ハンバーグとつくねの違いとは?調理法・主材料・食感を徹底解説

「ハンバーグ」と「つくね」、どちらも「ひき肉を固めた料理」として大人気ですよね。

でも、この二つがどう違うのか、はっきり説明するのは意外と難しいかもしれません。

結論から言うと、「ハンバーグ」は西洋料理がルーツの「焼き料理」であり、「つくね」は日本料理(焼き鳥や鍋)がルーツの「練り物料理」です。

最大の違いは、「主原料(牛・豚か、鶏か)」と「調理法(フライパンで焼くか、串で焼くか)」にあります。

この記事を読めば、二つの料理の定義から、食感、味付け、さらにはミートボールとの違いまで、もう迷うことなくスッキリと理解できますよ。

まずは、両者の最も重要な違いを比較表で見ていきましょう。

結論|「ハンバーグ」と「つくね」の違いを一言でまとめる

【要点】

「ハンバーグ」と「つくね」の最大の違いは、「ルーツ」と「主な材料」です。「ハンバーグ」は西洋(ドイツ・アメリカ)がルーツの、牛肉や合挽き肉焼く料理です。一方、「つくね」は日本がルーツの、鶏ひき肉を使い、串に刺して焼く(焼き鳥)か鍋で煮る料理を指します。

この二つは、ひき肉を固めるという点は共通していますが、誕生した文化圏が全く異なります。ハンバーグは洋食のメインディッシュ、つくねは和食(焼き鳥屋や鍋料理)の一品、という明確な違いがあるんですね。

項目ハンバーグつくね
ルーツ(起源)西洋(ドイツ・アメリカ)日本(焼き鳥・鍋)
主な材料(肉)牛肉、豚肉(合挽き肉)鶏ひき肉
主な調理法フライパンで焼く(Pan-fry)串で焼く(Grill)または煮る
主な味付けソース(デミグラス、和風など)タレ、塩(焼き鳥)、鍋だし
特徴的な食感ふっくら、ジューシーもちもち、プリプリ、コリコリ(軟骨入り)
主な料理分類洋食(メインディッシュ)和食(焼き鳥、鍋具材)

「ハンバーグ」と「つくね」それぞれの定義と起源

【要点】

「ハンバーグ」は、ドイツのハンブルク(Hamburg)発祥の料理がアメリカ経由で日本に伝わった洋食です。「つくね」は、手でこねて丸める「捏ねる(つくねる)」という日本語が語源の、和食です。

ハンバーグ:西洋由来の「焼く」ステーキ料理

「ハンバーグ」は、正式には「ハンバーグステーキ(Hamburger steak)」と呼ばれます。

その名の通り、ドイツの都市「ハンブルク(Hamburg)」が語源です。ハンブルクで食べられていたタルタルステーキ(生のひき肉料理)がアメリカに伝わり、そこで焼いて食べるスタイル(ハンバーグステーキ)が生まれ、それが日本に伝わって独自の進化を遂げたと言われています。

定義としては、ひき肉(主に牛肉や牛・豚の合挽き肉)に、みじん切りにした玉ねぎ、パン粉、卵などを加えて練り、小判型に成形してフライパンなどで「焼いた」料理を指します。

つくね:日本由来の「練る」串料理・鍋料理

「つくね」は、日本古来の料理です。その語源は、動詞の「捏ねる(つくねる)」(手で材料をこねて丸める動作)が名詞化したものです。

古くは魚のすり身なども含みましたが、現代では一般的に、鶏ひき肉に、玉ねぎやネギ、生姜、つなぎ(片栗粉や卵、山芋など)を加え、よく練った(捏ねた)ものを指します。

ハンバーグのようにそれ単体でメインディッシュになるというよりは、焼き鳥屋の「串料理」や、鶏だんご鍋(ちゃんこ鍋など)の「鍋具材」として発展してきました。

調理法と主な材料の決定的な違い

【要点】

材料と調理法は明確に異なります。ハンバーグは牛・豚肉を使い、肉汁のジューシーさを重視してフライパンで「焼く」のが基本です。つくねは鶏ひき肉を使い、弾力や軟骨の食感を重視し、「串に刺して焼く」「鍋で煮る」のが基本です。

「ひき肉を固める」という点は同じですが、その中身と調理法が、二つの料理を全く別のものにしています。

材料の違い:牛肉・豚肉 vs 鶏肉

ハンバーグ
ハンバーグの主役は、牛肉や豚肉(または合挽き肉)です。ステーキの代用品として発展した歴史もあり、噛んだ時に溢れ出すジューシーな肉汁(脂)が重視されます。つなぎには、肉汁を吸わせるための「パン粉」や「牛乳(場合によっては麩)」が使われるのが特徴です。

つくね
つくねの主役は、鶏ひき肉が圧倒的に多いです。牛や豚に比べてあっさりとした旨味が特徴です。つなぎには、弾力(プリプリ感)を出すために「片栗粉」や「山芋」が使われます。

そして、つくねの最大の特徴が、「軟骨(なんこつ)」を細かく刻んで加えることです。これにより、ハンバーグにはない「コリコリ」とした独特の食感が生まれます。

調理法の違い:焼く vs 焼く(串)/煮る

ハンバーグ
成形した「たね」を、フライパンで両面を「焼く(Pan-fry)」ことが基本です。表面に焼き色をつけた後、蓋をして蒸し焼きにしたり、オーブンで中まで火を通したりします。

つくね
つくねの調理法は、主に二つです。

  1. 竹串に巻き付けたり、団子状にして串に刺したりして、炭火やグリルで「焼く(Grill)」スタイル。(焼き鳥屋のつくね)
  2. 団子状にして「鍋で煮る」スタイル。(おでんや鶏だんご鍋のつくね)

ハンバーグのように、フライパンで大きく焼くことは稀(まれ)ですね。

味付け・食感・見た目の比較

【要点】

ハンバーグは「ふっくら・ジューシー」な食感で、「ソース」(デミグラスなど)で味を完成させます。つくねは「プリプリ・コリコリ」とした食感で、「タレ」または「塩」(焼き鳥)、あるいは「だし」(鍋)で味付けされます。

材料と調理法が違えば、当然、仕上がりも大きく異なります。

食感の違い:「ふっくら」 vs 「コリコリ」

ハンバーグ
パン粉や牛乳が肉汁を閉じ込めるため、食感は「ふっくら」として「ジューシー」です。噛み切る際の抵抗は少なく、柔らかさが求められることが多いです。

つくね
鶏ひき肉とつなぎ(片栗粉など)が生み出す「プリプリ」「もちもち」とした強い弾力が特徴です。さらに、軟骨が入っている場合は「コリコリ」とした食感のアクセントが加わります。ハンバーグとは対照的に、歯ごたえや食感の楽しさが重視されます。

味付けの違い:ソース vs タレ・塩

ハンバーグ
たね自体への味付けは、塩コショウやナツメグなど、比較的シンプルです。食べるときに、デミグラスソース、和風おろしソース、トマトソース、チーズソースなど、濃厚な「ソース」をかけて味を完成させます。

つくね
味付けは、調理法によって異なります。
焼き鳥の場合は、甘辛い醤油ベースの「タレ」を絡めながら焼くか、シンプルに「塩」で焼きます。好みで卵黄につけて食べることもありますね。
鍋の場合は、鍋自体の「だし」の味が染み込みます。

「ミートボール」との違いは?

【要点】

「ミートボール」は、西洋料理でひき肉を「小さな球状(ボール)」にしたものです。主な調理法は「揚げる」(例:お弁当のおかず)か「煮込む」(例:トマトソース、クリームソース)であり、「焼く」ハンバーグや「串焼き」のつくねとは異なります。

さらにもう一つ、似た料理に「ミートボール」がありますね。これも明確な違いがあります。

「ミートボール」は、西洋料理(スウェーデンやイタリアが有名)で、ひき肉を「小さな球状(ボール)」にしたものです。

ハンバーグやつくねとの最大の違いは調理法です。ミートボールは「煮込む」(トマトソースやクリームソース)か「揚げる」(日本のお弁当で定番の甘酢あんかけなど)ことが一般的です。

「焼く」のがハンバーグ、「焼く(串)/煮る」のがつくね、「揚げる/煮込む」のがミートボール、と整理すると分かりやすいでしょう。

カロリーと栄養面の違い

【要点】

一般的に、ハンバーグの方が高カロリー・高脂質になる傾向があります。これは、脂の多い牛・豚肉を使い、デミグラスソースやチーズなどの高カロリーなソースをかけることが多いためです。つくねは鶏肉がメインであり、塩やタレでシンプルに食べれば比較的ヘルシーです。

どちらも「ひき肉料理」ですが、カロリーには差が出やすいです。

ハンバーグ
脂の多い牛肉や豚肉のひき肉を使うこと、つなぎにパン粉や牛乳を使うこと、そして仕上げにバターや脂質が多いデミグラスソース、チーズなどをトッピングすることが多いため、高カロリー・高脂質になりがちです。

つくね
比較的低脂質な鶏ひき肉(特にむね肉やささみ)を使うことが多いです。焼き鳥としてタレや塩でシンプルに食べる場合、ハンバーグよりはヘルシーと言えるでしょう。ただし、タレの糖分や、鶏皮を多く混ぜ込んでいる場合、鍋のスープの塩分などには注意が必要ですね。

体験談|僕が「つくね」の奥深さに気づいた夜

僕は子供の頃、ハンバーグが大好きでした。ふっくらと膨らみ、箸を入れると肉汁がジュワッと溢れ出す…あれは洋食の王様ですよね。デミグラスソースをご飯にかけるのも最高でした。

一方、「つくね」は、近所の焼き鳥屋でたまに食べる「串に刺さった平たいやつ」という認識で、ハンバーグの格下だくらいに思っていました。

その認識が変わったのは、大人になってから訪れた、こだわりの鶏料理専門店でのことです。そこの「特製つくね」は、団子状で、中から黄身(きみ)がトロリと出てくるタイプでした。

一口食べて驚きました。「なに、この食感!?」と。

ハンバーグの「ふっくら」とは全く違う、プリッとした強い弾力。そして、時折感じる「コリッ」としたアクセント。それが軟骨だと知ったのは後のことですが、鶏肉のあっさりした旨味と甘辛いタレ、濃厚な黄身が一体となって…。これはハンバーグとは全く別の、完成された「和」の料理だと痛感しました。

ハンバーグは「肉汁とソースのハーモニー」を楽しむ料理。つくねは「鶏の旨味と食感のコントラスト」を楽しむ料理。今では、どちらも僕にとって欠かせないご馳走です。

「ハンバーグ」と「つくね」に関するよくある質問

最後に、この二つの料理に関するよくある疑問にお答えしますね。

Q: ハンバーグのたねで、つくねは作れますか?

A: 作ることはできますが、食感や風味が変わります。ハンバーグのたね(牛・豚、パン粉使用)を丸めて鍋に入れれば「肉団子」になりますし、串に刺して焼けば「和風ハンバーグ串」のようになります。ただ、鶏肉と軟骨、片栗粉を使った「つくね」特有のプリプリ・コリコリした食感にはなりませんね。

Q: つくねはなぜ串に刺さっていることが多いのですか?

A: 「つくね」が焼き鳥屋の定番メニューとして発展したためです。鶏の様々な部位を焼くのと同じように、ひき肉も串に刺して炭火で焼くスタイルが定着しました。また、柔らかいひき肉を串に刺すのは技術が必要で、職人の腕の見せ所でもあります。

Q: ミートボールとつくねの明確な違いは何ですか?

A: 主に調理法と味付けです。「つくね」は日本料理で、主に「焼く(タレ・塩)」か「鍋で煮る(だし)」ものです。一方、「ミートボール」は西洋料理で、主に「揚げる」か「煮込む(トマトソース・クリームソース)」ものです。材料も、つくねが鶏肉中心なのに対し、ミートボールは牛・豚・合い挽きなど様々です。

まとめ|ハンバーグとつくねの違いと目的別使い分け

「ハンバーグ」と「つくね」の違い、スッキリ整理できたでしょうか。

どちらも「ひき肉」から作られますが、そのルーツ、材料、調理法、そして味わいは全く異なる料理でした。

  • ハンバーグ洋食。牛・豚肉が主役。「焼く」調理法で、食感は「ふっくら」ソースで仕上げるメインディッシュ。
  • つくね和食。鶏ひき肉が主役。「串焼き」または「鍋で煮る」。食感は「プリプリ・コリコリ」タレ・塩・だしで味わう一品料理。

この違いを知れば、その日の気分で選ぶ楽しみがさらに増しますね。

「ジューシーな肉汁と濃厚なソースをメインで楽しみたい日」はハンバーグを、「鶏の旨味とコリコリした食感を、お酒や鍋と一緒に楽しみたい日」はつくねを選ぶのがおすすめです。

当サイト「違いラボ」では、他にも様々な料理・メニューの違いについて詳しく解説しています。ぜひ他の記事も参考にしてみてください。