「criteria」と「criterion」の違いとは?単数と複数の使い分け

「criteria」と「criterion」、どちらも「基準」や「尺度」という意味ですが、どっちが単数形でどっちが複数形か、パッと答えられますか?

結論から言うと、「criterion」が単数形、「criteria」が複数形です。

この記事を読めば、動詞に「is」を使うべきか「are」を使うべきか迷わなくなり、ビジネスメールやアカデミックな場面で恥をかかない正確な英語力が身につきます。

それでは、まず最も重要な違いから詳しく見ていきましょう。

結論:一覧表でわかる「criteria」と「criterion」の最も重要な違い

【要点】

1つの基準なら「criterion」、2つ以上の基準なら「criteria」を使います。現代英語では「criteria」を単数のように使う人もいますが、正式な場では厳密に使い分けるのが正解です。

まず、結論からお伝えしますね。

この二つの単語の決定的な違いを、以下の表にまとめました。

これさえ頭に入れておけば、基本的な使い分けで迷うことはなくなります。

項目criterion(単数)criteria(複数)
意味(1つの)判断基準、尺度(複数の)判断基準、尺度
単数形(One)複数形(Many)
合わせるbe動詞is / wasare / were
使用頻度比較的少ない(堅い印象)非常に多い(一般的)
覚え方のコツ最後に「on」がある=1つ(One)最後に「a」がある=たくさん(All)

最も重要なポイントは、基準が一つだけなら「criterion」、複数あるなら「criteria」という数の違いだけです。

意味自体に違いはありません。

なぜ違う?語源(ギリシャ語)からイメージを掴む

【要点】

この言葉はギリシャ語由来の不規則変化名詞です。「-on」で終わる単語が複数形になると「-a」になるという、古典的なルールに基づいています。

なぜ「s」をつけるだけの普通の複数形ではないのでしょうか?

それは、この単語がギリシャ語に由来しているからです。

語源はギリシャ語の「kriterion(判断する手段)」です。

英語には、ギリシャ語やラテン語由来の単語が多く含まれており、それらは元の言語の規則に従って変化することがあります。

この「-on(単数)→ -a(複数)」の変化をする仲間には、以下のようなものがあります。

  • phenomenon(現象・単数)→ phenomena(現象・複数)
  • automaton(自動装置・単数)→ automata(自動装置・複数)

「criteria」もこのグループの一員なんですね。

歴史あるフォーマルな言葉だからこそ、昔ながらの変則的な形が残っているのです。

具体的な例文で使い方をマスターする

【要点】

「criterion」には「is」、「criteria」には「are」を合わせるのが基本ルールです。実際の会話や文章での使われ方を見てみましょう。

言葉の違いは、具体的なシチュエーションで確認するのが一番です。

ビジネスやアカデミックなシーンでの正しい使い方を見てみましょう。

「criterion」を使った例文(単数)

判断材料がたった一つしかない場合に使います。

【OK例文】

  • The most important criterion is safety.
    (最も重要な基準は安全性です。)
  • This is the only criterion we use.
    (これ、私たちが使用する唯一の基準です。)
  • Salary is not the sole criterion for choosing a job.
    (給料は仕事を選ぶ唯一の基準ではない。)

主語が単数なので、動詞も単数形(is, hasなど)になっている点に注目してください。

「criteria」を使った例文(複数)

判断材料がいくつかある場合(ほとんどのケース)に使います。

【OK例文】

  • The selection criteria are very strict.
    (選考基準(複数)は非常に厳格です。)
  • These criteria have been established by the committee.
    (これらの基準は委員会によって確立されました。)
  • What are the criteria for admission?
    (入学のための基準(条件)はですか?)

通常、何かを判断する時は複数の要素(価格、品質、納期など)を見るため、日常的にはこの「criteria」の方が圧倒的によく使われます。

これはNG!間違えやすい使い方

文法的に間違いとされる使い方です。

  • 【NG】 The criteria is strict.
  • 【OK】 The criteria are strict.

ネイティブスピーカーの中にも「criteria」を単数扱いして「is」を使う人が増えていますが、文法に厳しい人や公式な文書では誤りと見なされます。

  • 【NG】 We have many criterias.
  • 【OK】 We have many criteria.

「criteria」はすでに複数形なので、さらに「s」をつけるのは二重の複数形になってしまい、明らかな間違いです。

【応用編】似ている言葉「standard」との違いは?

【要点】

「criterion」は判定するための「条件・尺度」を指し、「standard」は満たすべき「水準・レベル」や「規格」を指します。

「criteria」と似た言葉に「standard」があります。

この二つの違いも押さえておきましょう。

「criterion/criteria」:判定の条件

合格か不合格か、AかBかを決めるための「物差し」や「チェック項目」のことです。

  • The criteria include age and experience.
    (基準には年齢と経験が含まれる。)

「standard」:一定の水準・規格

品質やレベルとして「到達すべき目標ライン」や「統一された規格」のことです。

  • Our products meet international standards.
    (当社の製品は国際基準(規格)を満たしている。)
  • His work is of a high standard.
    (彼の仕事は水準が高い。)

「criteria」と「criterion」の違いを文法的に解説

【要点】

「data/datum」や「media/medium」と同じ仲間ですが、これらよりも「単数/複数」の区別が厳格に残っている単語です。

英語の変則的な複数形について、もう少し整理してみましょう。

「criteria」と同じく、ラテン語やギリシャ語由来の単語には、似たような変化をするものがあります。

  • datum(単数)→ data(複数)
  • medium(単数)→ media(複数)

面白いのは、「data」や「media」は現代英語では集合名詞や単数扱い(Data is… / Media is…)として定着しつつあるのに対し、「criteria」に関しては、まだ「複数は複数扱いすべき(Criteria are…)」という規範意識が強く残っている点です。

特に論文やビジネスレポートなどの書き言葉では、この使い分けが筆者の知性を測る一つの「criterion(基準)」になることがあります。

より詳しい語法や用例については、Cambridge Dictionaryなどの英英辞典を参照すると、ニュアンスの違いがより深く理解できるでしょう。

英語の論文チェックで赤ペンだらけになった僕の体験談

僕が大学院で初めて英語の論文を書いた時の話です。

研究データの分析手法を説明する章で、僕は自信満々にこう書きました。

「The evaluation criteria is defined as follows…」

「評価基準は次のように定義される」と書いたつもりでした。

自分の中では「基準」という一つの概念について話しているつもりだったので、迷わず「is」を使ったんです。

後日、指導教官から返ってきた原稿を見て愕然としました。

該当箇所に真っ赤な線が引かれ、余白に大きく「Subject-Verb Agreement! (主語と動詞の一致!)」と書かれていたのです。

さらに、「’Criteria’ is PLURAL. Use ‘are’. Or use ‘criterion’ if it’s singular.(Criteriaは複数形だ。areを使え。単数ならcriterionを使え)」というコメントも。

先生は口頭でも補足してくれました。

「君ね、データ(data)を単数扱いするのは最近許容されつつあるけど、クライテリア(criteria)を単数扱いするのは、アカデミックな場ではまだ『教養がない』と思われかねないミスなんだよ」

顔から火が出るかと思いました。

たかが「s」があるかないかの違いだと思っていましたが、フォーマルな単語ほど、伝統的な文法ルールを厳密に守る必要があると痛感しました。

それ以来、僕は「a」で終わる難しい単語を見たら、一度立ち止まって「これは複数形かも?」と疑うようにしています。

「criteria」と「criterion」に関するよくある質問

「a criteria」と言うのは間違いですか?

はい、間違いです。「criteria」は複数形なので、不定冠詞の「a」をつけることはできません。「a criterion」なら正解です。しかし、実際にはネイティブスピーカーの会話で「a criteria」と耳にすることがあるかもしれません。これは文法的には誤りですが、言葉の変化の途中にある現象と言えます。

「criterions」という複数形はありますか?

基本的には使いません。辞書によっては「criterion」の複数形として「criterions」も許容されている場合がありますが、一般的ではなく、非常に不自然に聞こえます。「criteria」を使うのが無難で確実です。

発音はどう違いますか?

「criterion」は「クライリオン」、「criteria」は「クライリア」と発音します。アクセントの位置は同じですが、語尾がはっきりと異なります。

「criteria」と「criterion」の違いのまとめ

「criteria」と「criterion」の違い、スッキリ整理できましたか?

最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。

  1. 基本の違い:「criterion」は単数形、「criteria」は複数形。
  2. 動詞のルール:「criterion is…」、「criteria are…」と合わせる。
  3. 使用頻度:複数の基準を扱うことが多いため、「criteria」の方がよく使われる。
  4. 注意点:フォーマルな場では厳密に使い分けることが信頼に繋がる。

「基準」という言葉を使うときは、それが一つなのか、それとも複数あるのかを意識してみてください。

その小さなこだわりが、あなたの英語を「ただ通じる英語」から「教養ある英語」へと格上げしてくれますよ。

日常会話で使われる外来語や英語表現についてさらに知りたい方は、日常会話の外来語の使い分けまとめもぜひご覧ください。

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