行い終わって整っている
心構え(物理的な準備作業を含むことが多い)「覚悟」という精神的な準備も含む

簡単に言えば、料理の材料を切ったり煮たりしている最中は「preparing」、料理が完成して食卓に並び「さあ食べよう」という状態が「be prepared」です。

「動作」なのか「完了した状態」なのか、という点が最大のポイントですね。

なぜ違う?「動作」か「状態」かでイメージを掴む

【要点】

「prepare」は準備作業を行っている動きのあるイメージ。「be prepared」は準備が完了して待ち構えている静的なイメージ、あるいは「覚悟」を決めている精神的な状態を表します。

なぜこのようなニュアンスの違いが生まれるのか、言葉の持つイメージから紐解いてみましょう。

「prepare」のイメージ:汗をかいて動いている最中

動詞の「prepare」は、目的のために必要なものを揃えたり、整えたりする「行為そのもの」に焦点が当たっています。

例えば、試験のために机に向かって勉強している姿や、旅行のためにスーツケースに荷物を詰めている姿を想像してください。

その「準備作業をしている時間やプロセス」を表すのが「prepare」です。

「~を準備する」という能動的なアクションですね。

「be prepared」のイメージ:準備万端でドシッと構えている

一方、「be prepared」は、受動態の形(be動詞 + 過去分詞)をしていますが、形容詞的に「準備が整った状態」を表します。

荷造りも終わり、パスポートも持ち、玄関で靴を履いて「いつでも出発できるぞ!」という状態です。

また、この表現には「心の準備(覚悟)ができている」という精神的なニュアンスも強く含まれます。

「どんな困難が来ても大丈夫だ」と腹を括っているような、静かで力強いイメージですね。

具体的な例文で使い方をマスターする

【要点】

食事を作る作業や会議資料の作成など、準備する行為には「prepare」。「準備完了!」と言いたい時や、不測の事態への心構えを伝える時は「be prepared」を使います。

言葉の違いは、具体的なシチュエーションで確認するのが一番です。

日常会話やビジネスシーンでよく見る例文を挙げてみましょう。

「prepare」を使った例文(動作)

準備という「作業」にフォーカスする場合です。

【OK例文】

  • I need to prepare for the meeting tomorrow.
    (明日の会議の準備をしなくちゃ。)
  • She is preparing dinner right now.
    (彼女は今、夕食を作っている(準備している)ところです。)
  • It took months to prepare for the event.
    (そのイベントの準備をするのに数ヶ月かかった。)

「これから準備する」「今準備している」という動きが感じられますね。

「be prepared」を使った例文(状態・覚悟)

準備が整っている「状態」や「覚悟」にフォーカスする場合です。

【OK例文】

  • I am prepared for the presentation.
    (プレゼンの準備はバッチリです。)
  • Are you prepared to lose everything?
    (全てを失う覚悟はできていますか?)
  • We should be prepared for the worst.
    (最悪の事態に備えておく(心構えをしておく)べきだ。)

物理的な準備だけでなく、何かが起きても対処できるという「心構え」のニュアンスでもよく使われます。

これはNG!間違えやすい使い方

意味が通じなくはないですが、不自然な使い方を見てみましょう。

  • 【NG】 I am prepared dinner now.
  • 【OK】 I am preparing dinner now.

「今、夕食を作っている最中」と言いたいのに「I am prepared」と言うと、「私は(夕食として)調理された状態です」という意味になりかねません(自分が食材になってしまいます!)。

進行中の動作なら「preparing」を使いましょう。

【応用編】似ている表現「get prepared」や「ready」との違いは?

【要点】

「get prepared」は準備ができていない状態からできる状態への「変化」を強調します。「ready」は「be prepared」とほぼ同じですが、より日常的で「すぐに行動できる」という即時性のニュアンスが強い言葉です。

「be prepared」と似た表現に「get prepared」や「ready」があります。

これらも日常会話で頻出するので、違いを押さえておくと表現の幅が広がりますよ。

「get prepared」:準備するプロセスへの変化

「be」が状態を表すのに対し、「get」は「~の状態になる」という変化を表します。

「これから準備に取り掛かって、準備完了の状態に持っていく」というニュアンスです。

  • Let’s get prepared for the trip.
    (旅行の準備を始めよう=準備できた状態になろう。)

「ready」:日常的ですぐ動ける状態

「I am ready」と「I am prepared」はとても似ていますが、「ready」の方が口語的でカジュアルです。

また、「ready」は「準備万端で、今すぐ次の行動に移れる」という即時性のニュアンスが強いです。

  • I’m ready to go.
    (もう出かけられるよ。)
  • Dinner is ready.
    (ご飯できたよ。)

「prepared」はもう少し計画的、あるいは長期的な準備や心構え(覚悟)に使われることが多いですね。

「be prepared」と「prepare」の違いを文法的に解説

【要点】

「prepare」は他動詞・自動詞として動作を表します。「be prepared」は受動態の形ですが、過去分詞「prepared」が形容詞化しており、主語の状態を説明する補語として機能しています。

少し文法的な視点から整理してみましょう。

「prepare」は動詞です。

「prepare lunch(昼食を準備する)」のように他動詞として使うこともあれば、「prepare for the exam(試験に備える)」のように自動詞として使うこともあります。

いずれにせよ、主語が何らかのアクションを起こしていることを示します。

一方、「be prepared」の「prepared」は、元々は「prepare」の過去分詞です。

受動態(~される)の形ですが、現代英語では「prepared」という単語自体が「準備ができている」という意味の形容詞として扱われています。

「I am happy(私は幸せだ)」と同じ構造で、「I am prepared(私は準備ができている)」と、主語の状態(State)を説明しているんですね。

より詳しい文法解説や類語については、Cambridge Dictionaryなどの英英辞典を参照すると、ニュアンスの違いがより深く理解できるでしょう。

プレゼン前の会話で失敗した僕の体験談

僕が外資系企業で働き始めた頃の話です。

ある重要なプレゼンテーションの直前、海外の上司からチャットでメッセージが届きました。

「Are you prepared?」

僕はプレゼン資料を昨晩遅くまで作っていて、ちょうど最終確認のために資料を読み込んでいる最中でした。

「今まさに準備しているところです!」と伝えたくて、自信満々にこう返しました。

「Yes, I prepare now!」

すると、上司からすぐに電話がかかってきました。

「Hey, まだ終わってないのか? もう開始5分前だぞ!?」

僕は焦りました。「いえ、資料は完成してます! 今は心の準備というか、リハーサル的なことを…」

上司はため息交じりに言いました。

「それなら『I am prepared』か『I am ready』だ。『I prepare now』だと、『今から(資料作りなどの)準備作業をします』という習慣や宣言に聞こえるか、文法的にも少し変だぞ」

顔から火が出るかと思いました。

上司は「準備は完了しているか?(覚悟はできているか?)」と状態を聞いていたのに、僕はトンチンカンな答えを返していたのです。

この時、「動作」なのか「状態」なのかを意識しないと、進捗状況が正しく伝わらないということを痛感しました。

「I am prepared.(バッチリです)」と言えるかっこいいビジネスパーソンになりたい、と心に誓った出来事です。

「be prepared」と「prepare」に関するよくある質問

「Prepare for」と「Prepare」の違いは何ですか?

「Prepare + 名詞」は「~を作る、~を用意する」という意味で、食事や書類など具体的な物を作る時によく使われます(例:prepare dinner)。一方、「Prepare for + 名詞」は「~のために準備する、備える」という意味で、試験や旅行、未来の出来事に向けた準備活動全般を指します(例:prepare for the test)。

「Be prepared to do」はどういう意味ですか?

「~する準備ができている」という意味ですが、さらに踏み込んで「~する覚悟ができている」「~する意志がある」というニュアンスで使われることが多いです。例えば「I am prepared to help you.」は「手伝う準備はあるよ(手伝うやぶさかではない)」といった意味合いになります。

ボーイスカウトの標語「Be Prepared」はどういう意味?

これは「そなえよつねに」と訳されます。「いつ何が起きても対処できるように、常に心と技の準備を整えておきなさい」という状態(State)を指す教えです。「Prepare!(準備しろ!)」という動作の命令ではなく、常にその状態であれ、というスローガンなんですね。

「be prepared」と「prepare」の違いのまとめ

「be prepared」と「prepare」の違い、スッキリ整理できましたか?

最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。

  1. 基本の違い:「prepare」は準備する「動作」、「be prepared」は準備完了の「状態」。
  2. ニュアンス:「prepare」は作業プロセス、「be prepared」は覚悟や心構えも含む。
  3. 使い分け:これからやるなら「prepare」、もう終わって待機中なら「be prepared」。

「動いている」のか「整っている」のか、その情景をイメージすることで、自然と正しい表現が出てくるようになります。

「I am prepared!」と自信を持って言えるように、日々の英語学習の「prepare」を頑張っていきましょう。

日常会話で使われる外来語や英語表現についてさらに知りたい方は、日常会話の外来語の使い分けまとめもぜひご覧ください。

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