「take-away」と「takeout」、どちらも料理を店外に持ち出して食べることを指しますが、実は使われる国(地域)が違うというのが最大のポイント。
なぜなら、イギリス英語圏では「take-away」、アメリカ英語圏では「takeout」が定着しているからです。
日本で使われる「テイクアウト」はアメリカ英語由来ですが、海外旅行先によっては通じにくい場合もあるため注意が必要。
この記事を読めば、留学や旅行、ビジネスで英語圏を訪れた際に、現地の習慣に合わせた自然な表現を選べるようになり、スムーズに注文ができるようになります。
それでは、まず最も重要な違いから詳しく見ていきましょう。
結論:一覧表でわかる「take-away」と「takeout」の最も重要な違い
基本的にはイギリス・オーストラリアなら「take-away」、アメリカ・カナダなら「takeout」と覚えるのが簡単です。意味は同じ「持ち帰り」ですが、地域によって一般的な呼称が異なります。
まずは、結論からお伝えしますね。
この二つの言葉の決定的な違いを、以下の表にまとめました。これさえ押さえれば、旅行先での使い分けはバッチリです。
| 項目 | take-away | takeout (take-out) |
|---|---|---|
| 中心的な意味 | 持ち帰り(料理)、持ち去る | 持ち帰り(料理)、取り出す |
| 主な使用地域 | イギリス、オーストラリア、ニュージーランド | アメリカ、カナダ |
| 品詞としての使われ方 | 名詞・形容詞・動詞句 | 名詞・形容詞(動詞句は take out) |
| 店員からの質問例 | Eat in or take-away? | For here or to go? / Takeout? |
一番大切なポイントは、行く国によって言葉を切り替える必要があるということですね。
ただし、最近はグローバル化の影響で、イギリスで「takeout」と言っても通じることが多くなっています。
なぜ違う?言葉の成り立ち(語源)からイメージを掴む
「take-away」はそこから「持ち去る(away)」イメージ、「takeout」は中から「外へ出す(out)」イメージです。どちらも動詞句から名詞化した言葉ですが、着眼点が「移動(away)」か「出ること(out)」かで異なります。
なぜ同じ「持ち帰り」なのに表現が異なるのか、言葉の持つ本来のイメージを紐解くと、その感覚がよくわかりますよ。
「take-away」のイメージ:その場から「離れる」
「take」は「取る」、「away」は「離れて」「あちらへ」という意味ですよね。
つまり、「take-away」は店で料理を受け取って、その場から「持ち去る」「どこかへ持って行く」という移動のニュアンスが強い言葉です。
イギリス英語では、料理だけでなく、議論や会議から得られる「重要なポイント(持ち帰るべき教訓)」という意味でも “key take-away” という表現がよく使われます。
「takeout」のイメージ:中から「外へ出す」
一方、「take」に「out(外へ)」が組み合わさったのが「takeout」です。
これは、店の中(厨房)から料理を「外へ持ち出す」という行為に焦点を当てた表現と言えます。
アメリカでは、「デートに連れ出す(take someone out)」や「(敵などを)排除する」といった意味でも “take out” が使われますが、食事に関しては「店外で食べるために持ち出す」というシンプルなイメージです。
具体的な例文で使い方をマスターする
イギリス圏では「A take-away, please.」、アメリカ圏では「Takeout, please.」や「To go, please.」を使います。注文時のフレーズとして丸ごと覚えておくと便利です。
言葉の違いは、実際の注文シーンを想像しながら例文で確認するのが一番ですよね。
イギリス風、アメリカ風、そして日本人が使いがちなNG例を見ていきましょう。
イギリス・オーストラリアでの使い分け
こちらの地域では「take-away」が主流です。
【OK例文:take-away】
- Can I have a cheeseburger to take-away, please?(チーズバーガーを持ち帰りでお願いします。)
- Let’s get a Chinese take-away tonight.(今夜は中華の持ち帰りにしよう。)
- Is that eat in or take-away?(店内でお召し上がりですか、お持ち帰りですか?)
名詞として「持ち帰り料理店」そのものを指して “a take-away” と呼ぶこともあります。
アメリカ・カナダでの使い分け
こちらでは「takeout」や、後述する「to go」が一般的です。
【OK例文:takeout】
- I’d like to order some takeout.(持ち帰りの注文をしたいのですが。)
- Let’s order takeout from that pizza place.(あのピザ屋で持ち帰りを頼もう。)
- Do you want to eat out or get takeout?(外食する?それとも持ち帰りにする?)
これはNG!間違えやすい使い方
意味は通じるかもしれませんが、現地の自然な表現とは少しズレてしまう場合があります。
- 【△】(アメリカのマックで)I want take-away.
- 【◎】I’d like it to go.
アメリカのファストフード店で「take-away」と言うと、少し気取った響きや、イギリス英語かぶれのような違和感を持たれることがあります。最も自然なのは「To go」です。
- 【△】(イギリスのパブで)Can I have this to go?
- 【◎】Can I have this to take-away?
逆にイギリスでは「To go」よりも「Take-away」の方が一般的です。郷に入っては郷に従え、ですね。
【応用編】似ている言葉「to go」との違いは?
「to go」はアメリカ英語で、ファストフードやカフェでの注文時に最も頻繁に使われる表現です。「takeout」が「持ち帰り(という行為・料理)」という名詞的なのに対し、「to go」は「持ち帰るために」という副詞的な役割で使われます。
「take-away」と「takeout」に並んで、絶対に覚えておきたいのが「to go」です。
アメリカのファストフード店やカフェで注文すると、最後に必ずこう聞かれます。
“For here or to go?”(店内で召し上がりますか、お持ち帰りですか?)
これに対する答えは、シンプルに“To go, please.”でOKです。
違いを整理すると以下のようになります。
- takeout:レストランなどで料理を持ち帰ること全般、または持ち帰り料理そのもの(名詞的)。
- to go:カウンターで注文してそのまま持って出る場合に使われる、非常にカジュアルで口語的な表現(副詞的)。
「今日は疲れたからテイクアウト(takeout)しよう」とは言いますが、「今日はトゥーゴー(to go)しよう」とはあまり言いません(文脈によりますが)。注文の現場で使うフレーズとして「To go」を覚えておきましょう。
「take-away」と「takeout」の違いを言語学的・文化的に解説
イギリス英語は伝統的な表現を好み、アメリカ英語は効率的で新しい表現を好む傾向があります。「take-away」は古くからの「持ち去る」という意味を保持しており、「takeout」はアメリカの車社会や外食文化の中で「店から出す」という即物的なニュアンスで定着しました。
専門的な視点から、この二つの言葉の違いをもう少し深掘りしてみましょう。
言語学的には、イギリス英語とアメリカ英語の語彙の分岐(Divergence)の一例です。
イギリスでは「Fish and Chips」などの屋台文化が古くからあり、店で買って「持ち去る(take away)」スタイルが定着していました。そのため、この表現が自然に残ったと考えられます。
一方、アメリカでは車社会の発展とともに「ドライブスルー」や、店で注文して「外へ持ち出す(take out)」スタイルが急速に普及しました。また、アメリカ英語は句動詞(Phrasal Verbs)を名詞化して新しい言葉を作るのが得意です(例:workout, check-in)。「take out」もその流れで「takeout」という名詞として定着したと言えるでしょう。
また、オーストラリアやニュージーランドはイギリス英語の影響を強く受けているため、「take-away」が主流です。一方、フィリピンなどはアメリカの影響が強いため「takeout」が通じやすいです。
「take-away」と「takeout」に関する体験談
僕も初めてのロンドン旅行で、この言葉の違いに戸惑った経験があります。
ロンドンの街角にある小さなカフェに入った時のことです。天気も良かったので、コーヒーとサンドイッチを買って近くの公園で食べようと思いました。
カウンターで注文を済ませ、店員さんが「Eat in?(食べていく?)」と聞いてきたので、僕は自信満々にこう答えました。
「Takeout, please!」
すると店員さんは一瞬「ん?」という顔をして、すぐに笑顔に戻り「Alright, take-away.」と言い直してレジを打ちました。
その時は「あれ、通じなかったかな?」くらいに思っていたのですが、商品を受け取る時にレシートを見てハッとしました。そこにはしっかりと「Take-away」と印字されていたのです。
「ああ、ここはイギリスだった!」
日本で「テイクアウト」に慣れきっていた僕は、無意識にアメリカ英語を使っていたんですね。意味は通じたものの、店員さんに「ああ、観光客だな」と思われたに違いありません。
それ以来、イギリスに行くときは意識して「Take-away」、アメリカに行くときは「To go」や「Takeout」と使い分けるようにしています。言葉一つで「その土地の文化を尊重している」という姿勢が伝わる気がして、現地の店員さんとの距離も少し縮まるような気がするんです。
「take-away」と「takeout」に関するよくある質問
日本ではどちらを使うのが正解ですか?
日本では「テイクアウト」がカタカナ語として完全に定着しています。「テイクアウェイ」と言うと、通じない可能性が高いでしょう。英語で話す外国人が相手なら、どちらでも通じます。
「To go」はイギリスでも通じますか?
はい、通じます。映画やドラマの影響でアメリカ英語は広く理解されています。ただし、店員さんから聞かれるときは「Take-away?」と言われることが多いので、耳を慣らしておくと良いでしょう。
「Carry out」という言葉も聞きますが?
はい、アメリカの一部の地域(中西部など)や特定のチェーン店では「Carry out」が使われることもあります。意味は「takeout」と同じく持ち帰りです。
「take-away」と「takeout」の違いのまとめ
「take-away」と「takeout」の違い、スッキリご理解いただけたでしょうか。
最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。
- 基本は地域で使い分け:イギリス・豪は「take-away」、アメリカ・カナダは「takeout」。
- アメリカの注文時:「To go」が最も一般的で自然なフレーズ。
- イメージの違い:「持ち去る」か「外へ出す」かの視点の違い。
どちらを使っても「持ち帰り」という意味は通じますが、その土地に合った言葉を使うことで、コミュニケーションがよりスムーズになります。
これからは自信を持って、行き先に合わせた「持ち帰り」をオーダーしてみてくださいね。さらに詳しい外来語の違いについては、日常会話の外来語の違いまとめも参考にしてみてください。
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