「everyday」と「every day」の違い!スペース一つで意味が変わる理由

「everyday」は「日常の」「ありふれた」という意味の形容詞であり、「every day」は「毎日」という頻度を表す副詞句である点が決定的な違いです。

なぜなら、「everyday」は一語で名詞を修飾する言葉として機能し、一方で「every day」は「every(全ての)」と「day(日)」という二語が組み合わさり、文全体や動詞の頻度を説明する役割を持つから。

この記事を読めば、スペースの有無による品詞の違いを直感的に理解できるようになり、メールやSNSでの恥ずかしいミスを完全に防げるようになります。

それでは、まず二つの違いを整理した一覧表から詳しく見ていきましょう。

結論:一覧表でわかる「everyday」と「every day」の最も重要な違い

【要点】

「everyday」は形容詞として名詞の前に置き、「日常の」「普段の」という意味を作ります。「every day」は副詞句として文末や文頭に置き、「毎日」「来る日も来る日も」という時間の頻度を表します。

まずは、結論からお伝えしますね。

この二つの言葉の最も重要な違いを、以下の表にまとめました。

これさえ押さえれば、基本的な使い分けはバッチリです。

項目everyday(1語)every day(2語)
品詞形容詞副詞句
意味日常の、普段の、ありふれた毎日、来る日も来る日も
置く場所名詞の前(例:everyday life)文末・文頭(例:~ every day.)
分解の可否分解できない(一塊の単語)every(全ての)+day(日)

一番大切なポイントは、「everyday」は名詞を飾るための言葉、「every day」は動作の頻度を言うための言葉という点ですね。

例えば、「日常着」と言いたいときは名詞(clothes)を飾るので「everyday clothes」です。

一方で、「毎日その服を着る」と言いたいときは動作(着る)の頻度なので「I wear it every day.」となるわけです。

この「役割の違い」を理解しておくと、もう迷うことはありません。

なぜ違う?品詞と構造から「everyday」と「every day」を掴む

【要点】

スペースがある「every day」は「every(形容詞)」が「day(名詞)」を修飾して「毎日」という副詞的な働きをします。一方、スペースがない「everyday」は二語が融合して一つの形容詞となり、「毎日のように繰り返される=ありふれた」という意味に変化しています。

なぜこの二つの言葉が似ているのに使い方が違うのか、その構造を紐解くと、理由がよくわかりますよ。

「every day」の構造:それぞれの単語が独立している

「every day」は、スペースで区切られていますよね。

これは、「every(すべての)」という言葉が、「day(日)」にかかっている状態です。

「全ての日」つまり「毎日」という意味になります。

「each day(各日)」と同じような構造で、「いつ?」という質問に答えるための表現です。

だから、文の最後や最初に置いて、「私は毎日走ります」のように使います。

「everyday」の構造:融合して新しい意味になった

一方、「everyday」は二つの単語がくっついて、新しい一つの単語(形容詞)になりました。

「毎日起こるような」ということから、「日常の」「普段の」「ありふれた」という意味が生まれました。

これは「どんな?」という質問に答える言葉です。

「everyday shoes(普段履きの靴)」のように、名詞の前にくっついて使われます。

具体的な例文で使い方をマスターする

【要点】

「毎日勉強する」のような頻度なら「every day」、「日常会話」のような名詞の修飾なら「everyday」を使います。NG例として「I study everyday」は文法的に誤りです。

言葉の違いは、具体的な例文で確認するのが一番ですよね。

ビジネスと日常、そして間違いやすいNG例を見ていきましょう。

ビジネス・日常会話での使い分け

名詞の前にあるか、文の修飾(頻度)かで見極めます。

【OK例文:everyday(形容詞:日常の)】

  • These are my everyday shoes.
    (これらは私の普段履きの靴です。)
  • Stress is part of everyday life.
    (ストレスは日常生活の一部です。)
  • It was just an everyday occurrence.
    (それは単なるありふれた出来事でした。)

【OK例文:every day(副詞句:毎日)】

  • I check my emails every day.
    (私は毎日メールをチェックします。)
  • She goes to the gym every day.
    (彼女は毎日ジムに行きます。)
  • Every day is a new beginning.
    毎日が新しい始まりです。※この場合は「Every day」全体が主語として機能していますが、分解できる「全ての日」という意味です)

これはNG!間違えやすい使い方

ネイティブスピーカーでも、SNSなどで書き間違えることが多いパターンです。

  • 【NG】I study English everyday.
    (私は日常の英語を勉強する??)
  • 【OK】I study English every day.
    (私は毎日英語を勉強する。)

文末に来て「毎日〜する」と言いたいときは、必ずスペースを入れて2語にします。

  • 【NG】Wear your every day clothes.
    (あなたの毎日服を着なさい??)
  • 【OK】Wear your everyday clothes.
    (あなたの普段着を着なさい。)

名詞(clothes)の前で「普段の」と言いたいときは、1語の「everyday」を使います。

【応用編】似ている言葉「daily」との違いは?

【要点】

「daily」は形容詞(毎日の)と副詞(毎日)の両方で使えます。「everyday」は「ありふれた、日常の」というニュアンスが強いのに対し、「daily」は「日々の、1日単位の」という周期的なニュアンスが強く、ビジネスやフォーマルな場面で好まれます。

「daily」も「毎日」という意味でよく使われますよね。

実は「daily」は、形容詞としても副詞としても使える便利な言葉です。

  • 形容詞として:a daily newspaper(日刊紙)
  • 副詞として:update the website daily(ウェブサイトを毎日更新する)

「everyday」との違いは、「daily」には「ありふれた」という意味が含まれないことです。

「daily routine(日課)」とは言いますが、「daily occurrence」と言うと単に「毎日起きる出来事」となり、「everyday occurrence(よくある、ありふれた出来事)」のような「平凡さ」のニュアンスは薄くなります。

また、「daily」は「日割り計算」や「日報」など、ビジネスライクな文脈で好まれる傾向がありますね。

「everyday」と「every day」の違いを文法的に解説

【要点】

文法的には「everyday」は限定用法の形容詞であり、名詞を直接修飾します。「every day」は名詞「day」を形容詞「every」が修飾してできた名詞句ですが、文中で時を表す副詞的対格として機能します。

少し専門的な視点から、この違いを深掘りしてみましょう。

「everyday」は「限定用法の形容詞」です。

これは、名詞の前に置いてその名詞の性質を限定する働きを指します。

「beautiful flower」の「beautiful」と同じポジションですね。

一方、「every day」は構造上は「名詞句」ですが、英語には「時を表す名詞句は、前置詞なしで副詞として使える」というルール(副詞的対格)があります。

「I went there last week.」の「last week」と同じです。

「I study English every day.」と言うとき、「every day」は動詞「study」を修飾する副詞の役割を果たしています。

しかし、「everyday」は形容詞なので、副詞の席(動詞を修飾する位置)には座れません。

この「品詞の席」の違いが、決定的な使い分けの根拠なんですね。

「I run everyday」と書いて赤ペンを入れられた僕の体験談

僕が学生時代、英語の日記を書いて先生に提出する課題がありました。

健康のためにランニングを始めた僕は、自信満々でこう書きました。

「I decided to run everyday.(私は毎日走ることに決めた)」

単語のスペルも合っているし、意味も通じるはず。

しかし、返ってきたノートには、容赦ない赤ペンで「every」と「day」の間にスラッシュ(/)が引かれ、「Space! Adverb needed(スペース!副詞が必要)」と書かれていました。

当時の僕は「えっ、スペースひとつでそんなに違うの?」と驚きました。

先生の説明を聞いて初めて、「everyday」一語だと「日常の」という形容詞になり、「I run everyday」は文法的に「私は日常の(形容詞)走る」となってしまい、文が完結しないことを知りました。

まるで「私は美味しい食べる」と言っているような違和感があるそうです。

「毎日」と言いたいなら、一つ一つの日を指すために「every」と「day」を分ける。

このイメージを持ってからは、書く前に一瞬立ち止まって「これは頻度かな?それとも名詞の飾りかな?」と考える癖がつきました。

小さなスペースですが、そこには「品詞の壁」という大きな溝があるんですよね。

皆さんも、この「見えない壁」を意識してみてください。

「everyday」と「every day」に関するよくある質問

発音に違いはありますか?

実は、発音にも微妙な違いがあります。「everyday(形容詞)」は「EV-ery-day」と最初の「Every」に強いアクセントが置かれます。一方、「every day(副詞句)」は「every DAY」と、「day」の方にもしっかりアクセントが置かれ、二語として発音される傾向があります。

「everyday」を「毎日」の意味で使っている人を見かけますが?

はい、ネイティブスピーカーでも、SNSやカジュアルなメールでは間違って(あるいは手抜きで)「everyday」を「毎日」の意味で使っているケースをよく見かけます。しかし、フォーマルな場やビジネスメール、試験では明確な「誤り」とされるので、正しく使い分けることを強くお勧めします。

「every other day」はどういう意味ですか?

「1日おきに」という意味です。「every second day」とも言います。この場合もスペースを空けて書きます。「everyday」のように一語にはなりません。

「everyday」と「every day」の違いのまとめ

「everyday」と「every day」の違い、スッキリご理解いただけたでしょうか。

最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。

  1. 最大のポイント:「everyday(1語)」は形容詞、「every day(2語)」は副詞句。
  2. 意味の違い:「everyday」は「日常の・ありふれた」、「every day」は「毎日」。
  3. 置く場所:「everyday」は名詞の前、「every day」は文末や文頭。
  4. 覚え方:スペースがあれば「every(全ての)day(日)」と分解できる。

「日常の」ことならくっつける、「毎日」のことなら離す。

このシンプルなルールさえ覚えておけば、もう迷うことはありません。

これからは自信を持って、的確な英語を使いこなしていきましょう。

言葉の使い分けについてさらに知りたい方は、英語由来語の違いをまとめたページもぜひご覧ください。

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