「revise」と「modify」、どちらも「修正する」「変更する」と訳されますが、ビジネスシーンで使い分けに迷ったことはありませんか?
実はこの2つの単語、「全体を見直して改訂するか」それとも「部分的に調整するか」という修正の「規模」と「目的」に決定的な違いがあるのです。
この記事を読めば、それぞれの単語が持つ核心的なイメージから契約書やメールでの具体的な使い分け、さらには類似語との違いまでスッキリと理解でき、もう英文作成で迷うことはありません。
それでは、まず最も重要な違いから詳しく見ていきましょう。
結論:一覧表でわかる「revise」と「modify」の最も重要な違い
基本的にはより良くするために見直すなら「revise」、現状に合わせて部分的に変えるなら「modify」と覚えるのが簡単です。「revise」は改訂やアップデートのニュアンスが強く、「modify」は微調整や制限のニュアンスを持ちます。
まず、結論からお伝えしますね。
この二つの英単語の最も重要な違いを、以下の表にまとめました。
これさえ押さえれば、基本的な使い分けはバッチリでしょう。
| 項目 | revise | modify |
|---|---|---|
| 中心的な意味 | 見直して、より良いものに改訂すること | 目的に合わせて、部分的に修正(変更)すること |
| イメージ | バージョンアップ、再考、アップデート | 微調整、カスタマイズ、緩和 |
| 修正の規模 | 大きい(全体的な見直しを含む) | 小さい(本質は変えずに形を変える) |
| ビジネスでの対象 | 予算案、見積書、契約書(改訂版)、計画 | 仕様、デザイン、契約条件(一部)、行動 |
一番大切なポイントは、「revise」は内容を改めて、より完成度の高いものにするという「改善」のニュアンスが強いということです。
一方、「modify」は「現状に合わない部分を少し変える」という、適合や調整のニュアンスが強くなります。
なぜ違う?語源からイメージを掴む
「revise」は“再び見る”=“見直す”が語源です。「modify」は“尺度を作る”=“適度にする・調節する”が語源です。この成り立ちを知ると、再考の「revise」と調整の「modify」という違いが明確になります。
なぜこの二つの単語にニュアンスの違いが生まれるのか、語源を紐解くとその理由がよくわかりますよ。
「revise」の語源:「再び見る」から“改訂する”イメージ
「revise」は、ラテン語の「revisere」に由来しています。
これは「re(再び)」+「visere(見る)」という構成なんですね。
つまり、「もう一度よく見る」ことから転じて、間違いを正したり、新しい情報を加えてより良く書き直すという意味になりました。
「vision(視覚)」や「visit(訪問する=見に行く)」も同じルーツを持つ言葉です。
このことから、「revise」には「前のバージョンを捨てて新しいバージョンにする」という、アップデートや刷新の前向きなエネルギーが含まれています。
「modify」の語源:「尺度に合わせる」から“調節する”イメージ
一方、「modify」は、ラテン語の「modificare」に由来します。
こちらは「modus(尺度、適度)」+「facere(作る)」という構成です。
「尺度に合わせて作る」「適度にする」、つまり過度な部分を抑えたり、目的に合うように形を少し変えるというのが本来の意味なんですね。
「mode(様式)」や「moderate(適度な)」も同じ語源を持っています。
そのため、「modify」には「本質的な性質は変えずに、部分的に手を加える」「条件を緩和する」といった、現状への適合や微調整のニュアンスが強くなるのです。
具体的な例文で使い方をマスターする
見積もりや計画を練り直すなら「revise」、デザインや設定を少し変えるなら「modify」を使います。前者は「新しい版を作る」、後者は「現状に合わせて整える」を意識すると自然な使い分けができます。
言葉の違いは、具体的な例文で確認するのが一番ですよね。
ビジネスと日常、それぞれのシーンで見ていきましょう。
ビジネスシーンでの使い分け
修正の「目的」と「範囲」によって、適切な単語が変わりますよ。
【OK例文:revise】
- Please revise the estimate based on the new requirements.
(新しい要件に基づいて、見積もりを修正(改訂)してください。) - We need to revise our marketing strategy for next year.
(来年に向けてマーケティング戦略を見直す必要がある。) - The contract has been revised to include the new clause.
(新しい条項を含めるために、契約書が改訂された。)
見積書や計画書など、内容を精査して「新しいバージョン」を作る場合には「revise」がピッタリですね。
【OK例文:modify】
- We modified the design to fit the smaller screen.
(小さい画面に合うようにデザインを(部分的に)修正した。) - The software was modified to fix a bug.
(バグを修正するためにソフトウェアが変更された。) - Can we modify the terms of payment?
(支払い条件を少し変更(調整)できませんか?)
製品の仕様やデザイン、条件の一部など、基本を変えずに「微調整」する場合には「modify」が適しています。
日常会話での使い分け
日常的な場面でも、ニュアンスの違いは生きています。
【OK例文:revise】
- I have to revise for the exam.
(試験のために復習しなきゃ。)※イギリス英語でよく使われる表現(再び見る=復習する) - Let’s revise our travel plans.
(旅行の計画を練り直そう。)
【OK例文:modify】
- She modified her tone when she spoke to the child.
(彼女は子供に話しかけるとき、口調を和らげた。) - I modified the recipe by adding less sugar.
(砂糖を減らしてレシピを少しアレンジした。)
【応用編】似ている言葉「amend」「correct」との違いは?
「amend」は法的な文書や規則を「修正(改正)」する場合に使われます。「correct」は間違いを「訂正」して正すという意味です。「revise」や「modify」よりも用途が限定的です。
「revise」や「modify」と似た言葉に「amend(アメンド)」や「correct(コレクト)」がありますよね。
これらもビジネスで頻出ですが、明確な使い分けのルールがあります。
「amend」は公式文書の“改正”
「amend」は、主に憲法、法律、規則などの公式な文書を修正・改正する場合に使われます。
「より良くする」という意味では「revise」に近いですが、手続きを経て正式に変更するという堅いニュアンスがあります。
例えば、「The constitution was amended.(憲法が改正された)」のように使います。
「correct」は間違いの“訂正”
「correct」は、明白な間違いを正すという意味です。
事実誤認やスペルミス、計算間違いなどを直す場合に使います。
「revise」や「modify」は「より良くする」「合わせる」という意図ですが、「correct」は「間違いをゼロにする(正解にする)」というニュアンスです。
「Please correct the spelling errors.(スペルミスを訂正してください)」というのが典型的な使い方ですね。
「revise」と「modify」の違いを文法的に解説
文法的にはどちらも他動詞(目的語をとる)ですが、「revise」は意見や考え(opinion, decision)を目的語に取ることができ、「考えを改める」という意味でも使われます。「modify」は名詞を修飾する(形容詞が名詞をmodifyする)という文法用語としても使われます。
専門的な視点から、文法的な特徴の違いについても触れておきましょう。
実はこの二つ、目的語に取れる言葉の範囲が少し異なるんです。
「revise」は“考え”も変えられる
「revise」は、文書や計画だけでなく、人の意見、決定、考えを目的語に取ることができます。
- I revised my opinion about him.
(彼に対する考えを改めた。)
これは「再び見る(re-visere)」という語源通り、再考した結果、認識が変わったことを表します。
「modify」は“修飾”の意味も持つ
「modify」は文法用語として、語句の意味を限定する、修飾するという意味でも使われます。
- Adjectives modify nouns.
(形容詞は名詞を修飾する。)
これは「modify」が持つ「制限する」「適度にする」という語源的な意味合いが、文法機能に適用された形ですね。
言葉の意味を少し変える、限定するという働きが、文法における「修飾」なのです。
僕が「modify」を使って上司を混乱させた体験談
僕も海外赴任中、この単語のチョイスをミスして、プロジェクトに小さな混乱を招いた経験があります。
ある大規模なプロジェクトの予算計画について、上司から「現状の数字が甘いから、全体的に見直して再提出してくれ」と指示を受けました。
僕は徹夜でコストを洗い出し、見積もりを一から作り直しました。かなりの労作です。
そして翌朝、自信満々でファイルを添付し、こうメールを送りました。
「Here is the modified budget plan.(修正した予算案です。)」
すると、上司から怪訝そうな顔で電話がかかってきました。
「おい、modifiedって言ってたけど、数字が全然違うじゃないか! どこを微調整(tweak)したんだ?」
上司は僕が「modify」という言葉を使ったことで、「既存の案をベースに、少し数字をいじった程度」だと思い込んでいたのです。
しかし実際の中身は、前提条件から見直した「全面改訂版」でした。
ここは、「I have revised the budget plan.」と言うべきだったのです。
「revise」を使っていれば、「あぁ、全面的に見直してアップデートしたんだな」と、開く前から心の準備をしてもらえたはずでした。
この失敗から、自分の作業の「量」や「変化の度合い」を正しく伝えるために、動詞の選択は極めて重要だと痛感しました。
それ以来、抜本的な見直しをしたときは、胸を張って「revised」を使うようにしています。
「revise」と「modify」に関するよくある質問
どっちが丁寧な表現ですか?
どちらも丁寧さに大きな差はありませんが、ビジネス文書で「改訂版」を送る際は「Revised version」とするのが一般的でプロフェッショナルな印象を与えます。「Modified version」とすると「改造版」「修正版」というニュアンスになり、文脈によっては「間に合わせ」のような印象を与える可能性があります。
「change」との違いは何ですか?
「change」は最も一般的で広い意味を持つ「変える」です。良い方向へも悪い方向へも、全体的にも部分的にも使えます。「revise」は「改良する」、「modify」は「調整する」という特定の目的を持って変える場合に使う、より具体的で洗練された表現です。
ソフトウェアの更新はどっちを使いますか?
バージョンアップして機能が向上した場合は「revise(revision)」や「update」が使われます。特定のバグ修正や、ユーザーの設定に合わせて仕様を少し変えるような場合は「modify(modification)」が使われることもありますが、「update」が最も一般的です。
「revise」と「modify」の違いのまとめ
「revise」と「modify」の違い、スッキリご理解いただけたでしょうか。
最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。
- 基本は「見直し」か「調整」か:より良く改訂するなら「revise」、目的に合わせて微修正するなら「modify」。
- 規模の違い:reviseは全体的な見直しやバージョンアップ、modifyは部分的な変更やカスタマイズ。
- 語源のイメージ:reviseは「再び見る(再考)」、modifyは「尺度に合わせる(調節)」。
言葉の持つ「規模感」や「目的」を意識すると、自分の仕事の成果をより正確に伝えられるようになります。
これからは自信を持って、シチュエーションに合った英単語を選んでいきましょう。
言葉の使い分けについてさらに知りたい方は、ビジネス敬語の違いをまとめたページなども、正確なコミュニケーションの参考になるかもしれません。
あなたの英語表現が、ビジネスの現場でより信頼されるものになることを応援しています!
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