スイーツ・お菓子の違いまとめ

「この味、どう違うんだろう。」

カフェのメニューやコンビニの棚で、似ているスイーツやお菓子を前に迷ったことはありませんか?

スイーツ・お菓子まとめページの使い方

同じように見える「フィナンシェ」と「マドレーヌ」、「クッキー」と「ビスケット」、「ジェラート」と「アイスクリーム」。これらはすべて、材料や作り方、そして生まれた背景に明確な違いがあります。

このページは、そんなあなたが迷いやすいスイーツやお菓子どうしの違いを、専門用語をできるだけ使わずに比較し、一覧で「知りたい!」を解決するためのまとめページです。

この記事で分かること:

  • 似ているスイーツやお菓子の、決定的な違い(材料・製法・定義)
  • それぞれの味わいや食感、文化的背景
  • カフェや手土産で選ぶときのヒント

洋菓子から和菓子、冷たいデザートまで。それぞれの特徴を知って、あなたのスイーツ選びがもっと楽しく、豊かになるお手伝いができれば嬉しいです。僕も甘いものが大好きなので、それぞれの魅力をしっかりとお伝えしていきますね。

スイーツ・お菓子の基本的な特徴

「スイーツ・お菓子」と一口に言っても、その世界は本当に広大です。甘いもの、しょっぱいもの、焼いたもの、冷やしたもの…。大きく分けると、バターや小麦粉、卵を多用する「洋菓子」と、米や豆(あんこ)、寒天などを使う「和菓子」に分類されますね。

洋菓子は、フランスやイタリアなどヨーロッパ発祥のものが多く、リッチな味わいや華やかな見た目が特徴です。焼き菓子(クッキー、ケーキなど)と冷菓(アイス、ゼリーなど)に大別されます。

一方、和菓子は日本の四季や伝統行事と深く結びついています。上品な甘さや繊細な細工が魅力で、水分量によって生菓子、半生菓子、干菓子などに分けられます。

最近では、韓国発祥のトゥンカロンのように新しいスイーツが登場したり、チョコレートのようにそれ自体が一つの大きなカテゴリを築いていたりもします。

このカテゴリでは、そうした多様なお菓子の「ちょっとした疑問」を解消していきます。材料が同じでも製法が違ったり、名前が違うだけで実は同じものだったり…。知れば知るほど、奥深い世界が待っていますよ。

スイーツ・お菓子の「違い」一覧

ここでは、「スイーツ・お菓子」カテゴリに属する、似ている食べ物やブランドの違いを一覧で紹介します。

洋菓子(焼き菓子・ケーキ類)の違い

洋菓子(冷菓・デザート類)の違い

  • ジェラートとアイスの違い|イタリア発祥のジェラートは、アイスクリームに比べて乳脂肪分が低く、空気含有量も少ないため、素材の味が濃く感じられます。
  • パフェとサンデーの違い|パフェはフランス語で「完璧」を意味し、背の高いグラスに層を重ねるのが特徴。サンデーはアメリカ発祥で、よりシンプルにアイスとソース、トッピングで構成されます。
  • パンナコッタとババロアの違い|固める材料が違います。パンナコッタはゼラチン(または使わない)、ババロアはゼラチンに加えて卵黄(カスタード)と泡立てた生クリームを使います。
  • パンナコッタとプリンの違い|パンナコッタは生クリームと牛乳をゼラチンで冷やし固めますが、プリンは卵の熱凝固(蒸し焼き)で固めるのが基本です。
  • ソフトクリームとアイスクリームの違い|製品の温度と状態が違います。ソフトクリームはフリーザーから直接提供される柔らかい(−5℃〜−7℃)状態で、アイスクリームは一度固められた(−18℃以下)ものです。
  • パルフェとパフェの違い|「パルフェ(Parfait)」はフランス語、「パフェ(Pâté)」はフランス語の「Pâté(パテ)」とは異なります。一般的に「パフェ(Parfait)」は同じものを指しますが、フランスでの「パルフェ」はアイスやクリームを型で固めた冷菓を指すこともあります。
  • フラッペとフラペチーノの違い|フラッペはかき氷やシャーベット状の冷たい飲み物の総称、フラペチーノはスターバックスコーヒーの登録商標(商品名)です。
  • セミフレッドとカッサータの違い|セミフレッドは「半分凍った」という意味のイタリアのデザート。カッサータはシチリア発祥で、リコッタチーズにドライフルーツやナッツを混ぜて冷やし固めたアイスケーキです。
  • シャーベットとアイスクリームの違い|日本の法律(乳及び乳製品の成分規格に関する省令)では、シャーベット(氷菓)は乳固形分が3.0%未満、アイスクリームは乳固形分15.0%以上(うち乳脂肪分8.0%以上)と明確に分類されます。
  • バニラとミルク(アイス)の違い|風味付けが違います。バニラアイスはバニラの香料を使用していますが、ミルクアイスは牛乳本来の風味を活かしたものです。
  • パンナコッタと杏仁豆腐の違い|主原料が全く異なります。パンナコッタは生クリームと牛乳、杏仁豆腐は杏仁(あんずの種)の粉末を使います。
  • ピタヤボウルとアサイーボウルの違い|メインとなるフルーツが違います。ピタヤボウルはドラゴンフルーツ(ピタヤ)、アサイーボウルはアサイーベリーを使います。

和菓子・日本の伝統菓子の違い

  • ういろうとようかんの違い|主原料と製法が違います。ういろうは米粉やわらび粉を蒸して固め、ようかんは小豆あんと寒天を練って固めます。
  • 桜餅(道明寺と長命寺)の違い|生地の製法と形状が違います。道明寺(関西風)は道明寺粉(もち米)の粒感があり、長命寺(関東風)は小麦粉の生地を薄く焼いたクレープ状です。
  • つぶあんとこしあんの違い|小豆の皮の有無です。つぶあんは皮を残して炊き、こしあんは皮を取り除いてなめらかに濾します。
  • 寒天とゼリーの違い|原料と固まる温度、食感が違います。寒天はテングサなどの海藻が原料で常温で固まりますが、ゼリーは動物性たんぱく質(ゼラチン)が原料で冷蔵庫で冷やして固めます。
  • 市田柿と干し柿の違い|市田柿は長野県飯田市周辺で生産される干し柿の「ブランド名」です。干し柿は製法や種類の総称を指します。
  • 饅頭と大福の違い|生地が違います。饅頭は小麦粉などを練って蒸した生地、大福はもち米や白玉粉を使った餅生地であんこを包みます。
  • 吉原殿中と五家宝の違い|吉原殿中は水戸の銘菓できな粉をまぶした棒状、五家宝は熊谷の銘菓でより細長く、きな粉の風味が強いのが特徴です。
  • 水羊羹(ゼラチンと寒天)の違い|伝統的な水羊羹は寒天を使いますが、ゼラチンを使うとより柔らかく、口溶けの良い食感になります。
  • 草餅とよもぎ餅の違い|基本的には同じものを指しますが、草餅はよもぎ以外(例:母子草)を使う場合も含む古くからの呼び名、よもぎ餅はよもぎ使用を明示した呼び名です。
  • 団子と餅の違い|原料の粉が違います。団子は主にうるち米(普段食べるお米)の粉、餅はもち米を蒸して搗(つ)いたものです。
  • 吊るし柿と干し柿の違い|吊るし柿は、柿を紐などで吊るして乾燥させる製法、またはその状態を指します。干し柿は乾燥させた柿の総称です。
  • 御座候と今川焼きの違い|御座候は兵庫県姫路市発祥の企業の「商品名(登録商標)」、今川焼きは江戸時代からあるお菓子の「一般名称」です。
  • くずきり(葛切り)とところてん(心太)の違い|原料が全く違います。くずきりは葛(くず)の根から採れるデンプン、ところてんはテングサなどの海藻(寒天)が原料です。

チョコレート・ココア類の違い

  • ココアとチョコレートの違い|製造工程と脂肪分の違いです。カカオマスからカカオバター(脂肪分)を一部取り除いて粉末にしたものがココア、カカオマスにカカオバターや砂糖、ミルクを加えたものがチョコレートです。
  • チョコレートと準チョコレートの違い|カカオ分の含有量で決まります。チョコレートはカカオ分が35%以上(またはカカオ分21%以上で乳固形分との合計が35%以上)、準チョコレートはカカオ分が15%以上です。
  • トリュフと生チョコの違い|トリュフはガナッシュを丸めてチョコでコーティングした「形状」を指すことが多いのに対し、生チョコはガナッシュに生クリームをたっぷり加えた「種類」を指します(日本では公正競争規約で定義あり)。
  • カカオマスとチョコレートの違い|カカオマスはカカオ豆を発酵・焙煎してすり潰したもので、チョコレートの主原料です。これに砂糖やミルク、カカオバターを加えるとチョコレートになります。
  • ガナッシュと生チョコの違い|ガナッシュはチョコレートに生クリームなどを混ぜて作るクリーム状のものを指します。生チョコは、ガナッシュの一種で、特に生クリームの割合が多く、柔らかい食感のものを指すことが多いです。

スナック菓子・その他の違い

  • トゥンカロンとマカロンの違い|トゥンカロンは韓国発祥で、通常のマカロンよりもクリームがたっぷりで大きく、デコレーションが派手なのが特徴です。
  • サーターアンダギーとドーナツの違い|サーターアンダギーは沖縄の伝統菓子で、小麦粉・砂糖・卵を使い、低温の油でじっくり揚げて作る、外側が固く中がしっとりしたお菓子です。ドーナツはより多様な製法や形状があります。
  • マラサダとドーナツの違い|マラサダはポルトガル発祥(ハワイで人気)の揚げパンで、イースト菌で発酵させた生地を使い、外はカリッと中はフワフワなのが特徴です。
  • コンポートとジャムの違い|果物の形状と糖度(保存性)が違います。コンポートは果物の形を残してシロップで煮たもの、ジャムは果物を崩して砂糖と煮詰め、保存性を高めたものです。
  • なげわとポテコの違い|どちらも東ハトのスナック菓子ですが、なげわはポテトリングスナック、ポテコはポテトと生地を練り合わせたリングスナックで、食感や太さが異なります。
  • ポテトスナックとポテトフライの違い|どちらも東ハトのスナック菓子ですが、ポテトスナックはチキン風味、ポテトフライはフライドポテト風味と、味付けが異なります。
  • エクレアとシュークリームの違い|形状とトッピングが違います。エクレアは細長いシュー生地にクリームを詰め、上からチョコレートをかけるのが定番です。
  • マサラダとマラサダの違い|「マサラダ」は「マラサダ」の誤記または異なる地域での呼び名の可能性があります。一般的には「マラサダ」がハワイの揚げパンとして知られています。
  • クロレッツとキシリトールの違い|クロレッツはモンデリーズ・ジャパンのガムのブランド名(商品名)、キシリトールはロッテのガムのブランド名(商品名)であり、どちらも甘味料としてキシリトールを使用していることがあります。

ブランド・商品名の違い

スイーツ・お菓子で特に注目される比較ピックアップ

たくさんの違いを紹介しましたが、中でも特に「これってどう違うの?」と迷いやすい、代表的な比較をいくつかピックアップして解説しますね。

  • フィナンシェとマドレーヌの違い
    カフェの焼き菓子コーナーで並んでいると、つい迷ってしまいますよね。一番の違いは「材料」と「形」です。フィナンシェは「焦がしバター」と「卵白」を使い、アーモンドプードルの風味が豊か。形は金塊型が伝統です。マドレーヌは「全卵」を使い、ふっくらと焼き上げ、貝殻型が定番です。
  • クッキーとビスケットの違い
    これは国によって定義が違って面白いんです。日本では、公正競争規約で「糖分と脂肪分の合計が40%以上」で「手作り風の外観」を持つものを「クッキー」と呼んでよい、とされています。それ以外がビスケットです。つまり、日本ではクッキーはビスケットの一種なんですね。
  • ジェラートとアイスクリームの違い
    どちらも冷たくて美味しいデザートですが、ジェラートはイタリア語で「凍った」という意味。アイスクリームに比べて「乳脂肪分が低い」のが特徴です。そのため、牛乳や果物など素材そのものの風味をダイレクトに感じやすく、後味もさっぱりしています。
  • パンナコッタとババロアの違い
    どちらもプルプル食感の冷たいデザートですが、「作り方」が違います。パンナコッタは生クリームと牛乳、砂糖を煮てゼラチンで固めるシンプルなデザート。一方、ババロアは卵黄を使ったカスタードソースにゼラチンを加え、さらに泡立てた生クリームを混ぜて作る、より手のかかったお菓子です。
  • 団子と餅の違い
    どちらも日本の伝統的なお菓子ですが、原料となる「お米」が違います。餅は「もち米」を蒸して搗(つ)いて作るので、強い粘りと伸びが特徴です。団子は「うるち米」(私たちが普段ご飯として食べるお米)の粉(上新粉など)を水でこねて作るので、餅ほどの伸びはなく、シコシコとした歯ごたえが特徴です。

スイーツ・お菓子を選ぶ時・食べる時のポイント

これだけ種類があると、いつ何を食べればいいか迷ってしまいますよね。僕なりの選び方のポイントを紹介します。

まず、「シーン」で考えるのがおすすめです。

例えば、目上の方へのしっかりした手土産なら、個包装で日持ちのする「ようかん」や「クッキー・サブレの詰め合わせ」が喜ばれます。逆に、友人宅での気軽な集まりなら、「シュークリーム」や「パンナコッタ」など、その場で食べる生菓子が盛り上がりますね。

「飲み物とのペアリング」も重要です。

バターやチョコレートをたっぷり使った濃厚な焼き菓子(フィナンシェやガトーショコラなど)は、深煎りのコーヒーと合わせると、お互いのコクを引き立て合います。逆に、「ういろう」や「草餅」のような繊細な和菓子には、苦味の少ない煎茶やほうじ茶がぴったりです。

個人的な体験ですが、僕は「ジェラート」と「ソフトクリーム」の使い分けにこだわりがあります。果物やナッツの素材感をしっかり味わいたい時は「ジェラート」を選びますが、ドライブ中や牧場などで、濃厚なミルク感とサッと溶ける口溶けを楽しみたい時は、迷わず「ソフトクリーム」を選びます。あの空気を含んだ軽やかさが、独特の美味しさなんですよね。

結局のところ、一番大切なのは「今、あなたが何を食べたいか」です。材料や製法の違いを知ることで、その時の気分にピッタリ合うお菓子を選びやすくなるはずです。

スイーツ・お菓子に関するよくある質問

ここでは、スイーツやお菓子に関して特によく聞かれる質問にお答えします。

フィナンシェとマドレーヌはどう違う?

主な違いは材料と形です。フィナンシェは「焦がしバター」と「卵白」、アーモンドプードルを使い、しっとり・リッチな風味が特徴です。形は金塊型が伝統です。マドレーヌは「全卵」と「溶かしバター」(焦がさないことが多い)を使い、レモンの風味を加えることも多く、ふんわりとした食感と貝殻型が特徴です。

クッキーとビスケットとサブレの違いは?

日本では、クッキーとビスケットは法律(公正競争規約)で大まかに分けられています。糖分と脂肪分の合計が40%以上で手作り風のものを「クッキー」と呼んでよく、それ以外が「ビスケット」です。サブレはフランス語で、クッキーの一種ですが、特にバターの割合が高く、サクサクともろい食感が特徴のものを指すことが多いです。

ジェラートとアイスクリームの違いは?

乳脂肪分の含有量が違います。日本の法律では、アイスクリームは乳脂肪分8%以上と定められていますが、ジェラートはそれよりも低い(一般的に5%前後)のが特徴です。また、空気含有量もジェラートの方が少ないため、密度が濃く、素材の味を強く感じられます。

和菓子と洋菓子の主な違いは何ですか?

主原料と使われる油脂が大きな違いです。和菓子は米、豆(あんこ)、麦、寒天、砂糖などを主原料とし、油分をほとんど使わない(または米油など植物性)のが特徴です。洋菓子は小麦粉、卵、砂糖、乳製品(バター、生クリーム)を主原料とし、油脂を多く使うのが特徴です。そのため、一般的に和菓子の方が低カロリー・低脂質な傾向があります。

スイーツ・お菓子のまとめと次のステップ

ここまで、たくさんのスイーツやお菓子の違いを見てきました。ポイントをまとめると以下のようになります。

  • 洋菓子か和菓子か、焼き菓子か冷菓かで、主原料や製法が大きく異なる。
  • クッキーやアイスクリームなどは、法律や規約で定義が決められている場合がある。
  • フィナンシェとマドレーヌのように、使う材料(卵白か全卵か)やバター(焦がすか否か)で全く違うお菓子になる。

違いを知ると、カフェやお店で選ぶのがもっと楽しくなりますよね。「今日はバターリッチな気分だからフィナンシェにしよう」とか、「さっぱりしたいからジェラートがいいな」とか、自分の好みに合わせて選べるようになります。

このサイトでは、スイーツ以外にも様々な食べ物の違いについても詳しく解説しています。ぜひ、あなたの「知りたい!」の解決に役立ててください。