「concerning」と「regarding」の違いを徹底解説!件名と本文の使い分け

「concerning」と「regarding」、どちらも「~について」「~に関して」と訳されるビジネス英語の定番ですが、メールの件名や本文で使い分けに迷ったことはありませんか?

実はこの2つの単語、「フラットに言及するか」それとも「少し深刻な関心(懸念)を持って言及するか」というニュアンスに微細な違いがあるのです。

この記事を読めば、それぞれの単語が持つ核心的なイメージからメール件名での使い分け、さらには「about」などの類似語との違いまでスッキリと理解でき、もう英文メールで迷うことはありません。

それでは、まず最も重要な違いから詳しく見ていきましょう。

結論:一覧表でわかる「concerning」と「regarding」の最も重要な違い

【要点】

基本的には標準的なビジネス表現なら「regarding」、少し硬い表現や懸念を含む内容なら「concerning」と覚えるのが簡単です。「regarding」は最も汎用性が高く、「concerning」は公的な響きや「concern(心配・関心)」のニュアンスを帯びることがあります。

まず、結論からお伝えしますね。

この二つの英単語の最も重要な違いを、以下の表にまとめました。

これさえ押さえれば、基本的な使い分けはバッチリでしょう。

項目regardingconcerning
中心的な意味~に関して、~の点について~にかかわる、~について(少し硬い)
イメージ視線を向ける、注目する(フラット)深く関わる、重要事として扱う(シリアス)
ビジネスでの使用頻度非常に高い(メール件名の定番)やや高い(通知や報告書で好まれる)
ニュアンス客観的、標準的公式的、または「懸念」を連想させる場合も

一番大切なポイントは、「regarding」はどんな場面でも使える万能な「~について」ですが、「concerning」は少し改まった響きや、問題点への言及に使われる傾向があるということです。

メールの件名で迷ったら、まずは「regarding」を選んでおけば間違いありません。

なぜ違う?語源からイメージを掴む

【要点】

「regarding」は“振り返って見る”=“注目する”が語源です。「concerning」は“共にふるいにかける”=“関係する・重要視する”が語源です。この成り立ちを知ると、注視の「regarding」と関与の「concerning」という違いが明確になります。

なぜこの二つの単語にニュアンスの違いが生まれるのか、語源を紐解くとその理由がよくわかりますよ。

「regarding」の語源:「見る」から“注目”イメージ

「regarding」は、古フランス語の「regarder(見る、顧みる)」に由来しています。

これは「re(後ろへ・再び)」+「garder(守る、見る)」という構成です。

「guard(ガード・守る)」と同じルーツですね。

つまり、「振り返ってよく見る」「注意を向ける」ことから転じて、ある対象に視点を定めて「~に関しては」と言及する意味になりました。

このことから、「regarding」には「その件に目を向けますよ」という、客観的でフラットな「注目」のニュアンスが含まれています。

「concerning」の語源:「関わる」から“重要”イメージ

一方、「concerning」は、ラテン語の「concernere」に由来します。

こちらは「con(共に)」+「cernere(ふるいにかける、区別する)」という構成です。

「混ぜてふるいにかける」=「関係させる」「関わりを持たせる」という意味になりました。

名詞の「concern」が「関心事」や「懸念(心配事)」を意味するように、単に「見る」だけでなく、自分に影響がある重要なこととして「関わる」というニュアンスが根底にあります。

そのため、「concerning」は「regarding」よりも少し重みがあり、深刻な話題や公式な通知などで使われるとしっくりくるのです。

具体的な例文で使い方をマスターする

【要点】

メールの件名や一般的な言及には「regarding」、トラブル報告や公式な通達には「concerning」を使います。前者は「話題の提示」、後者は「関連事項の報告」を意識すると自然な使い分けができます。

言葉の違いは、具体的な例文で確認するのが一番ですよね。

ビジネスと日常、それぞれのシーンで見ていきましょう。

ビジネスシーンでの使い分け

話題の「性質」によって、適切な単語が変わりますよ。

【OK例文:regarding】

  • I am writing regarding the meeting schedule.
    (会議のスケジュールに関してご連絡いたしました。)
  • Do you have any questions regarding this project?
    (このプロジェクトに関してご質問はありますか?)
  • Regarding your request, we are happy to accept it.
    (ご依頼の件につきまして、喜んでお引き受けいたします。)

メールの書き出しや件名(Re:の語源とも言われますが、Reはラテン語のresが由来で別物です。しかし使い方は同じです)で、要件を切り出すのに最適です。

【OK例文:concerning】

  • We received a complaint concerning the new product.
    (新製品に関する(関わる)苦情を受け取りました。)
  • Please read the following notice concerning safety regulations.
    (安全規定に関する以下のお知らせをお読みください。)
  • There are some issues concerning the budget.
    (予算に関して(懸念される)いくつかの問題があります。)

トラブル、苦情、規則、法的な問題など、少しシリアスな「関心事」について述べる際には「concerning」がハマります。

日常会話での使い分け

日常会話では、どちらも少し硬いですが、あえて使うなら次のような場面です。

【OK例文:regarding】

  • I have a question regarding your previous email.
    (前のメールのことでちょっと質問があるんだけど。)※少し改まった聞き方

【OK例文:concerning】

  • It was a deeply concerning situation.
    (それは深く憂慮すべき(心配な)状況だった。)※ここでは形容詞的に「心配させる」という意味

日常会話で「~について」と言う場合は、シンプルに「about」を使うのが最も一般的です。

【応用編】似ている言葉「about」「with regard to」との違いは?

【要点】

「about」は最も一般的でカジュアルな「~について」です。「with regard to」は「regarding」と同じくフォーマルですが、少し長ったらしい印象を与えます。「as for」は文頭で「~に関してはと言えば」と話題を変える時に使います。

「concerning」や「regarding」と似た言葉はたくさんあります。

ビジネスでの「フォーマル度」の階段を整理しておきましょう。

「about」はカジュアルの王道

「about」は、最も一般的で、口語からビジネスまで幅広く使える言葉です。

「I’m writing about…」でも間違いではありませんが、ビジネスメールの書き出しとしては少しカジュアルすぎる印象を与えることがあります。

親しい同僚や、何度もやり取りしている相手なら「about」で十分です。

「with regard to」はさらに堅い

「regarding」をさらに熟語的にしたのが「with regard to」や「in regard to」です。

意味は同じですが、単語数が多い分、より回りくどく、堅苦しい印象になります。

契約書や非常に改まった公式文書でよく見られますが、通常のメールでは「regarding」一語で済ませる方がスマートです。

「concerning」と「regarding」の違いを文法的に解説

【要点】

文法的にはどちらも「前置詞」として機能しています。元々は動詞の現在分詞(ing形)から派生したものですが、現在では独立した前置詞として扱われます。そのため、主語との一致などを気にする必要はありません。

専門的な視点から、文法的な特徴についても触れておきましょう。

この二つ、形は「ing」ですが、動詞の進行形とは考えないのがポイントです。

分詞構文から独立した前置詞

これらは元々、「It concerns…」や「I regard…」といった動詞の現在分詞を使った分詞構文が起源です。

しかし、長い年月を経て完全に「前置詞」として独立しました。

そのため、文の主語が誰であろうと関係なく、名詞の前に置くことができます。

  • Regarding the price, we can offer a discount.
    (価格に関しては、値引き可能です。)

この文で「Regarding」の意味上の主語を考える必要はありません。「About」と同じように使えばOKです。

僕が「concerning」を使って相手を少し不安にさせた体験談

僕も海外とのプロジェクトで、この単語のチョイスでちょっとした誤解を生んだ経験があります。

プロジェクトの進捗確認メールを送る際、特に問題はなかったのですが、少しかっこいい表現を使おうと思ってこう書きました。

「I am writing concerning the progress of Project A.(プロジェクトAの進捗に関してお便りします。)」

すると、相手からすぐに返信が来ました。

「Is there any problem? Are you concerned about something?(何か問題でも? 何か心配事があるのかい?)」

僕は単に「~について」と言いたかっただけなのですが、相手は「concern(懸念・心配)」という言葉の響きから、「進捗に関して何かネガティブな報告や相談があるのではないか」と身構えてしまったのです。

「concerning」は、文脈によっては「心配な、憂慮すべき」という形容詞的な意味合い(例:a concerning trend)を連想させることがあります。

ここは、フラットに話題を提示する「Regarding the progress…」を使うべきでした。

「Regarding」なら、「進捗について話をしますよ(良いか悪いかは別として)」という中立的なニュアンスで伝わります。

この失敗から、単なる話題の提示には「regarding」、問題点や重要事項の指摘には「concerning」と使い分ける感性が必要だと痛感しました。

それ以来、通常の業務連絡では迷わず「regarding」を選ぶようにしています。

「concerning」と「regarding」に関するよくある質問

件名(Subject)で使うならどっち?

圧倒的に「Regarding」が一般的です。「Regarding: Project A」や、省略形の「Re: Project A」のように使われます。「Concerning」も間違いではありませんが、少し重たい印象になります。

「as for」との違いは?

「as for」は文頭で使い、「(他のことはさておき)~に関してはと言えば」と話題を転換する際に使います。少し対比的なニュアンスが含まれます。「Regarding」は文頭でも文中でも使え、単に対象を指定する際に使います。

「pertain to」という表現も聞きますが?

「pertain to」は「~に(密接に)関連する、付随する」という非常に堅い表現です。契約書や法律文書で「The rules pertaining to this contract(本契約に関連する規則)」のように使われます。日常ビジネスではあまり使いません。

「concerning」と「regarding」の違いのまとめ

「concerning」と「regarding」の違い、スッキリご理解いただけたでしょうか。

最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。

  1. 基本は「フラット」か「シリアス」か:中立的な話題提示なら「regarding」、重要・懸念事項なら「concerning」。
  2. ビジネスの定番:メールの件名や書き出しには「regarding」が最も無難で一般的。
  3. イメージの違い:「regarding」は“注目する”、「concerning」は“関わる(心配する)”。

言葉の持つ「温度感」や「重み」を意識すると、相手に余計な心配をかけずにスムーズに用件を伝えられるようになります。

これからは自信を持って、シチュエーションに合った英単語を選んでいきましょう。

言葉の使い分けについてさらに知りたい方は、ビジネス敬語の違いをまとめたページなども参考になるかもしれません。

あなたの英語メールが、より洗練されたプロフェッショナルなものになることを応援しています!

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