「during」と「while」の違いとは?使い方を例文で徹底解説!

「during」と「while」、どちらも「~の間」という意味で使われる英単語ですよね。

似ているようでいて、実は使い分けが必要なこの二つの言葉。あなたは自信を持って使い分けられていますか?「あれ、どっちだったかな…?」と迷ってしまう方も少なくないでしょう。

この記事を読めば、「during」と「while」の根本的な違いから具体的な使い方、さらには似ている「for」との違いまでスッキリ理解でき、英文作成で迷うことはもうありません。この記事を通して、それぞれの単語が持つイメージを掴み、正確な英語表現を身につけましょう。

それでは、まず最も重要な違いから見ていきましょう。

結論:一覧表でわかる「during」と「while」の最も重要な違い

【要点】

基本的には、「during」の後には名詞(句)が、「while」の後には主語+動詞を含む文(節)が続くと覚えるのが簡単です。「during」は特定の期間を、「while」はその期間中の動作や状態を表します。

まず、結論からお伝えしますね。

「during」と「while」の最も重要な違いを、以下の表にまとめました。これさえ押さえれば、基本的な使い分けはバッチリです。

項目 during while
品詞 前置詞 接続詞 (まれに名詞)
後ろに続くもの 名詞(句)
(例:the meeting, summer)
主語+動詞を含む文(節)
(例:I was sleeping, you wait)
※主語+be動詞が省略されることも
中心的な意味 特定の出来事や期間の「間」 ある動作や状態が続いている「間」
ニュアンス 特定の期間・時点を指す 時間の流れ・継続性を強調

一番大切なポイントは、後ろに続く言葉の形が違うということです。「during the meeting(会議の間)」のように名詞が来るなら「during」、「while I was sleeping(私が寝ていた間)」のように文が来るなら「while」を選びます。

この文法的な役割の違いを理解することが、使い分けの鍵になりますね。

なぜ違う?品詞と文の構造からイメージを掴む

【要点】

「during」は前置詞なので、必ず後ろに名詞を伴い「~の間に」という特定の期間を示します。一方、「while」は接続詞なので、後ろに文(節)を伴い「~する間に」という同時進行の動作や状態を表します。

なぜこの二つの言葉に使い分けが必要なのか、それぞれの品詞(単語の種類)が持つ役割を見ると、その理由がよくわかりますよ。

文法と聞くと難しく感じるかもしれませんが、基本的なイメージを掴めば大丈夫です。

「during」の役割:特定の「期間を示す名詞」とセット

「during」は前置詞です。前置詞というのは、「in」「on」「at」「for」などと同じ仲間で、必ず後ろに名詞(または名詞句)を置いて、「いつ」「どこで」などの状況を説明する役割を持ちます。

そのため、「during」の後ろには必ず、「the summer(夏)」「the presentation(プレゼンテーション)」「my stay(私の滞在)」のような特定の期間や出来事を表す名詞が来ます。

イメージとしては、「夏という期間の間に」「プレゼンという出来事の間に」のように、ある特定の時間的な枠を指し示す感覚ですね。

「while」の役割:「~する間に」という「動作や状態」とセット

一方、「while」は主に接続詞として使われます。接続詞は、「and」「but」「because」「when」などと同じ仲間で、文と文(節と節)をつなぐ役割を持ちます。

そのため、「while」の後ろには通常、「I was watching TV(私がテレビを見ていた)」「he is away(彼が留守にしている)」のような主語と動詞を含む文(節)が続きます。

「テレビを見ていた、その間に」「彼が留守にしている、その間に」のように、ある動作や状態が継続している時間帯を示し、多くの場合、別の出来事が同時に起こっていることを表します。

まれに「for a while(しばらくの間)」のように名詞として使われることもありますが、基本は接続詞と覚えておきましょう。

具体的な例文で使い方をマスターする

【要点】

「夏休みの間に」なら “during the summer vacation”、「テレビを見ている間に」なら “while watching TV” となります。後ろに名詞が来るか、動作を表す表現が来るかで使い分けましょう。

言葉の違いは、具体的な例文で確認するのが一番ですよね。

それぞれの使い方と、間違いやすいNG例を見ていきましょう。

「during」を使う場合(名詞が続く)

特定の期間や出来事を表す名詞(句)が後ろに続きます。

  • I visited my grandparents during the summer vacation.
    (私は夏休みの間に祖父母を訪ねた。)
  • Please remain silent during the performance.
    (上演中は静かにしてください。)
  • He fell asleep during the meeting.
    (彼は会議の間に眠ってしまった。)
  • Many shops were closed during the holiday.
    (多くの店が休日の閉まっていた。)

「the summer vacation」「the performance」「the meeting」「the holiday」といった名詞(句)が続いているのがわかりますね。

「while」を使う場合(主語+動詞が続く)

主語+動詞を含む文(節)が後ろに続きます。主語が同じ場合など、主語とbe動詞が省略されることもよくあります。

  • My phone rang while I was taking a shower.
    (シャワーを浴びている間に電話が鳴った。)
  • You can read a book while you wait.
    (待っている、本を読んでいいですよ。)
  • Be careful while crossing the street.
    (道を渡るとき(の間)は気をつけて。) ※(you are) が省略されている
  • He studied English while listening to music.
    (彼は音楽を聴きながら(聴いている間に)英語を勉強した。) ※(he was) が省略されている

「I was taking a shower」「you wait」「(you are) crossing the street」「(he was) listening to music」のように、動作や状態を表す文(節)が続いているのがポイントです。

これはNG!間違えやすい使い方

品詞の役割を考えると、間違いやすいポイントが見えてきます。

  • 【NG】 I studied during I was on the train.
  • 【OK】 I studied while I was on the train.
  • 【OK】 I studied during the train ride.

「I was on the train」は主語+動詞を含む文(節)なので、前置詞である「during」は使えません。接続詞の「while」を使うか、「during」を使いたいなら「the train ride(電車に乗っていること)」という名詞(句)にする必要があります。

  • 【NG】 Please don’t talk while the movie.
  • 【OK】 Please don’t talk during the movie.
  • 【OK】 Please don’t talk while the movie is playing.

「the movie」は名詞なので、接続詞である「while」は基本的に使えません(※)。前置詞の「during」を使うか、「while」を使いたいなら「the movie is playing(映画が上映されている)」という文(節)にする必要があります。

※口語では “while the movie” のような表現も聞かれますが、文法的には “during” がより適切です。

【応用編】似ている言葉「for」との違いは?

【要点】

「for」も「~の間」という意味で使いますが、具体的な期間の長さ(数字+時間単位)を示します。「during」は特定の出来事や期間を、「for」は時間の長さを表す、と区別しましょう。

「during」とよく似た意味で使われ、混同しやすいのが前置詞の「for」です。どちらも期間を表しますが、ニュアンスが異なります。

「during」は、「夏休みの間」「会議の間」のように、特定の出来事や定められた期間を指します。期間の長さは問題にしません。

「for」は、「3時間」「2週間」「10年間」のように、具体的な時間の長さ(期間の継続時間)を示します。通常、「数字+時間単位」の形で使われます。

項目 during for
品詞 前置詞 前置詞
意味 特定の期間・出来事の間 (時間の長さが)~の間
後ろに続くもの 特定の期間を表す名詞(句)
(例:the vacation, the class)
期間の長さを表す表現
(例:three hours, two weeks)

例文で比べてみましょう。

  • We stayed in Hawaii for two weeks.
    (私たちはハワイに2週間滞在した。) → 具体的な期間の長さ
  • We visited Pearl Harbor during our stay in Hawaii.
    (私たちはハワイ滞在中に真珠湾を訪れた。) → 特定の期間

このように、「for」は数字を伴って期間の長さを、「during」は特定のイベントや時期を指す、と覚えておくと分かりやすいですね。

「during」と「while」の違いを文法的に解説

【要点】

文法的な観点からは、前置詞「during」は名詞(句)を目的語にとり、副詞句を作ります。接続詞「while」は従属節を導き、主節と時間的な関係(通常は同時性)を示します。

もう少し文法的な視点から、この二つの単語の違いを掘り下げてみましょう。

「during」は前置詞であり、その後に続く名詞(句)を目的語として、「during + 名詞(句)」全体で副詞句を形成します。この副詞句は、文中の動詞や文全体を修飾し、「いつ」その動作や出来事が起こったのかを示します。

例: He called me during the lunch break.
(彼は昼休みの間に私に電話してきた。)
→ “during the lunch break” が “called” を修飾しています。

「while」は従属接続詞であり、「while + 主語 + 動詞 …」の形で副詞節を導きます。この副詞節は、主節の動作や状態が起こっている時間的な背景(多くは同時進行)を示します。

例: While she was cooking, the doorbell rang.
(彼女が料理している間に、ドアのベルが鳴った。)
→ “While she was cooking” が “the doorbell rang” が起こった時間的背景を示しています。

接続詞「while」が導く節では、主節と主語が同じ場合や、文脈から明らかな場合に「主語 + be動詞」が省略されることがあります。これは分詞構文に似た形になります。

例: Be quiet while (you are) in the library.
(図書館にいる間は静かにしなさい。)

このように、文の中での働き(品詞)が根本的に異なるため、後ろに続く形が変わってくるわけですね。文の構造を意識すると、より深く違いを理解できます。

僕が「during」と「while」を混同して赤面した体験談

僕も昔、この「during」と「while」の使い分けで、ちょっと恥ずかしい思いをしたことがあるんです。

まだ英語学習を始めて間もない頃、海外の取引先にメールを送る機会がありました。あるプロジェクトの進行状況について報告する内容で、「先週のチームミーティング中に決定した事項についてですが…」と書きたかったのです。

その時、僕は深く考えずにこう書いてしまいました。

“Regarding the matter decided while last week’s team meeting…”

「~の間」だから「while」だろう、と安易に考えてしまったんですね。もちろん、正しくは “during last week’s team meeting” です。「last week’s team meeting」は名詞句ですから、前置詞の「during」を使わなければなりませんでした。

すぐにネイティブの上司から、「ここの ‘while’ は ‘during’ だね。’while’ の後は普通、文が来るからね」と優しく(でも、ちょっと苦笑いしながら)指摘されました。

文法的なルールをきちんと理解していなかったために犯した、典型的なミスでした。その時は顔が赤くなるのを感じましたね…。簡単な単語だと思っていたのに、意外な落とし穴があるものだと痛感しました。

この経験から、似た意味の単語でも、品詞や文の構造を意識することがいかに大切かを学びました。それ以来、特に前置詞と接続詞の使い分けには、気をつけるようになりましたね。皆さんも、僕のような失敗をしないように、しっかり基本を押さえてください!

「during」と「while」に関するよくある質問

Q. 「during」と「while」は結局、どうやって使い分けるのが一番簡単ですか?

A. 一番簡単な見分け方は、後ろに続く言葉の形です。「the meeting(会議)」や「summer(夏)」のような名詞(句)が続くなら「during」、「I was studying(私が勉強していた)」や「he works(彼が働いている)」のような主語+動詞のある文(節)が続くなら「while」を使う、と覚えてください。

Q. 「while」の後ろは必ず文(節)じゃないといけませんか?

A. 基本的には接続詞なので文(節)が続きますが、例外もあります。「while watching TV(テレビを見ている間)」のように、主語とbe動詞が省略されて現在分詞(~ing形)や過去分詞が続くことがあります。また、「for a while(しばらくの間)」のように、まれに名詞として使われることもあります。

Q. 日本語訳が同じ「~の間」なのに、なぜ英語では区別が必要なのですか?

A. 英語は、単語が文の中でどのような役割を果たすか(品詞)によって、文の構造上のルールが決まっている言語だからです。「during」は名詞の前に置かれる前置詞、「while」は文と文をつなぐ接続詞という役割が根本的に違うため、日本語訳が似ていても、英語の文法ルールに従って使い分ける必要があります。これは英語の構造的な特徴ですね。

「during」と「while」の違いのまとめ

「during」と「while」の違い、スッキリご理解いただけたでしょうか。

最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。

  1. 品詞の違いが基本:「during」は前置詞、「while」は接続詞
  2. 後ろに続く形で見分ける:名詞(句)が続くなら「during」、主語+動詞の文(節)が続くなら「while」。
  3. 意味のニュアンス:「during」は特定の期間・出来事、「while」は動作や状態の継続時間。
  4. 「for」との違い:「for」は具体的な時間の長さを表す。

文法的な役割(品詞)を意識すれば、機械的な暗記ではなく、感覚的に使い分けられるようになりますね。

これからは自信を持って、的確な言葉を選んでいきましょう。この使い分けがマスターできれば、あなたの英語表現はさらに自然で正確になるはずです。他のカタカナ語や外来語の使い分けに興味がある方は、カタカナ語・外来語の違いまとめページもぜひチェックしてみてください。