「appointment」と「reservation」の違いとは?人と場所で使い分ける英語の予約

「appointment」と「reservation」、日本語ではどちらも「予約」と訳されますが、英語では明確に使い分けられています。

結論から言うと、「人」と会う約束なら「appointment」、「場所」や「物」を確保するなら「reservation」

この記事を読めば、病院や美容院、レストランやホテルなど、シチュエーションに応じた正しい「予約」の英語が使いこなせるようになり、海外旅行やビジネスシーンでの恥ずかしいミスを防ぐことができます。

それでは、まず最も重要な違いから一覧表で詳しく見ていきましょう。

結論:一覧表でわかる「appointment」と「reservation」の最も重要な違い

【要点】

最大の違いは予約の対象です。「appointment」は医師や弁護士など「特定の人」と会う約束に使い、「reservation」はレストランの席やホテルの部屋など「場所や空間」の確保に使います。

まず、結論からお伝えしますね。

この二つの言葉の最も重要な違いを、以下の表にまとめました。これさえ押さえれば、基本的な使い分けはバッチリです。

項目appointmentreservation
中心的な意味(人と会う)約束、面会の予約(場所・座席などの)確保、予約
予約の対象人、専門家
(医師、弁護士、美容師、取引先など)
場所、空間、物
(ホテル、レストラン、航空券など)
ニュアンス時間を決めて面会するスペースを取っておく
動詞形appoint(任命する、指定する)reserve(予約する、取っておく)

簡単に言えば、「誰か」に会いに行くなら「appointment」、「どこか」に行くなら「reservation」というイメージですね。

例えば、美容院の場合、指名した美容師さん(人)の時間を予約するので「appointment」が一般的ですが、レストランの場合はシェフ(人)ではなく席(場所)を予約するので「reservation」になります。

なぜ違う?語源から「人」と「場所」のイメージを掴む

【要点】

「appoint」は「指定する・任命する」という意味があり、特定の人との時間を指定するイメージです。「reserve」は「保存する・取っておく」という意味で、場所や物を確保するイメージに繋がります。

なぜこの二つの言葉に対象の違いが生まれるのか、語源を紐解くと、その理由がよくわかりますよ。

「appointment」の語源:「指定」して会う

「appointment」の動詞形である「appoint」には、「任命する」「指名する」「(日時や場所を)指定する」という意味があります。

つまり、特定の人を指名して、その人と会うための時間を指定するというニュアンスが含まれているのです。

だからこそ、医師や弁護士、コンサルタントなど、専門家との面談や、ビジネスでの商談など、「その人」の時間を拘束する場合に使われます。

「reservation」の語源:「保存」して確保する

一方、「reservation」の動詞形である「reserve」は、「re(後ろに)」+「servare(保つ)」から来ており、「取っておく」「保存する」という意味を持っています。

そこから、自分たちが使うために、場所や物を確保して取っておくというイメージになりました。

ホテルの部屋やレストランのテーブル、飛行機の座席など、「スペース」を他人に取られないようにキープしておく場合にピッタリの言葉なんですね。

具体的な例文で使い方をマスターする

【要点】

ビジネスでの面談や病院の予約は「appointment」、ホテルやレストラン、チケットの予約は「reservation」を使います。対象が「人」か「箱(場所)」かで判断しましょう。

言葉の違いは、具体的な例文で確認するのが一番ですよね。

ビジネスと日常、そして間違いやすいNG例を見ていきましょう。

ビジネス・専門家との「appointment」

「人」と会う約束をするシーンではこちらを使います。

【OK例文:appointment】

  • I have an appointment with Dr. Smith at 3 pm.
    (午後3時にスミス先生(医師)の予約があります。)
  • I’d like to make an appointment to see the manager.
    (マネージャーと会う約束を取り付けたいのですが。)
  • Do you have an appointment?
    ((受付で)お約束はされていますか?)

場所・サービス確保の「reservation」

「場所」や「権利」を確保するシーンではこちらです。

【OK例文:reservation】

  • I made a reservation for two at the Italian restaurant.
    (そのイタリアンレストランに2名で予約を入れました。)
  • I have a hotel reservation under the name of Tanaka.
    (タナカの名前でホテルの予約をしています。)
  • Do I need a reservation for this train?
    (この電車には予約が必要ですか?)

これはNG!間違いやすい使い方

意味は通じるかもしれませんが、ネイティブには違和感を与えてしまう使い方です。

  • 【NG】I have a reservation with the dentist.
    (歯医者の予約があります。)
  • 【OK】I have an appointment with the dentist.

歯医者さんは「人」であり専門家なので、「appointment」を使います。もし「reservation」と言うと、まるで歯医者さんという「場所」や「席」だけを確保したような、少し奇妙なニュアンスになりかねません。

  • 【NG】I have an appointment at the hotel.
    (ホテルの(宿泊)予約があります。)
  • 【OK】I have a reservation at the hotel.

「appointment at the hotel」と言うと、「ホテルで誰かと会う約束がある(商談や待ち合わせ)」という意味に聞こえてしまいます。宿泊するために部屋を確保しているなら「reservation」が正解です。

【応用編】似ている言葉「booking」との違いは?

【要点】

「booking」は「reservation」とほぼ同じ意味で、特にイギリス英語圏でよく使われます。「台帳(book)に記入する」が語源で、チケットや宿の手配によく用いられます。

「appointment」「reservation」と並んでよく聞くのが「booking」ですよね。

「book」は動詞で「予約する」という意味があり、「make a booking」や単に「book」として使われます。

基本的に「reservation」とほぼ同じ意味で、ホテル、レストラン、航空券、劇場などの予約に使えます。

  • I booked a flight to London.(ロンドン行きの便を予約した。)
  • Is this seat booked?(この席は予約済みですか?)

特徴としては、アメリカよりもイギリスやオーストラリアなどで好んで使われる傾向があります。また、芸能人などが仕事を契約する場合(ブッキング)にも使われますね。

「reservation」の代わりにはなりますが、「appointment」の代わり(医者や面接など)としてはあまり使われないので注意しましょう。

「appointment」と「reservation」の違いを学術的に解説

【要点】

言語学的には、appointmentは「相互の合意による時間の割り当て」に焦点があり、reservationは「リソース(資源)の排他的な確保」に焦点があると分析されます。

専門的な視点から見ると、この二つの言葉は「焦点の当て方」が異なります。

「appointment」は、語源的に「point(地点・点)」を含みます。これは、時間の流れの中にある一点を、お互いの合意のもとに指定するという概念です。つまり、「時間的な同期」に重きが置かれています。そのため、人間同士が時間を合わせて会う行為に適用されます。

一方、「reservation」は「keep(保つ)」という概念が核にあります。これは、限られたリソース(部屋数、座席数、チケット枚数など)の一部を、特定の人のために取り置き、他者の利用を排除するという「空間的・物理的な占有権の確保」を意味します。

このように、時間が主軸か、空間・物が主軸かという概念的な違いが、実際の使い分けのルールとして定着していると言えるでしょう。

「appointment」と「reservation」に関する体験談

僕が初めて海外一人旅をした時の、ちょっと恥ずかしい失敗談をお話しします。

ロンドンのホテルに到着した僕は、フロントで自信満々にこう言いました。

「Hello, I have an appointment.」

すると、フロントの女性はきょとんとした顔で、「Who are you meeting with?(誰と会う約束ですか?)」と聞き返してきたのです。

僕は頭が真っ白になりました。「えっ? 泊まるために来たんだけど…」

しどろもどろになりながら「No, no, I want to stay here…」と伝えると、彼女は優しく微笑んで言いました。

「Ah, you have a reservation! Welcome.」

その瞬間、顔から火が出るかと思いました。僕は「予約=アポイント」だと思い込んでいて、「ホテルに(宿泊の)予約がある」と言ったつもりが、「ホテルで(誰かと会う)約束がある」と伝わってしまったのです。

彼女にとっては、「このアジア人の男の子、ホテルの支配人か誰かにアポでも取ってるのかな?」と不思議に思ったことでしょう。

この経験から、「場所の確保」はリザベーション、「人との約束」はアポイントメントという違いが、痛いほど身に染みて理解できました。

皆さんもホテルのチェックインでは、胸を張って「I have a reservation」と言ってくださいね!

「appointment」と「reservation」に関するよくある質問

Q. 美容院の予約は「appointment」と「reservation」どっち?

A. 基本的には「appointment」を使います。美容師さんという「専門家(人)」の時間を確保するからです。ただし、単に席を確保するというニュアンスで「reservation」や「booking」が使われることもなくはないですが、ネイティブスピーカーは「appointment」を使うのが一般的です。

Q. 日本語の「アポ」は英語でも通じますか?

A. いいえ、通じません。「アポ」は「appointment」を省略した和製英語です。英語で「I have an apo.」と言っても理解してもらえません。必ず「appointment」と最後まで発音しましょう。

Q. 「約束」という意味の「promise」は予約に使えますか?

A. 使えません。「promise」は「誓う」「約束を守る」といった意味での精神的な約束を指します。医者やレストランの予約のような、時間や場所を取り決める契約的な予約には使いません。「I promised to meet him(彼と会うと誓った)」とは言えますが、予約の意味ではありません。

「appointment」と「reservation」の違いのまとめ

「appointment」と「reservation」の違い、スッキリ整理できたでしょうか。

最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。

  1. 基本の使い分け:「人」と会うなら「appointment」、「場所・物」を確保するなら「reservation」。
  2. イメージの違い:「appointment」は時間の指定、「reservation」は空間の確保。
  3. 迷ったら:医者や仕事のアポは「appointment」、ホテルや食事は「reservation」。

この二つの言葉を正しく使い分けることで、あなたの英語はグッと自然で洗練されたものになります。

ビジネスでも旅行でも、相手に誤解を与えずスムーズにやり取りするために、ぜひこの違いを意識してみてくださいね。

業界用語やビジネス英語についてさらに詳しく知りたい方は、業界の言葉の違いをまとめたページもぜひご覧ください。

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