「caution」と「warning」の違いとは?危険レベルで使い分け

「caution」と「warning」、どちらも危険を知らせる言葉ですが、その違いは危険の「切迫度」と「重大さ」にあります。

「caution」は「注意」レベルで、軽傷を負う可能性がある潜在的な危険を示唆するのに対し、「warning」は「警告」レベルで、重傷や死亡につながる可能性があるより差し迫った危険を知らせる際に使われます。

ただし、日常生活では混同されがちですが、安全管理や製品ラベルにおいては明確な基準で使い分けられている点には注意が必要ですね。

この記事を読めば、それぞれの言葉が持つ危険レベルの違いや、標識の色による識別方法、さらには「danger」との関係までスッキリと理解でき、海外製品の取り扱いや安全管理の場面で迷うことはもうありません。

それでは、まず最も重要な違いから一覧表で詳しく見ていきましょう。

結論:一覧表でわかる「caution」と「warning」の最も重要な違い

【要点】

基本的には軽度の危険・用心なら「caution」、重度の危険・警告なら「warning」と覚えるのが簡単です。「caution」は黄色、「warning」はオレンジ色で示されることが多く、危険の深刻度によって明確に区分されています。

まず、結論からお伝えしますね。

この二つの言葉の最も重要な違いを、以下の表にまとめました。これさえ押さえれば、基本的な使い分けはバッチリです。

項目caution(コーション)warning(ワーニング)
日本語訳注意、用心、警告(軽度)警告、警報、注意(重度)
危険のレベル低い~中程度(軽傷・物的損害の恐れ)高い(重傷・死亡の恐れ)
切迫度潜在的な危険、注意が必要な状態顕在化した危険、回避しないと危険な状態
標識の色(ISO/JIS/ANSI)黄色(背景)に黒文字オレンジ色(背景)に黒文字
ニュアンス「気をつけて」「用心して」「危ない!」「やめろ!」

一番大切なポイントは、「warning」の方がより命に関わるような危険を示しているということですね。

製品のマニュアルや工事現場の看板などでこの文字を見かけた際、その緊急度を正しく認識することは、身の安全を守るために非常に重要でしょう。

なぜ違う?英単語の持つニュアンスとイメージを掴む

【要点】

「caution」は慎重さや用心深さを求められるイメージで、自ら気をつける姿勢を促します。一方、「warning」は外部から発せられる強いアラートのイメージで、具体的な危険が迫っていることを強く知らせるニュアンスを持ちます。

なぜこの二つの言葉に危険度の違いが生まれるのか、言葉の本来のニュアンスを紐解くと、その理由がよくわかりますよ。

「caution」のイメージ:慎重な行動を促す「用心」

「caution」は、ラテン語の「cautio(用心、配慮)」に由来します。

この言葉には、危険を避けるために「慎重に行動する」「用心深くある」という意味合いが強く含まれています。

つまり、まだ危険は発生していないが、不注意な行動をとると危険な目に遭うかもしれないという、潜在的なリスクに対する「構え」を求めるイメージですね。

「足元注意(Caution: Slippery when wet)」のように、「気をつけて歩けば大丈夫だけど、油断すると滑るよ」といったレベルの注意喚起によく使われるのはこのためでしょう。

「warning」のイメージ:差し迫った危機を知らせる「警告」

一方、「warning」は、古英語の「warnian(警告する、断る)」に由来します。

こちらは、相手に対して「危険があることを事前に強く知らせる」「悪い結果にならないように忠告する」という、より能動的で強いメッセージ性を持ちます。

そこには、危険が具体的に存在しており、適切な回避行動をとらなければ重大な結果(怪我や事故)を招くという、切迫したニュアンスが含まれるんですね。

「高温注意(Warning: Hot Surface)」のように、触れれば確実に火傷をするような、回避必須の状況で使われるのが一般的です。

具体的な例文で使い方をマスターする

【要点】

日常では「足元注意」などのちょっとした注意喚起には「caution」、機械の操作や災害情報など命に関わる可能性がある場合は「warning」が使われます。状況の深刻さに応じて使い分けるのが基本です。

言葉の違いは、具体的なシチュエーションで確認するのが一番ですよね。

ビジネス(製品管理)や日常、そして間違いやすいNG例を見ていきましょう。

ビジネス・製品管理での使い分け

製品のPL法(製造物責任法)や安全管理の観点では、明確な基準がありますよ。

【OK例文:caution(注意)】

  • 製品の取り扱い説明書に「Caution: Do not drop(注意:落とさないでください)」と記載する。(故障の原因になるが、命の危険はない)
  • 床清掃中の看板に「Caution: Wet Floor(足元注意:床が濡れています)」を設置する。
  • Caution: Use in a well-ventilated area(注意:換気の良い場所で使用してください)」とスプレー缶に表示する。(軽度の健康被害のリスク)

【OK例文:warning(警告)】

  • 工場の機械に「Warning: High Voltage(警告:高電圧)」のステッカーを貼る。(感電すれば重傷・死亡のリスクがある)
  • 回転機器の近くに「Warning: Keep hands clear(警告:手を近づけるな)」と表示する。
  • 薬のパッケージに「Warning: Do not take if pregnant(警告:妊娠中の方は服用しないでください)」と記載する。(胎児への深刻な影響の恐れ)

このように、被害の大きさやリスクの度合いによって明確に使い分けられています。

日常会話・生活での使い分け

日常のシーンでも、緊急度が判断基準になります。

【OK例文:caution】

  • 「I would proceed with caution if I were you.(私なら慎重に進めるよ)」と、友人にアドバイスする。
  • 道路標識で「Caution: Deer Crossing(動物注意)」を見かけた。

【OK例文:warning】

  • テレビで「Tsunami Warning(津波警報)」が発令されたのを見た。
  • 「I’m giving you a warning.(これは警告だぞ)」と、強い口調で忠告する。

これはNG!間違いやすい使い方

ニュアンスが逆転してしまうと、安全管理上問題が生じる可能性があります。

  • 【NG】致死性の高い毒物の容器に「Caution: Poison」と表示した。
  • 【OK】致死性の高い毒物の容器に「Danger」または「Warning: Poison」と表示した。

命に関わる危険物に「Caution(用心)」では、危険性の伝わり方が弱すぎます。「Danger(危険)」や「Warning(警告)」を使うべき場面ですね。

  • 【NG】少し段差があるだけの場所に「Warning: Step」と書いた。
  • 【OK】少し段差があるだけの場所に「Caution: Watch your step」と書いた。

つまずく程度の危険に対して「Warning(警告)」は大げさすぎます。オオカミ少年のように、本当に危険な時の警告効果が薄れてしまうかもしれません。

【応用編】似ている言葉「danger」との違いは?

【要点】

「danger(デンジャー)」は「caution」や「warning」よりもさらに危険度が高く、死亡や重度な障害に直結する「切迫した危険」を指します。標識の色は「赤」で、最高レベルの警戒が必要です。

「caution」「warning」とセットで覚えておきたいのが、最高レベルの危険を示す「danger(デンジャー)」です。

この3つの関係性は、信号機のように段階的になっています。

1. Caution(注意):黄色
潜在的な危険。回避しないと、軽傷や中程度の怪我を負う可能性がある。

2. Warning(警告):オレンジ色
潜在的または顕在的な危険。回避しないと、重傷や死亡に至る可能性がある。

3. Danger(危険):赤色
切迫した危険。回避しないと、死亡または重度な障害に至ることがほぼ確実である。

「Danger」は、「高圧電線に触れる」「プレス機に挟まれる」といった、即座に命に関わるような状況で使われます。

「Warning」よりもさらに緊急性が高く、「絶対に近づくな」「触るな」という強い禁止のニュアンスを含んでいると覚えておくと良いでしょう。

「caution」と「warning」の違いを安全規格の視点から解説

【要点】

米国規格協会(ANSI)や国際標準化機構(ISO)などの安全規格では、シグナルワードとして「DANGER(赤)」「WARNING(オレンジ)」「CAUTION(黄)」が厳密に定義されています。これにより、言葉がわからなくても色で危険レベルを直感的に判断できるようになっています。

実は、これらの言葉の使い分けは、単なる英語のニュアンスだけでなく、国際的な安全規格によって厳格に定められています。

特に製造業や産業界では、ANSI(米国規格協会)Z535やISO(国際標準化機構)3864といった規格に基づき、安全標識(セーフティラベル)のデザインや文言が統一されています。

日本でもJIS(日本産業規格)において、これらに準拠した図記号や安全色の使用が推奨されています。

この規格では、シグナルワード(合図語)と呼ばれる「DANGER」「WARNING」「CAUTION」の3語が、それぞれ明確な色とリスクレベルに対応付けられています。

  • DANGER(危険):赤背景に白文字。切迫した危険で、死亡または重傷に至る。
  • WARNING(警告):オレンジ背景に黒文字。潜在的な危険で、死亡または重傷に至る可能性がある。
  • CAUTION(注意):黄背景に黒文字。潜在的な危険で、軽傷または中程度の傷害に至る可能性がある。

このように、世界共通のルールとして色とセットで定義されているため、海外の工場や製品を見る際も、「背景色」を見るだけである程度の危険レベルを察知できるようになっているんですね。

詳しくは厚生労働省の職場のあんぜんサイトなどで、安全標識に関する情報を確認することができます。

僕が「caution」を甘く見て冷や汗をかいた体験談

僕も昔、この「caution」の解釈を甘く見て、ヒヤッとした経験があります。

趣味で海外製の電子機器を購入したときのことです。英語のマニュアルには「Caution: Use only the specified adapter(注意:指定のアダプターのみを使用してください)」と書かれていました。

当時の僕は、「まあ『Warning』とか『Danger』じゃないし、あくまで『注意』レベルでしょ? 電圧さえ合ってれば手持ちのアダプターでも動くはず」と軽く考えて、家にある適当なアダプターを繋いでしまったんです。

スイッチを入れた瞬間、機器から「ボンッ!」という鈍い音と共に、白い煙が上がり始めました。

慌ててコンセントを抜きましたが、時すでに遅し。買ったばかりの機器は二度と動かなくなってしまいました。

幸い、火事や怪我にはなりませんでしたが、「Caution(軽度の損害)」という言葉が示していた通り、機器の故障(物的損害)という結果を招いてしまったわけです。

「軽度の危険」とはいえ、それは「命に関わらない」というだけであって、「無視しても良い」という意味では決してないんですよね。

この出来事があってから、黄色いラベルの「Caution」であっても、オレンジや赤の「Warning」「Danger」と同じくらい、書かれている内容を真剣に守るようになりました。

「caution」と「warning」に関するよくある質問

結局、どっちの方が危険なんですか?

「Warning(警告)」の方が危険度は高いです。重傷や死亡につながる可能性がある場合に「Warning」が使われ、「Caution(注意)」は軽傷や機器の故障程度のレベルで使われます。

標識の色で区別できますか?

はい、できます。一般的に「Caution」は黄色、「Warning」はオレンジ色、「Danger」は赤色で表示されます。信号機のように、赤に近づくほど危険度が高いと直感的に判断できます。

スマホの緊急速報はどっちですか?

地震速報や津波警報などの緊急速報は、英語では「Alert(アラート)」や「Warning」が使われることが多いです。例えば「Emergency Alert」や「Tsunami Warning」などですね。「Caution」レベルの緊急速報というのはあまり聞きません。

「caution」と「warning」の違いのまとめ

「caution」と「warning」の違い、スッキリご理解いただけたでしょうか。

最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。

  1. 危険度の違い:「caution」は軽度(怪我・故障)、「warning」は重度(死亡・重傷)。
  2. 色の違い:「caution」は黄色、「warning」はオレンジ色(さらに上は赤のDanger)。
  3. ニュアンスの違い:「caution」は「用心して」、「warning」は「警告する」。
  4. 判断のコツ:命に関わるかどうかで線引きされていることが多い。

これらの言葉は、私たちの安全を守るための大切なサインです。言葉の意味だけでなく、背景色やシチュエーションも含めて正しく理解することで、リスクを適切に回避できるようになります。

これからは海外製品のラベルや街中の標識を見ても、その危険レベルを瞬時に判断できるはずです。

さらに詳しい英語のニュアンスの違いについては、日常会話の外来語の違いまとめなども参考にしてみてください。

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